嘘恋

はらぺこおねこ。

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04 5月5日

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「僕が、バケモノだから……」

「バケモノ?」

「僕の身体中ににあるでしょ?
 この斑点」

 僕は、そう言って自分の腕を見せた。

「あるね」

「気持ち悪でしょ?」

「そんなことないよ」

「これのせいでね。
 昔からひどい虐めにあってさ……
 あるときから声が聞こえるようになったんだ」

「声?」

「誰かに近づこうとするとね。
 『お前はバケモノだ』って聞こえるんだ。
 『触れるな』『喋るな』『近づくな』
 ずっとその声が聞こえて、自問自答っていうのかな。
 これのくりかえし」

 僕が、そういうとはるかさんは、心配そうに言葉を放つ。

「私、近くにいて大丈夫?」

「声は聞こえるよ。
 ずっと聞こえている」

 僕は、そう言って自分の腕を見た。
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