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01 その男係長!
その男係長その9
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「ってか、死んだというのに川名さん元気ですね」
亜金が皮肉を込めていった。
すると深雪がニッコリと笑う。
「なんでもボジティブに考えないと生きれないですよーって、私死んじゃったけど……」
「死んでもボジティブ。亜金ちゃんにはないモノだね」
心も笑う。
「はぁ……お前らのんきだな。橘勤が逃げたんじゃ、また第二の被害者を出すことになるぞ?」
和久がため息交じりに言った。
すると心が目を輝かせる。
「大丈夫よ。橘勤は、近くにいるわ」
心がそう言うと王次が答える。
「占いかい?」
「ええ、私には見えるわ。橘勤が逮捕される瞬間が……」
心が、そう言って笑う。
「何処にいるんだ?」
「お城のような建物ね」
和久の言葉にすぐに心が答えた。
「お城のような建物?」
王次が首を傾げる。
「もう平仮名市で、お城のような建物と言えばひとつしかないわ……」
「あ……」
深雪が、声を出す。
「川名さんわかったの?」
王次が、深雪の方を見る。
「ウエディングヤシノキ!」
「川名さん、正解!ダメねぇーウチ連中は……」
心がそう言うと和久が少しイラついたように言葉を出す。
「なんだそれ?」
和久が、首を傾げると王次が答える。
「あー。ラブホ……」
「うん。王次さんも正解。やっぱり童貞君と枯れたおじ様には、少し難しかったかしら」
「枯れたおじ様って俺のことか?」
和久が、ため息交じりに言うと亜金が泣きそうな顔で言う。
「童貞って俺のことか……」
「違うの?」
心が、そう言うと亜金が答える。
「違わないです……」
「亜金……童貞だったのか?」
和久が、哀れものを見るような目で亜金の方を見る。
「もう、童貞とかそんなのいいじゃないですか……今は、橘を捕まえることを優先しましょうよ」
亜金は、そう言って歩き出した。
「あら?亜金ちゃん照れちゃって可愛い」
心もそう言って亜金の後ろを歩く。
「って、一応僕が君たちの上司なんだからね……僕が先頭を歩くよ」
王次が、そう言って亜金の前を歩く。
和久もその後ろを歩く。
それに深雪もついていく。
そして、王次たちはウエディングヤシノキへと向かった。
亜金が皮肉を込めていった。
すると深雪がニッコリと笑う。
「なんでもボジティブに考えないと生きれないですよーって、私死んじゃったけど……」
「死んでもボジティブ。亜金ちゃんにはないモノだね」
心も笑う。
「はぁ……お前らのんきだな。橘勤が逃げたんじゃ、また第二の被害者を出すことになるぞ?」
和久がため息交じりに言った。
すると心が目を輝かせる。
「大丈夫よ。橘勤は、近くにいるわ」
心がそう言うと王次が答える。
「占いかい?」
「ええ、私には見えるわ。橘勤が逮捕される瞬間が……」
心が、そう言って笑う。
「何処にいるんだ?」
「お城のような建物ね」
和久の言葉にすぐに心が答えた。
「お城のような建物?」
王次が首を傾げる。
「もう平仮名市で、お城のような建物と言えばひとつしかないわ……」
「あ……」
深雪が、声を出す。
「川名さんわかったの?」
王次が、深雪の方を見る。
「ウエディングヤシノキ!」
「川名さん、正解!ダメねぇーウチ連中は……」
心がそう言うと和久が少しイラついたように言葉を出す。
「なんだそれ?」
和久が、首を傾げると王次が答える。
「あー。ラブホ……」
「うん。王次さんも正解。やっぱり童貞君と枯れたおじ様には、少し難しかったかしら」
「枯れたおじ様って俺のことか?」
和久が、ため息交じりに言うと亜金が泣きそうな顔で言う。
「童貞って俺のことか……」
「違うの?」
心が、そう言うと亜金が答える。
「違わないです……」
「亜金……童貞だったのか?」
和久が、哀れものを見るような目で亜金の方を見る。
「もう、童貞とかそんなのいいじゃないですか……今は、橘を捕まえることを優先しましょうよ」
亜金は、そう言って歩き出した。
「あら?亜金ちゃん照れちゃって可愛い」
心もそう言って亜金の後ろを歩く。
「って、一応僕が君たちの上司なんだからね……僕が先頭を歩くよ」
王次が、そう言って亜金の前を歩く。
和久もその後ろを歩く。
それに深雪もついていく。
そして、王次たちはウエディングヤシノキへと向かった。
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