ジンクス~雨時々曇り

はらぺこおねこ。

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Scene.02 漁猫

15 うどんクッキング

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ドアを開けるとそこに葉月とみさきが小さく笑っていた。
葉月は、重そうな買い物袋を持っていた。

「え?」

一は驚く。

「葉月のーーー!クッキングタイム!」

葉月がそういってみさきの手を引っ張り一の家に入る。

「え?え?え?」

戸惑う一。
そしてリビングに座る一とみさき。
葉月は台所で料理をした。

一もみさきもなにを話していいのかわからない。

「元気してた?」

一が勇気を出して言葉を絞る。

「元気ではないです。
 一さんは痩せましたか?」

「ご飯を食べるの忘れてた」

「そうですか……」

そういったみさきの目は悲しみに満ちている。

「……うん」

「ささっと冷やしうどんを作ったよ」

葉月は、そう言うと一とみさきの前に冷やしうどんを出した。

「温玉乗せましょうね」

葉月はそう言って市販の温泉卵を一とみさきに渡す。
そして自分の冷やしうどんの上に温泉卵を割って乗せた。

「ささ、美味しいよー
 食べましょ♪食べましょ♪」

葉月は軽いテンションでうどんを食べはじめた。
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