嘘恋

はらぺこおねこ。

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07 さよならのはじまり

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 僕たちはベッドに潜ると抱きしめあった。
 お互いがつかれるまで抱きしめあった。
 でも、セックスは、まだしてなかったりもする。
 はるかさんは、「してもいい」と言ってくれているのだけど……
 僕にはその勇気がなかった。
 やってみたいけれどやりかたがわからない。
 かっこ悪いところを見せたくなかった。
 だから、怖くてできなかった。
 でも、僕はこうやってはるかさんのぬくもりを感じるだけでしあわせだった。
 寂しさを埋めるには十分だった。
 僕たちは抱きしめあったあとキスをして、手を繋いで眠る。
 それが、習慣になっていた。
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