電子妖精エレメントドール

 ――西暦2148年8月6日

 世界は混沌としていた。
 いわゆる第三次世界大戦と呼ばれていた時代だ。
 人が人を殺し、人が物を壊し、人は自分の欲望のまま動いていた。
 そんな人々に神はなんの前触れもなく罰を与えた。
 星々を大地に降り注がせたのである。
 神は言った。

「全ての生命は、神に服従し一生その身を捧げよ」

 人々は逆らった。
 自分たちが生きるため。
 自分たちが生き残るため……
 人々は神と戦った。
 しかし、神の力の前には人々は無力だった。

 人類は一瞬で滅亡へのカウントダウンがはじまろうとした。
 そのとき魔族が人類の前に現れる。
 魔族は言った。

「我らの願いを聞くのなら神と戦う知恵と力を授けよう」

 人類は、魔族の願いを聞き入れることにした。
 魔族に魂を売ったのだ。
 そうして人は神と戦う力……
 エレメントドールを手に入れたのだ。
 こうして人類と神々との長い長い戦いがはじまるのであった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 195,801 位 / 195,801件 SF 5,589 位 / 5,589件

あなたにおすすめの小説

PINK

ヴァンター・スケンシー
SF
『第三話ーVRー』 メタバース内でのお見合いも盛んになり、結婚相談所のビジネスも広まっていった。 冴えない男は結婚相談所を利用することにした。 相談所が選んでくれた女性は4名、みんな素敵な女性だったが、1人だけやけに若くて可愛い女子が気になった。 男は1人の女性とVRデートをすることにした、ホテルの一室薄暗い照明の中に下着姿の女性が立っていた。男は女性とベッドの上でVRで行為をした。 男は、やけに若い可愛い女性をVRデートに誘ってみることにした。 『第七話ー遊郭ー』 遊郭と呼ばれる場所は消滅した、理由はさまざまだが、日本に遊郭はなくなった。 代わりと言ってはなんだが、大手アンドロイドメーカーのショールームができた。 高級アンドロイドは人間と区別がつかないくらいの完成度だった。 このシュールームには様々なメーカーの色々なアンドロイドを見て触ることができた。 高額な買い物なので、購入者にゆっくりと落ち着いて機能を確認してもらうために、来店は時間は2時間からの完全予約制になっていた。 男は貯金を貯めてショールームにいくことにした、試そうと思ったアンドロイドの予約を撮るために2ヶ月もかかった。 タクシーを降りショールームに入ると、そこはまるで夢の国のような煌びやかな場所だった。

ULTIMATE〜season3 (2024)JAPAN最後の砦

壱暉
ファンタジー
遂に戦いの火蓋が切られた!! 日本の行方は? 亜連VS日本 長内貴也(38)…警衛隊最高統括本部2代目総統 ULTIMATE(特別事案機動部隊)主要役職 初代総監 真島俊(30)…主人公 総監補佐 沖琉太(27) 中央指令部長 赤木龍一(19) 中央指令部員 越前龍馬(21) 中央指令部員 松永優大(21) 中央指令部員 工藤哲也(31) 中央指令部員 室口翔平(28) 中央指令部員 菊池謙介(23) 第1実動部隊長 倉木勇也(36) 第2実動部隊長 片倉旬(32) 第3実動部隊長 浦賀啓介(30) 第4実動部隊長 南雲知憲(33) 第5実動部隊長 高島康安(35)

江戸の夕映え

大麦 ふみ
歴史・時代
江戸時代にはたくさんの随筆が書かれました。 「のどやかな気分が漲っていて、読んでいると、己れもその時代に生きているような気持ちになる」(森 銑三) そういったものを選んで、小説としてお届けしたく思います。 同じ江戸時代を生きていても、その暮らしぶり、境遇、ライフコース、そして考え方には、たいへんな幅、違いがあったことでしょう。 しかし、夕焼けがみなにひとしく差し込んでくるような、そんな目線であの時代の人々を描ければと存じます。

空蝉

横山美香
歴史・時代
薩摩藩島津家の分家の娘として生まれながら、将軍家御台所となった天璋院篤姫。孝明天皇の妹という高貴な生まれから、第十四代将軍・徳川家定の妻となった和宮親子内親王。 二人の女性と二組の夫婦の恋と人生の物語です。

三国志「街亭の戦い」

久保カズヤ
歴史・時代
後世にまでその名が轟く英傑「諸葛亮」 その英雄に見込まれ、後継者と選ばれていた男の名前を「馬謖(ばしょく)」といった。 彼が命を懸けて挑んだ戦が「街亭の戦い」と呼ばれる。 泣いて馬謖を斬る。 孔明の涙には、どのような意味が込められていたのだろうか。

答えは聞こえない

春想亭 桜木春緒
歴史・時代
明治初期、旧幕臣小栗家の家臣の妻であった女性のお話。短編。完結済。

蒼空のイーグレット

黒陽 光
SF
 ――――青年が出逢ったのは漆黒の翼と、紅蓮の乙女だった。  桐山翔一は雨の降る夜更け頃、異形の戦闘機を目撃する。漆黒のそれはYSF-2/A≪グレイ・ゴースト≫。操縦にESP能力を必要とする、真なる超能力者にしか操れない人類の切り札だった。  その戦闘機を駆る超能力者の少女、アリサ・メイヤードと出逢ったことで、彼の運命は急速に動き始める。人類が秘密裏に戦い続けていた異形の敵、地球へ侵攻を始めた謎の異星体『レギオン』。外宇宙からもたらされた重力制御装置『ディーンドライヴ』と、それを利用し大宇宙を駆ける銀翼・空間戦闘機。この世界は嘘だらけだった。嘘で塗り固めた虚構の中で、人々は生き続けて……いいや、生かされ続けてきたのだ。偽りの歴史の中で、何も知らぬままに。  運命に導かれるままに出逢いを果たし、そして世界の裏側と真実を知った翔一は、それでも飛びたいと願ったのだ。この蒼い空を、彼女となら何処までも飛べると感じた、この空を――――。  大いなる空と漆黒の宇宙、果てなき旅路に黒翼が舞い上がる。  SFフライト・アクション小説、全力出撃開始。 ※カクヨムでも連載中。

時代小説の愉しみ

相良武有
歴史・時代
 女渡世人、やさぐれ同心、錺簪師、お庭番に酌女・・・ 武士も町人も、不器用にしか生きられない男と女。男が呻吟し女が慟哭する・・・ 剣が舞い落花が散り・・・時代小説の愉しみ

処理中です...