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Scene01.そうして僕は死んだ

06 弱くてニューゲーム

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ああ、あれだね。
ゲームクリアしたときもう一回強さそのままでゲームを最初からはじめるやつだね。
なんて言ったっけ?
強くてニューゲーム?
いやいやいやいや。

弱くてニューゲームだろ。

「先生、この子泣いてませんか?」

シエラさんがそう言って心配そうに僕を見る。

ああ、泣きたい。
大声を出して泣きたい。

清空さんが僕の頭を撫でる。

「どうじゃ?腹でも空かぬか?」

「え?」

今ここでそれを聞く?

でも僕の体は正直だ。
お腹が鳴る。

「じゃ、ご飯にしましょう!」

シエラがパンと手を叩きます。

「え?」

感覚が違うのかな?
ここ死体の山だぞ……

「その前に埋葬してやろう」

清空さんの言葉を聞いて僕は安心した。

名前も知らない赤い目の人たち。
大半の人は目を抉られている。

「ねぇ、どうして僕の目は青いの?」

「さぁな?
 わかっているのは赤い目の存在は高く売れる。
 青い目の存在は倒せば大量の経験値が入る。
 それだけだ」

なんだ……
僕はメタルスライム的な存在なのか。

なんか泣けてきた。
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