ジンクス~雨時々曇り

はらぺこおねこ。

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Scene.02 漁猫

39 幸せそうな喫茶店

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医師が言うにはもう帰っていいとのこと。

一は、会計を済ませると皆の集まる場所に向かった。

「おまたせ」

一がそう言うと病院の近くにある喫茶店へと向かった。
喫茶店の名前は【萌萌】。

「いらっしゃいませー」

その声と同時に可愛らしい女の子が一を迎え入れる。
歳は4歳くらいだろうか。

「4番テーブルお願いします」

小学生低学年くらいの男の子がそう言ってテーブルへ案内する。

「えっと……」

一たちは戸惑う。

「あ、すいません」

男性がそう言って一たちに謝る。

「いえ……」

「好きな席に座ってください」

男性がそういうと女の子がうつむく。

「4番テーブル……」

一たちはそのまま4番テーブルに座る。

「わぁ……」

女の子と男の子の目が輝く。

「メニューが決まったらベルを押してください」

女の子と男の子の声がハモる。

すごく笑顔で凄く楽しそうに。

「僕はアイスミルクティーにしようかな」

一が早速注文した。
そしてそれぞれ注文をして、それを男の子がメモを取る。

「あ、お客さん来てる!」

きれいな女性がそう言って現れる。

「おかえり萌。
 町内会の集会、お疲れ様」

「ただいま太郎くん」

「お母さん、僕初めて注文取ったよ!」

「え?」

萌と呼ばれる女性が驚く。

「私もいらっしゃいませしたよ」

女の子がそう言うと萌は嬉しそうにふたりの頭を撫でる。

「お父さんのお手伝いしたの?
 偉いぞ」

「えへへへー」

「と、お客さんははじめましてだよね?
 僕の名前は山田太郎。
 そして、長男の瓜と長女の桃」

「そして妻の萌です。
 この喫茶店はお父さんから引き継いでいるんだ。
 私の名前はお店から来ているらしいんだー
 普通、娘の名前を店につけるとかならわかるけど。
 店の名前を娘につけるとか珍しいよね」

萌はまんざらでもなさそうにそう言って笑った。
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