嘘恋

04 5月5日

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　ドアを開けると扉の向こうに、はるかさんが立っていた。

「来ちゃった」

「どうしてここがわかったの？」

「縁結の住所を見て……」

「また、あそこか……
　あそこの個人情報はどうなってるんだ……
　全く……」

　僕が、つぶやくとはるかさんはニッコリと笑う。

「住所とか公開設定になっていたよ？」

「え？本当に？」

「うん。
　ってことで、おじゃましまーす！」

　はるかさんは、そう言って僕の家に入り込んだ。

「真治って、ひとりでこの家に住んでいるの？」

「ああ。
　そうだけど……」

「寂しくない？」

「寂しいね」

「じゃ、私が一緒に住もうか？」

「え？」

　はるかさんの荷物を見ると結構大きめの荷物だった。

「荷物多いけど、家賃でも滞納したの？」

「うんん。
　逃げてきたの夜逃げ」

「そっか」

「うん」

「住む場所は？」

「まだ決まってない」

　はるかさんは、そう言って苦笑いを浮かべた。