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06 楽しいメロディ
56 勝てば正義
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楽しい世界があれば……
苦しい世界もある。
世界は優しく誰よりも厳しいからだ……
「バーカ。
早く死ねよ雑魚!」
そう石を投げられる少年がいた。
少年の名前は、武士 隼人(もののふ はやと)。
いわゆるいじめられっ子だ。
「貴方たち!何をしているのですますか!!」
オトネが、それをとめる。
石を投げた男子高生のジルが不満そうにオトネの方を睨む。
「ああん?転入生!
俺に逆らうのか?性奴隷にしてやろうか?ああん?」
ジルが、嬉しそうに笑う。
「そこまで!」
すると燃えるような赤い瞳と赤い髪を持った女子高生が声を上げる。
「ああん?柊!魔王はお呼びじゃないぞ!
お前はペットの犬の性奴隷にしてやろうか?」
ジルは、そういってケラケラと笑う。
柊と呼ばれる少女の名前は、柊 万桜(ひいらぎ まお)。
魔王サタンの7番目の子どもだ。
「あなたってどこまでも下品ね。
そんなんで勇者になれると思っているの?」
万桜はそう言ってため息をこぼす。
「勝てば正義。
気持ちよくさせるのは性技ってな!
お前もそう思うだろう?ジャギ!」
ジルがそういって箒頭の少年の方を見る。
「さぁな?俺は童貞だからそのへんはわからん」
ジャキと呼ばれる少年がそういうとグラマーな女子高生が声を出す。
「その赤い髪の女で、童貞でも捨てたら?」
グラマーな女子校正の名前は、ベル=ベラ=ベロ。
「無理矢理は趣味じゃない」
ジャキがそう言ってその場に座り込む。
「そんなんだから、童貞なんだよ。
俺みたいに強いメロディを聴けば女なんてイチコロだ!」
ジルが、再びケラケラと笑う。
「おい、オトネに手を出すのなら僕が許さないぞ?」
セロがそう言って指をキリキリと鳴らす。
指のネジを回転させ、いつでも攻撃できる準備はできている。
「べべから3番めが何を言っている?
お前風情が俺に勝てると思うのか?」
「勝てる勝てないの問題じゃない。
勝つのさ」
「やってみ――」
ジルはそこまでいいかけたとき、その場に倒れる。
十三が、銃を構えていた。
「やってみた」
十三がそういうと百道がため息を吐く。
「容赦ないな?お前……」
「勝てば正義だよ。
僕もその意見に賛成。
卑怯だとかそんなの関係ない」
「じ、ジル!」
ジャキが慌てる。
「安心して殺してないから……
峰打ちって言うのかな?」
十三が、百道に尋ねる。
「峰打ちって刀の刃のない部分で切ることを言うんじゃないのか?」
「そうなの?どうでもいいや」
十三は、隼人の方に視線を向けた。
「……ごめん」
何故か隼人が謝る。
「君、悪いことしたの?」
「僕が弱いから……いけないんだ」
隼人がそういって下を向いた。
苦しい世界もある。
世界は優しく誰よりも厳しいからだ……
「バーカ。
早く死ねよ雑魚!」
そう石を投げられる少年がいた。
少年の名前は、武士 隼人(もののふ はやと)。
いわゆるいじめられっ子だ。
「貴方たち!何をしているのですますか!!」
オトネが、それをとめる。
石を投げた男子高生のジルが不満そうにオトネの方を睨む。
「ああん?転入生!
俺に逆らうのか?性奴隷にしてやろうか?ああん?」
ジルが、嬉しそうに笑う。
「そこまで!」
すると燃えるような赤い瞳と赤い髪を持った女子高生が声を上げる。
「ああん?柊!魔王はお呼びじゃないぞ!
お前はペットの犬の性奴隷にしてやろうか?」
ジルは、そういってケラケラと笑う。
柊と呼ばれる少女の名前は、柊 万桜(ひいらぎ まお)。
魔王サタンの7番目の子どもだ。
「あなたってどこまでも下品ね。
そんなんで勇者になれると思っているの?」
万桜はそう言ってため息をこぼす。
「勝てば正義。
気持ちよくさせるのは性技ってな!
お前もそう思うだろう?ジャギ!」
ジルがそういって箒頭の少年の方を見る。
「さぁな?俺は童貞だからそのへんはわからん」
ジャキと呼ばれる少年がそういうとグラマーな女子高生が声を出す。
「その赤い髪の女で、童貞でも捨てたら?」
グラマーな女子校正の名前は、ベル=ベラ=ベロ。
「無理矢理は趣味じゃない」
ジャキがそう言ってその場に座り込む。
「そんなんだから、童貞なんだよ。
俺みたいに強いメロディを聴けば女なんてイチコロだ!」
ジルが、再びケラケラと笑う。
「おい、オトネに手を出すのなら僕が許さないぞ?」
セロがそう言って指をキリキリと鳴らす。
指のネジを回転させ、いつでも攻撃できる準備はできている。
「べべから3番めが何を言っている?
お前風情が俺に勝てると思うのか?」
「勝てる勝てないの問題じゃない。
勝つのさ」
「やってみ――」
ジルはそこまでいいかけたとき、その場に倒れる。
十三が、銃を構えていた。
「やってみた」
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「容赦ないな?お前……」
「勝てば正義だよ。
僕もその意見に賛成。
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峰打ちって言うのかな?」
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「そうなの?どうでもいいや」
十三は、隼人の方に視線を向けた。
「……ごめん」
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「僕が弱いから……いけないんだ」
隼人がそういって下を向いた。
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