ジンクス~雨時々曇り

はらぺこおねこ。

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Scene.02 漁猫

30 金銀パールはプレゼントできないけどクレープをどうぞ!

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「今日は何食べたいですか?」

「え?」

「ご飯です」

みさきがそう言って壱にニッコリ微笑む。

「うん」

「……ダメですか?」

「うんん」

「何食べます?」

「うーん」

「決まらないならとりあえずこのままスーパーに行きましょう」

「うん」

「では、お手を拝借」

みさきはそういって一の手を握りしめる。

「え?」

「逃しません」

「うん」

一の顔が真っ赤になる。

「おいおいおいおい」

すると金髪に鼻ピアスをつけた青年が現れる。

「なんでしょう?」

「随分仲が良さげだな」

「なにか問題でも?」

みさきが警戒を強める。

「ああ、お前らは手をつないで俺の目の前を通り過ぎた」

「はい」

一はうなずく。

「俺は決めているんだ。
 俺の目の前で手をつないだカップルにこの店のとっておきのクレープを馳走することをな!」

「え?」

一とみさきには何が起きたのかわからない。
ただニッコリと笑った金髪鼻ピアスの青年がクレープをふたつ差し出した。

「ほら書いているだろ?
 ここに!【手をつないだカップル限定・クレープを2個プレゼント】って!
 なのに誰も来ないんだ!なんでだ!」

金髪鼻ピアスの青年はそのままがっくりと肩を落とした。
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