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Scene05 かなしみよこんにちわ

106 マイム・マイム

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「じゃ、マイム・マイム踊ってくれる?」

「なにそれ?」

「じゃ、歌うからマイム・マイム踊ってね」

華織の無茶振りが始まる。

「いやいやいやいや!
 わかんないし」

「仕方がない。
 日本語で歌ってあげる」

分雨は思った。
自分は踊りたくない。

「じゃ、俺が奏でる」

分雨はそう言った。

「あ!裏切り者!」

分雨はギターを奏でる。
そして華織が歌う。

「さばくのまん中♪
 ふしぎなはなし♪
 みんなが集まる命の水だ♪
 マイム♪マイム♪
 マイム♪マイム♪
 マイム♪ベッサッソン♪
 ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!
 マイム♪マイム♪
 マイム♪マイム♪
 マイム♪ベッサッソン♪」

恋次は思った。
聞いたことはある。
でも踊りは知らない。
ってかこんな歌詞だったのか……

そんな気持ちであふれる。
なのでコサックダンスを踊る。
でも、足がもつれてコケた。

「痛い」

「えー大丈夫?」

華織が心配そうに駆け寄る。
そしてしゃがむ。
下着が見えた。

「大丈夫です」

下着が見えただけでむしろ少し嬉しい恋次であった。
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