嘘恋

はらぺこおねこ。

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07 さよならのはじまり

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 夕日がとても綺麗だ。
 眩しいくらいに綺麗だ。
 僕は、目を細める。
 はるかさんが、何かを言った。
 だけど僕には届かなかった。

「えー?
 なんて言ったのー?」

 はるかさんは、何も答えない。
 わかっていたのは、はるかさんの笑顔。
 そして、はるかさんがマンションから飛び降りたという現実だった。

 下から悲鳴が聞こえる。
 僕には一瞬何が起きたのか理解できない。

 目の前が真っ暗になる。
 救急車のサイレンが鳴り響く。
 僕の意識が遠くなる。
 はるかさん?どうして?
 僕は、君をしあわせにできなかったのかな?
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