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Scene06 青春してますか?

131 悪夢の日

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「熱血ね……
 でも君たちは既に出血しているよ」

「ああん?」

男のひとりが何気なく手を見る。
そこにはベットリと血がついていた。

「血?」

男の顔が青くなる。

「なんだ?え?なんで……?」

そして気づいたらなんとなく痛くなる。

「あ……?」

男たちはパニックになる。
温かい感覚。
薄れゆく意識。
そしてなにが起きているかわからない感情。
パニックになる銃を落とす。

十三はすぐにその銃を回収した。

しかしただひとり。

混乱していない男がいた。

「つまんねぇことしてんじゃないぞ?」

男の名前は杉山小十郎。

「うん。やっぱし効かない人もいるよね」

「こりゃ幻覚なのか?」

男たちが意識を失っていく中。
小十郎は平然としている。

「さぁ?」

「まぁいい。
 ゆかり、帰るぞ」

「帰らない」

ゆかりは首を横に振る。

「なんでだ?」

「お腹の中に子供がいるの」

「買い手は見つかっている」

「買い手?」

百道が眉をひそめる。

「まぁ、食うのか育てるのかは知らんが……
 人間のブリーダーなんて今の世界じゃ沢山いるんだぜ?」

「そんな扱いは酷くない?
 ペットじゃないんだからさ……」

清子がそういうと小十郎が笑う。

「ペットにするんだよ。
 飽きたら殺処分。
 それだけだろ?」

「お前!!!」

恋次は小十郎を睨む。

「怖い顔だな」

「おい、帰るぞ」

別の男がひとり現れる。

「君は!!」

十三の顔が怒りに満ちる。

「久しぶりだな十三!」

「カヲルくん……
 やっぱり君が関わっていたんだね」

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