49 / 71
05 夏休み
06
しおりを挟む
喫茶店に着くと葉月先輩と川名さんは紅茶を注文し、僕はキューピーを注文した。
この辺でキューピーが飲めるのはこのお店、喫茶萌萌だけ。
ちなみにこの萌は、女店主の名前だ。
ものすごく綺麗で優しくそして天然なお方だ。
「でね、私たち決めなくちゃいけないことがあるの」
葉月先輩が、そういうと僕は首をかしげる。
「何を決めるのですか?」
「ユニット名よ!」
「ユニット名?」
「そう!ユニット名!」
僕の言葉に葉月先輩が手を叩く。
「なんのユニット」
「キーボード!ギター!そしてボーカル!
こんだけ揃ってやることって言ったら何?」
「さぁ……」
答えはなんとなくわかる。
だけど、僕はそこから避けた。
「歌よ!
歌はいいわよ!
人類が生み出した人類の宝よ!」
「あの、ボーカルって?」
「みさきちゃんよ!
このあいだ入部届を出してくれたの!」
「そうなの?」
僕が、川名さんの方に視線を向けると川名さんはうなずく。
「ユニット名どうする?」
「猫がいいです」
川名さんが、小さく言った。
「猫だけじゃパンチがないわね」
葉月先輩がそう言った。
「そうですね」
「じゃ、パンチ猫?」
僕が、そう言うと葉月先輩にパンチを喰らった。
おでこに軽いパンチ。
痛くはない。
「それ雑誌名!」
そこですか……
でも、あの雑誌はねこぱんちだったような……
もしかして、殴られ損?
この辺でキューピーが飲めるのはこのお店、喫茶萌萌だけ。
ちなみにこの萌は、女店主の名前だ。
ものすごく綺麗で優しくそして天然なお方だ。
「でね、私たち決めなくちゃいけないことがあるの」
葉月先輩が、そういうと僕は首をかしげる。
「何を決めるのですか?」
「ユニット名よ!」
「ユニット名?」
「そう!ユニット名!」
僕の言葉に葉月先輩が手を叩く。
「なんのユニット」
「キーボード!ギター!そしてボーカル!
こんだけ揃ってやることって言ったら何?」
「さぁ……」
答えはなんとなくわかる。
だけど、僕はそこから避けた。
「歌よ!
歌はいいわよ!
人類が生み出した人類の宝よ!」
「あの、ボーカルって?」
「みさきちゃんよ!
このあいだ入部届を出してくれたの!」
「そうなの?」
僕が、川名さんの方に視線を向けると川名さんはうなずく。
「ユニット名どうする?」
「猫がいいです」
川名さんが、小さく言った。
「猫だけじゃパンチがないわね」
葉月先輩がそう言った。
「そうですね」
「じゃ、パンチ猫?」
僕が、そう言うと葉月先輩にパンチを喰らった。
おでこに軽いパンチ。
痛くはない。
「それ雑誌名!」
そこですか……
でも、あの雑誌はねこぱんちだったような……
もしかして、殴られ損?
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
忌むべき番
藍田ひびき
恋愛
「メルヴィ・ハハリ。お前との婚姻は無効とし、国外追放に処す。その忌まわしい姿を、二度と俺に見せるな」
メルヴィはザブァヒワ皇国の皇太子ヴァルラムの番だと告げられ、強引に彼の後宮へ入れられた。しかしヴァルラムは他の妃のもとへ通うばかり。さらに、真の番が見つかったからとメルヴィへ追放を言い渡す。
彼は知らなかった。それこそがメルヴィの望みだということを――。
※ 8/4 誤字修正しました。
※ なろうにも投稿しています。
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
私が死ねば楽になれるのでしょう?~愛妻家の後悔~
希猫 ゆうみ
恋愛
伯爵令嬢オリヴィアは伯爵令息ダーフィトと婚約中。
しかし結婚準備中オリヴィアは熱病に罹り冷酷にも婚約破棄されてしまう。
それを知った幼馴染の伯爵令息リカードがオリヴィアへの愛を伝えるが…
【 ⚠ 】
・前半は夫婦の闘病記です。合わない方は自衛のほどお願いいたします。
・架空の猛毒です。作中の症状は抗生物質の発明以前に猛威を奮った複数の症例を参考にしています。尚、R15はこの為です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる