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Scene.02 漁猫
35 パンツ大作戦
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いまので稼げた時間は2分もない。
静かになった空気。
それを打ち消すかのように葉月がマイクを取る。
「私達は今ピンチです!」
1年生の視線が葉月に集まる。
「あとひとり、あとひとり。
あとひとり入らなければ私達、廃部です!」
ざわつく月曜日。
ざわつく1年生。
次回へ続く。
後半へ続く。
そんな時間稼ぎは許されない。
今、続くのだ。
今、はじまるのだ。
「あー。はい。
時間が押しているので軽音部の紹介は終了とさせていただきます。
次は科学部の紹介です!」
そうして終わった。
クラブ紹介が……
放課後。
どこのクラブに行くか決めた1年生達。
「……こないね」
葉月が言う。
「きませんね」
蜜柑が言う。
「はぁ……」
峰子がため息を吐く。
一は責任を感じていた。
自分が変な歌を歌ったせいだからだと。
「そういえば蜜柑ちゃんのパンツだけ見てないな」
葉月が唐突に言う。
「あ、やっぱり見たいですか?」
蜜柑が一に詰め寄る。
「う……」
戸惑う一。
こういうとき。
見たいといえばセクハラになるのだろう。
でも、見たくないといえば失礼になるのかな?
考える一。
考えろ一。
「そういうのは大事にしまっておこう」
それが正解だと思った。
「あ。未使用のパンツがご所望ですか?」
「え?」
「ダンスにしまっているパンツみます?」
「え?」
一には蜜柑が何を言っているかわからなかった。
「ハーレム男子一」
みさきが小さく笑う。
「みさきさん!」
一はみさきに助けてもらおうと近寄る。
「あ、川名さんだけ下の名前で呼ぶんですか?」
峰子が笑う。
一はピンチだった。
自分はこういうキャラじゃない。
そうそう言うキャラじゃない。
一の頭の中が混乱してまた倒れた。
静かになった空気。
それを打ち消すかのように葉月がマイクを取る。
「私達は今ピンチです!」
1年生の視線が葉月に集まる。
「あとひとり、あとひとり。
あとひとり入らなければ私達、廃部です!」
ざわつく月曜日。
ざわつく1年生。
次回へ続く。
後半へ続く。
そんな時間稼ぎは許されない。
今、続くのだ。
今、はじまるのだ。
「あー。はい。
時間が押しているので軽音部の紹介は終了とさせていただきます。
次は科学部の紹介です!」
そうして終わった。
クラブ紹介が……
放課後。
どこのクラブに行くか決めた1年生達。
「……こないね」
葉月が言う。
「きませんね」
蜜柑が言う。
「はぁ……」
峰子がため息を吐く。
一は責任を感じていた。
自分が変な歌を歌ったせいだからだと。
「そういえば蜜柑ちゃんのパンツだけ見てないな」
葉月が唐突に言う。
「あ、やっぱり見たいですか?」
蜜柑が一に詰め寄る。
「う……」
戸惑う一。
こういうとき。
見たいといえばセクハラになるのだろう。
でも、見たくないといえば失礼になるのかな?
考える一。
考えろ一。
「そういうのは大事にしまっておこう」
それが正解だと思った。
「あ。未使用のパンツがご所望ですか?」
「え?」
「ダンスにしまっているパンツみます?」
「え?」
一には蜜柑が何を言っているかわからなかった。
「ハーレム男子一」
みさきが小さく笑う。
「みさきさん!」
一はみさきに助けてもらおうと近寄る。
「あ、川名さんだけ下の名前で呼ぶんですか?」
峰子が笑う。
一はピンチだった。
自分はこういうキャラじゃない。
そうそう言うキャラじゃない。
一の頭の中が混乱してまた倒れた。
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