69 / 93
連載
英雄は普通とは違う
しおりを挟む
毒入りパン事件の翌日。
俺はリズやフィーナと共に、国王陛下の部屋に呼ばれていた。
国王陛下であるエルウッドさんと王妃であるトリーシャさんは、昨日より体調が良いみたいで、ベッドではなく椅子に座っている。
ちなみにマシロとノアは部屋の端の方で、今回の褒賞として望んだ新鮮な魚と高級骨付き肉をムシャムシャと食べていた。
そしてエルウッドさんが口を開くと、予想していたことを言葉にした。
「ハウアーとジグベルトの処遇なのだが、昨日長老会で死罪と決定した」
「そうですか⋯⋯あれだけのことをしたので当然の結果ですね」
ジグベルトは自分の勝手な言い分で、森を燃やした。幸い死者はいなかったけど運が悪ければ、どれくらいの人が亡くなっていたかわからない。
ハウアーは言わずもがな、国王であるエルウッドさんを殺害しようとしたのだ。当然の裁定だろう。
だが俺の考えとは別に、フィーナは神妙な顔で口を開く。
「重い裁定ね」
「そうかな? 俺としては妥当な裁きだと思っているけど」
むしろ色々迷惑をかけられたフィーナは、死罪を望んでもおかしくはないと思っていた。
俺が不思議そうにしていると、フィーナがその理由を教えてくれた。
「エルフは数が少ないのよ。だから滅多に死罪の判決を出したりしないわ」
「それだけのことをしたと判断されたんじゃない? 俺としてはこのまま生かしておいたら後々災いの種となりそうだから、安心したけど」
もしかしたらハウアーが長老会をなくして、王政にすると口にしていたことが関係していたかもしれない。長老達にとっては、そのような危険な人物を排除出来る機会があったら、逃すことなどしないだろう。
「エルフの減少はこの国にとって、大切な課題でもあるわ。だからフィーナには早く結婚して多くの子供を産んでほしいわね」
「マ、ママ! 何を言ってるの! 私に子供なんて早いわよ!」
フィーナが顔を真っ赤にして狼狽えている。
母親に子作りのことを言われたら、普通に恥ずかしいよな。
「だがフィーナをろくでもない男の元に嫁がせる訳にはいかない。ジグベルトとは縁が切れて本当に良かった」
エルウッドさんもジグベルトのことは気に入ってなかったようだ。例えフィーナと結婚しなかったとしても、傍若無人な甥と親戚付き合いでこれから一生かかわっていかなればならなくなる。ここで縁が切れて本当に嬉しそうだ。
「でもあなた。私、フィーナの旦那様に相応しい人を見つけたの」
「えっ? ママいつの間に」
フィーナは驚きの表情を浮かべている。フォラン病にかかっていたのに、自分の婿候補をいつ探していたんだって顔をしているな。
「有象無象の奴には絶対にフィーナはやらん! もしそのような奴がいたら私の手で⋯⋯」
エルウッドさんの目が怖い。もしフィーナが恋人でも連れてきようものなら、本当に始末しそうだ。
「大丈夫よ。その人はガーディアンフォレストの歴史に残るような偉業を達成した英雄だから」
「なるほど。英雄ならフィーナの婿にはピッタリだな」
そんな人物がいるのか? それならエルウッドさんも安心だな。
「英雄がいるなら俺も会ってみたいです。紹介してくれませんか?」
俺は純粋にそう思って口にしたのだが、この部屋にいるリズ以外から冷たい視線を向けられる。
「え~と⋯⋯ユートさん本気で言ってます?」
「えっ? えっ? 本気ってどういうことですか?」
「これはフィーナの恋も大変そうね」
「マ、ママ! 何を言ってるの!」
フィーナはトリーシャさんの指摘で顔が真っ赤になっていた。
「英雄と呼ばれる者はどこか普通ではないと言う。ガーディアンフォレストの英雄もその例には漏れないという訳か」
皆が何かに納得しているのかさっぱりわからない。俺と同じ、理解していないと思われるリズに視線を向ける。
するとリズは何か閃いたような表情を見せ、手をたたく。
「あっ! わかりました。もしかして英雄とはユ⋯⋯」
「ダメェェェッ!」
リズは何かを言おうとしていたが、後ろからフィーナに両手で口を塞がれて、喋ることが出来ないでいた。
「えっ? 何? リズはわかったの?」
「ふぁい」
わかったなら教えてほしい。俺を仲間外れにしないでくれ。
「リズ! 友達からのお願いよ。そのことは誰にも言わないで」
「友達ですか! それでしたら口にする訳にはいきませんね。ユート様、申し訳ありません」
リズはフィーナの友達発言が嬉しかったのか、両手で自分の口を塞ぎ、言わざる状態になってしまった。
「それならフィーナが教えてくれ。俺達友達だろ?」
「と、友達ならなおさら言えないわ」
「どういうこと?」
「そ、それよりムーンガーデン王国にも漆黒の牙討伐の報告に行くのよね? 早く行かないと到着が遅れるわよ」
フィーナは慌てた様子で、リズの手を引っ張り部屋を出て行ってしまう。
「あらあら⋯⋯あんなに恥ずかしそうにしているフィーナは初めて見るわ」
「そうなんですか?」
「ええ⋯⋯ユートさん、フィーナのことをよろしくお願いしますね」
フィーナはエルウッドさんの親書をリズのお父さんに渡すため、俺達とムーンガーデン王国に行くことになっている。俺やリズがいるとはいえ、娘を人間の国に行かせるのは心配なのだろう。
「わかりました。フィーナのことは任せてください」
「ふふ⋯⋯言質は取ったわよ」
「言質ってなんでしょうか?」
「ほら、早く行かないとフィーナ達に置いてかれてしまいますよ」
「そうですね。それでは行ってきます。マシロ、ノア行くよ」
俺はエルウッドさんとトリーシャさんに一礼して部屋を出る。だがこの時の俺は、トリーシャさんの言質の内容がとんでもない意味を持っていたことを知るよしもなかった。
俺はリズやフィーナと共に、国王陛下の部屋に呼ばれていた。
国王陛下であるエルウッドさんと王妃であるトリーシャさんは、昨日より体調が良いみたいで、ベッドではなく椅子に座っている。
ちなみにマシロとノアは部屋の端の方で、今回の褒賞として望んだ新鮮な魚と高級骨付き肉をムシャムシャと食べていた。
そしてエルウッドさんが口を開くと、予想していたことを言葉にした。
「ハウアーとジグベルトの処遇なのだが、昨日長老会で死罪と決定した」
「そうですか⋯⋯あれだけのことをしたので当然の結果ですね」
ジグベルトは自分の勝手な言い分で、森を燃やした。幸い死者はいなかったけど運が悪ければ、どれくらいの人が亡くなっていたかわからない。
ハウアーは言わずもがな、国王であるエルウッドさんを殺害しようとしたのだ。当然の裁定だろう。
だが俺の考えとは別に、フィーナは神妙な顔で口を開く。
「重い裁定ね」
「そうかな? 俺としては妥当な裁きだと思っているけど」
むしろ色々迷惑をかけられたフィーナは、死罪を望んでもおかしくはないと思っていた。
俺が不思議そうにしていると、フィーナがその理由を教えてくれた。
「エルフは数が少ないのよ。だから滅多に死罪の判決を出したりしないわ」
「それだけのことをしたと判断されたんじゃない? 俺としてはこのまま生かしておいたら後々災いの種となりそうだから、安心したけど」
もしかしたらハウアーが長老会をなくして、王政にすると口にしていたことが関係していたかもしれない。長老達にとっては、そのような危険な人物を排除出来る機会があったら、逃すことなどしないだろう。
「エルフの減少はこの国にとって、大切な課題でもあるわ。だからフィーナには早く結婚して多くの子供を産んでほしいわね」
「マ、ママ! 何を言ってるの! 私に子供なんて早いわよ!」
フィーナが顔を真っ赤にして狼狽えている。
母親に子作りのことを言われたら、普通に恥ずかしいよな。
「だがフィーナをろくでもない男の元に嫁がせる訳にはいかない。ジグベルトとは縁が切れて本当に良かった」
エルウッドさんもジグベルトのことは気に入ってなかったようだ。例えフィーナと結婚しなかったとしても、傍若無人な甥と親戚付き合いでこれから一生かかわっていかなればならなくなる。ここで縁が切れて本当に嬉しそうだ。
「でもあなた。私、フィーナの旦那様に相応しい人を見つけたの」
「えっ? ママいつの間に」
フィーナは驚きの表情を浮かべている。フォラン病にかかっていたのに、自分の婿候補をいつ探していたんだって顔をしているな。
「有象無象の奴には絶対にフィーナはやらん! もしそのような奴がいたら私の手で⋯⋯」
エルウッドさんの目が怖い。もしフィーナが恋人でも連れてきようものなら、本当に始末しそうだ。
「大丈夫よ。その人はガーディアンフォレストの歴史に残るような偉業を達成した英雄だから」
「なるほど。英雄ならフィーナの婿にはピッタリだな」
そんな人物がいるのか? それならエルウッドさんも安心だな。
「英雄がいるなら俺も会ってみたいです。紹介してくれませんか?」
俺は純粋にそう思って口にしたのだが、この部屋にいるリズ以外から冷たい視線を向けられる。
「え~と⋯⋯ユートさん本気で言ってます?」
「えっ? えっ? 本気ってどういうことですか?」
「これはフィーナの恋も大変そうね」
「マ、ママ! 何を言ってるの!」
フィーナはトリーシャさんの指摘で顔が真っ赤になっていた。
「英雄と呼ばれる者はどこか普通ではないと言う。ガーディアンフォレストの英雄もその例には漏れないという訳か」
皆が何かに納得しているのかさっぱりわからない。俺と同じ、理解していないと思われるリズに視線を向ける。
するとリズは何か閃いたような表情を見せ、手をたたく。
「あっ! わかりました。もしかして英雄とはユ⋯⋯」
「ダメェェェッ!」
リズは何かを言おうとしていたが、後ろからフィーナに両手で口を塞がれて、喋ることが出来ないでいた。
「えっ? 何? リズはわかったの?」
「ふぁい」
わかったなら教えてほしい。俺を仲間外れにしないでくれ。
「リズ! 友達からのお願いよ。そのことは誰にも言わないで」
「友達ですか! それでしたら口にする訳にはいきませんね。ユート様、申し訳ありません」
リズはフィーナの友達発言が嬉しかったのか、両手で自分の口を塞ぎ、言わざる状態になってしまった。
「それならフィーナが教えてくれ。俺達友達だろ?」
「と、友達ならなおさら言えないわ」
「どういうこと?」
「そ、それよりムーンガーデン王国にも漆黒の牙討伐の報告に行くのよね? 早く行かないと到着が遅れるわよ」
フィーナは慌てた様子で、リズの手を引っ張り部屋を出て行ってしまう。
「あらあら⋯⋯あんなに恥ずかしそうにしているフィーナは初めて見るわ」
「そうなんですか?」
「ええ⋯⋯ユートさん、フィーナのことをよろしくお願いしますね」
フィーナはエルウッドさんの親書をリズのお父さんに渡すため、俺達とムーンガーデン王国に行くことになっている。俺やリズがいるとはいえ、娘を人間の国に行かせるのは心配なのだろう。
「わかりました。フィーナのことは任せてください」
「ふふ⋯⋯言質は取ったわよ」
「言質ってなんでしょうか?」
「ほら、早く行かないとフィーナ達に置いてかれてしまいますよ」
「そうですね。それでは行ってきます。マシロ、ノア行くよ」
俺はエルウッドさんとトリーシャさんに一礼して部屋を出る。だがこの時の俺は、トリーシャさんの言質の内容がとんでもない意味を持っていたことを知るよしもなかった。
317
お気に入りに追加
3,108
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する
鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】
余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。
いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。
一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。
しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。
俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。