77 / 87
08 イツワリのカガクシャ
78 失われしもの
しおりを挟む
オトネの身体が、ガクッと崩れる。
「父さま?母さま?」
オトネの目に涙が溢れる。
「私は、貴方を許さない」
オトナがそういってナイフを構える。
「あら?そんなんで私を倒す気?」
クレイジー・クレイジーが、嬉しそうに笑う。
「倒せる倒さないの問題じゃない。
倒すのです!」
「ああああああ」
オトネが声を出して涙を浮かべる。
「オトネ?」
セロが、オトネの身体を引っ張る。
「ああああああああああああああああああああ!!!」
オトネの声が響く。
その声は、大地を震えさせた。
「あらあらあら?目覚めちゃった?」
クレイジー・クレイジーが、そういうとため息を付いた。
「あああ……あああ……ああああ!!」
「はぁ、目覚める前に殺す予定だったのになぁ」
クレイジー・クレイジーはニッコリと笑って手を振った。
「ばいばーい」
そして、姿を消した。
セロは、オトネの体を抱きしめる。
「大丈夫、もう大丈夫だから」
セロはなにが大丈夫なのかわからない。
でも、そういうしかないと思った。
「悪い」
ジャキがそういってオトネの頭をスリッパで叩いた。
「あああ……ぁぁぁぁ……」
そして、オトネは意識を失った。
「あ」
セロがジャキの方を見る。
「意識を奪った」
ジャキがバツが悪そうにそういった。
「どうして?」
セロがそういうとジャキがいう。
「そうしないと壊れるぞ?」
「……そっか」
するとオトナがジャキの方を見る。
「貴方は能力者ですか?」
「ああ。
記憶操作の能力だ」
「そう……だったらお願いがあるの。
セロさまとオトネの記憶を操作して」
「え?」
驚いたのはジャキだけではない。
セロもだった。
「私の記憶もなくして。
あとは適当に記憶をいじって」
オトナがそういうとジャキはなにかを悟った。
「待て!そんなの許さ――」
ジャキはスリッパでセロの頭を叩いた。
セロも意識を失う。
「これでいいんだな?」
ジャキがそういうとオトナがいった。
「ありがとう」
「アンタはどうするんだ?」
「私は、遠く離れた場所からセロさまをお護りします。
記憶があるままだと暴走して『テオスを倒す!』とか言いかねないから……」
「そうか。
じゃ、ヒーローを嫌うように記憶操作しようか?」
ジャキが冗談でそういった。
「それでお願い」
オトナが笑う。
「え?」
「お願いね」
オトナは、そういうと姿を消した。
「マジか?」
ジャキはため息をつきながらふたりの記憶を操作した。
「父さま?母さま?」
オトネの目に涙が溢れる。
「私は、貴方を許さない」
オトナがそういってナイフを構える。
「あら?そんなんで私を倒す気?」
クレイジー・クレイジーが、嬉しそうに笑う。
「倒せる倒さないの問題じゃない。
倒すのです!」
「ああああああ」
オトネが声を出して涙を浮かべる。
「オトネ?」
セロが、オトネの身体を引っ張る。
「ああああああああああああああああああああ!!!」
オトネの声が響く。
その声は、大地を震えさせた。
「あらあらあら?目覚めちゃった?」
クレイジー・クレイジーが、そういうとため息を付いた。
「あああ……あああ……ああああ!!」
「はぁ、目覚める前に殺す予定だったのになぁ」
クレイジー・クレイジーはニッコリと笑って手を振った。
「ばいばーい」
そして、姿を消した。
セロは、オトネの体を抱きしめる。
「大丈夫、もう大丈夫だから」
セロはなにが大丈夫なのかわからない。
でも、そういうしかないと思った。
「悪い」
ジャキがそういってオトネの頭をスリッパで叩いた。
「あああ……ぁぁぁぁ……」
そして、オトネは意識を失った。
「あ」
セロがジャキの方を見る。
「意識を奪った」
ジャキがバツが悪そうにそういった。
「どうして?」
セロがそういうとジャキがいう。
「そうしないと壊れるぞ?」
「……そっか」
するとオトナがジャキの方を見る。
「貴方は能力者ですか?」
「ああ。
記憶操作の能力だ」
「そう……だったらお願いがあるの。
セロさまとオトネの記憶を操作して」
「え?」
驚いたのはジャキだけではない。
セロもだった。
「私の記憶もなくして。
あとは適当に記憶をいじって」
オトナがそういうとジャキはなにかを悟った。
「待て!そんなの許さ――」
ジャキはスリッパでセロの頭を叩いた。
セロも意識を失う。
「これでいいんだな?」
ジャキがそういうとオトナがいった。
「ありがとう」
「アンタはどうするんだ?」
「私は、遠く離れた場所からセロさまをお護りします。
記憶があるままだと暴走して『テオスを倒す!』とか言いかねないから……」
「そうか。
じゃ、ヒーローを嫌うように記憶操作しようか?」
ジャキが冗談でそういった。
「それでお願い」
オトナが笑う。
「え?」
「お願いね」
オトナは、そういうと姿を消した。
「マジか?」
ジャキはため息をつきながらふたりの記憶を操作した。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
俺は異端児生活を楽しめているのか(日常からの脱出)
れ
SF
学園ラブコメ?異端児の物語です。書くの初めてですが頑張って書いていきます。SFとラブコメが混ざった感じの小説になっております。
主人公☆は人の気持ちが分かり、青春出来ない体質になってしまった、
それを治すために色々な人が関わって異能に目覚めたり青春を出来るのか?が醍醐味な小説です。
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……
もうダメだ。俺の人生詰んでいる。
静馬⭐︎GTR
SF
『私小説』と、『機動兵士』的小説がゴッチャになっている小説です。百話完結だけは、約束できます。
(アメブロ「なつかしゲームブック館」にて投稿されております)
幽子さんの謎解きレポート~しんいち君と霊感少女幽子さんの実話を元にした本格心霊ミステリー~
しんいち
キャラ文芸
オカルト好きの少年、「しんいち」は、小学生の時、彼が通う合気道の道場でお婆さんにつれられてきた不思議な少女と出会う。
のちに「幽子」と呼ばれる事になる少女との始めての出会いだった。
彼女には「霊感」と言われる、人の目には見えない物を感じ取る能力を秘めていた。しんいちはそんな彼女と友達になることを決意する。
そして高校生になった二人は、様々な怪奇でミステリアスな事件に関わっていくことになる。 事件を通じて出会う人々や経験は、彼らの成長を促し、友情を深めていく。
しかし、幽子にはしんいちにも秘密にしている一つの「想い」があった。
その想いとは一体何なのか?物語が進むにつれて、彼女の心の奥に秘められた真実が明らかになっていく。
友情と成長、そして幽子の隠された想いが交錯するミステリアスな物語。あなたも、しんいちと幽子の冒険に心を躍らせてみませんか?
怪獣特殊処理班ミナモト
kamin0
SF
隕石の飛来とともに突如として現れた敵性巨大生物、『怪獣』の脅威と、加速する砂漠化によって、大きく生活圏が縮小された近未来の地球。日本では、地球防衛省を設立するなどして怪獣の駆除に尽力していた。そんな中、元自衛官の源王城(みなもとおうじ)はその才能を買われて、怪獣の事後処理を専門とする衛生環境省処理科、特殊処理班に配属される。なんとそこは、怪獣の力の源であるコアの除去だけを専門とした特殊部隊だった。源は特殊処理班の癖のある班員達と交流しながら、怪獣の正体とその本質、そして自分の過去と向き合っていく。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる