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Scene03 麦わら帽子はまだ早い

52 方向音痴

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「やっほー」

十三が手を振る。

「十三さん!」

恋次が驚く。

「なんだ十三さんここの教師なのか」

百道もニッコリと笑う。

「そうだよ。
 黙っててごめんね」

十三は苦笑い。

「いいってことよ!」

百道はケラケラ笑う。

「百道くんはいい笑顔だね」

「褒めてもなにもでないぞ。
 ところで1年B組って……」

「ここであってるよ」

十三がそういうと百道は驚く。

「え?」

「相変わらず方向音痴だね」

十三の言葉に百道はため息を吐く。

「まぁ、海夜がいなかったら。
 多分今日も学校に来れてないかも……」

「そこは治していこう」

「ああ!」

百道は真面目にうなずいた。
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