嘘恋

はらぺこおねこ。

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01 チェーン電話

07

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「で、日程なんですが……」

「ああ……」

「この5月の3日なんてどうでしょう?」

 よし、ここで断ろう。

「ごめんね。
 5月3日は、仕事なんだ……」

「日曜日なのに?」

「僕の仕事は、土日関係ないんだ」

「ふーん
 私の調べによると、貴方はフリーライターのはずなのですが……
 毎日が日曜日ですよね?」

「フリーライターをバカにしないで!」

 僕が、電話を切ろうとしたその時。
 女の子が、泣きそうな声で僕に謝った。

「ごめんなさい。
 電話を切らないで……」

「……なに?
 僕、眠いんだけど……」

「では、5月3日に、枚方市駅近くのティンカーベルで待ってますから……」

 女の子は、そう言って電話を切った。
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