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のんびりしている暇はない
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翌日の朝食の後。
今日は漆黒の牙の討伐に向かう日だ。
昨日、一昨日とは違って、霧は全く出ていなかった。
これは絶好の討伐日和だな。
「そろそろ行ってくるよ」
リビングでゆったりと過ごしている中、俺は立ち上がり宣言する。
リズの膝の上にいたノアと、フィーナに撫でられていたマシロは俺の元へと来た。
二人がいると俺も心強い。
ディバインブレードで倒すつもりだけど、何が起こるかわからないからな。
「神剣があるとはいえ、漆黒の牙は手強いぞ」
「でもやるしかありません。フォラン病にかかっているエルフを助けるためにも」
「倒す算段はついておるのか?」
「ええ。どんな相手での油断すればその強さは半減するかと」
人間ならともかく魔物がそう簡単に油断することはないだろう。だけど漆黒の牙はただの魔物ではない。知恵があればそれだけ俺の策に引っかかってくれるとは思うけど。
「お主が全てを背負う必要はないぞ。ダメなら戻ってくる勇気も必要じゃ」
フェリアリア様の言うとおり、策が嵌まらなかった時は一度戻るべきだろう。
俺はそう答えようとするが、この時フィーナの家に乱入者が現れた。
「た、大変です!」
突如家に入ってきたのは、若そうな男のエルフだった。
いったい何事だ?
ノックもしないなんて、このエルフはかなり慌てているように見える。少なくとも良い予感はしないな。
「こ、国王様と王妃様の容態がステージ四へと移行しました!」
「なんですって!」
ステージ四? どういうことだ? フォラン病のことなのか?
エルフの話を聞いて、フィーナが床に膝をつく。
「そ、そんな⋯⋯もう時間がないわ」
「国王様と王妃様だけではなく、多く者がステージ四に⋯⋯」
時間がない? やはりフォラン病の病が進行したということか?
「ステージ四は心臓付近の筋力が衰えているということじゃ。ここまで来ると、治療しなければ三日は持たんと言われている」
俺が疑問に思っていることをフェリアリア様が答えてくれた。
「三日って⋯⋯」
これはのんびりしている暇はないということか。これはダメでも一度戻ればいいという考えは捨てた方がいいな。
大丈夫⋯⋯今の俺ならやれるさ。
俺は自分を奮い立たせる。そして床に膝をついたフィーナに手を差し伸べた。
「後三日あるなら、その前に治療すればいいだけだ。必ず漆黒の牙《シュヴァルツファング》を倒して、レーベンの実を手に入れてみせるよ」
「ユート⋯⋯」
俺はフィーナの手を掴み立ち上がらせる。
「そうと決まれば行動あるのみだ。行くぞ。マシロ、ノア」
「私にかかれば余裕ですね」
「僕も微力ではありますが、頑張ります」
俺達は皆に見送られながら、フィーナの家を出て西側に向かう。
だがこの時俺は違和感を感じた。何故なら俺の背後にはマシロ、ノアとは違う二つの気配を感じたからだ。
「どういうこと?」
そう⋯⋯何故かリズとフィーナが、俺の後について来ていたのだ。
「私には魔素が効きません。どうか一緒に連れて行って下さい」
「いや、魔素より漆黒の牙《シュヴァルツファング》が危険だ。今回はリズを連れていくことは出来ない」
「そんなあ⋯⋯」
魔素は効かなくても、リズは戦う力を持っていない。もし突然リズが漆黒の牙《シュヴァルツファング》に狙われたら護れない可能性がある。
「私はユートが止めても行くわよ」
問題はフィーナだな。そこそこ戦う力はあるけど漆黒の牙《シュヴァルツファング》が相手では厳しいだろう。
それにリズは聞き分けがいいけど、フィーナは聞き分けが悪そうだ。
「大丈夫。漆黒の牙《シュヴァルツファング》が来たら私は隠れているわ」
「本当に?」
「ええ⋯⋯それにユートはレーベンの実がどれかわからないでしょ」
「た、確かにそうだな。でもレーベンの実がどんなものか教えてくれれば⋯⋯」
「お願いユート! あなたの指示に従うから私も連れていって! それにエルフの問題をユートだけに押し付ける訳にはいかないわ」
俺は神剣を抜いてしまったことで、漆黒の牙《シュヴァルツファング》を倒すことを期待されていると思う。もし失敗してフォラン病で多くのエルフの命が奪われることになれば、非難されるだろう。
もしかしてそのことを考慮して言ってるのかもしれない。傾国の姫と呼ばれたフィーナがいれば、フィーナにも非難がいくからな。
だけど裏を返せば、フィーナがレーベンの実を手に入れることが出来れば、フィーナには称賛の声が集まる。
ここは多少のリスクを省みても、フィーナに来てもらう価値があるかも。
「わかった。フィーナ、一緒に来てくれるか」
「もちろんよ。任せて」
「フィーナさんだけずるいです。私もエルフの方達のために何かしたいのに⋯⋯」
リズが頬を膨らませて、むくれてしまった。
正直そんなことをしても可愛いだけなのだが。
「今度何か埋め合わせをするから、今回は諦めてくれ」
「わかりました。それでいいです。でも絶対に無事に帰って来て下さいね」
「ああ。約束する」
こんな所で死ぬつもりはない。俺のスローライフ生活はまだ始まってないからな。
そして俺達はレーベンの実がある西へと足を向ける。
「ちょっと待つのじゃ」
だが今度はフェリアリア様に呼び止められてしまった。
「フィーナが行くならこれを授けてやろう」
フェリアリア様の手には一本の矢が握られていた。
「これは?」
「これは神樹で作られた矢じゃ。黒の法衣を破ることは出来んが、漆黒の牙《シュヴァルツファング》にダメージを与えることくらいは出来るじゃろう」
見た目はただの木の矢にしか見えないが、フェリアリア様が言うなら間違いないだろう。
「フェリアリア様。ありがとうございます」
フィーナはお礼を言いながら矢を受け取ろうとするが、避けられてしまった。
「フェリアリア様?」
「それは誰のことを言ってるのじゃ? 神樹の矢は貴重じゃからのう。我は親しき友人にしか渡しとうない」
「えっ? えっ?」
フェリアリア様の突然の言動に、フィーナは混乱している。
なるほど。そういうことか。
俺はどうしてフェリアリア様⋯⋯いや、フェリがこのような行動に出たか理解したが、フィーナはわかっていない。
「フェリ、意地悪しないで上げてくれ」
「ユート、フェリアリア様になんて口の⋯⋯あっ!」
どうやらフィーナも気づいたようだ。やれやれ⋯⋯フェリも意外と可愛らしい所があるじゃないか。
「え~と⋯⋯フェリありがとう。大事に使わせてもらうわ」
「うむ」
今度は素直に神樹の矢を渡してくれた。どうやらフェリはフィーナに、友人のように接して欲しかったようだ。
本人もフェリと呼ばれて、とても嬉しそうだな。
こうして俺達はリズとフェリに見送られながら、漆黒の牙《シュヴァルツファング》の討伐に向かうのだった。
今日は漆黒の牙の討伐に向かう日だ。
昨日、一昨日とは違って、霧は全く出ていなかった。
これは絶好の討伐日和だな。
「そろそろ行ってくるよ」
リビングでゆったりと過ごしている中、俺は立ち上がり宣言する。
リズの膝の上にいたノアと、フィーナに撫でられていたマシロは俺の元へと来た。
二人がいると俺も心強い。
ディバインブレードで倒すつもりだけど、何が起こるかわからないからな。
「神剣があるとはいえ、漆黒の牙は手強いぞ」
「でもやるしかありません。フォラン病にかかっているエルフを助けるためにも」
「倒す算段はついておるのか?」
「ええ。どんな相手での油断すればその強さは半減するかと」
人間ならともかく魔物がそう簡単に油断することはないだろう。だけど漆黒の牙はただの魔物ではない。知恵があればそれだけ俺の策に引っかかってくれるとは思うけど。
「お主が全てを背負う必要はないぞ。ダメなら戻ってくる勇気も必要じゃ」
フェリアリア様の言うとおり、策が嵌まらなかった時は一度戻るべきだろう。
俺はそう答えようとするが、この時フィーナの家に乱入者が現れた。
「た、大変です!」
突如家に入ってきたのは、若そうな男のエルフだった。
いったい何事だ?
ノックもしないなんて、このエルフはかなり慌てているように見える。少なくとも良い予感はしないな。
「こ、国王様と王妃様の容態がステージ四へと移行しました!」
「なんですって!」
ステージ四? どういうことだ? フォラン病のことなのか?
エルフの話を聞いて、フィーナが床に膝をつく。
「そ、そんな⋯⋯もう時間がないわ」
「国王様と王妃様だけではなく、多く者がステージ四に⋯⋯」
時間がない? やはりフォラン病の病が進行したということか?
「ステージ四は心臓付近の筋力が衰えているということじゃ。ここまで来ると、治療しなければ三日は持たんと言われている」
俺が疑問に思っていることをフェリアリア様が答えてくれた。
「三日って⋯⋯」
これはのんびりしている暇はないということか。これはダメでも一度戻ればいいという考えは捨てた方がいいな。
大丈夫⋯⋯今の俺ならやれるさ。
俺は自分を奮い立たせる。そして床に膝をついたフィーナに手を差し伸べた。
「後三日あるなら、その前に治療すればいいだけだ。必ず漆黒の牙《シュヴァルツファング》を倒して、レーベンの実を手に入れてみせるよ」
「ユート⋯⋯」
俺はフィーナの手を掴み立ち上がらせる。
「そうと決まれば行動あるのみだ。行くぞ。マシロ、ノア」
「私にかかれば余裕ですね」
「僕も微力ではありますが、頑張ります」
俺達は皆に見送られながら、フィーナの家を出て西側に向かう。
だがこの時俺は違和感を感じた。何故なら俺の背後にはマシロ、ノアとは違う二つの気配を感じたからだ。
「どういうこと?」
そう⋯⋯何故かリズとフィーナが、俺の後について来ていたのだ。
「私には魔素が効きません。どうか一緒に連れて行って下さい」
「いや、魔素より漆黒の牙《シュヴァルツファング》が危険だ。今回はリズを連れていくことは出来ない」
「そんなあ⋯⋯」
魔素は効かなくても、リズは戦う力を持っていない。もし突然リズが漆黒の牙《シュヴァルツファング》に狙われたら護れない可能性がある。
「私はユートが止めても行くわよ」
問題はフィーナだな。そこそこ戦う力はあるけど漆黒の牙《シュヴァルツファング》が相手では厳しいだろう。
それにリズは聞き分けがいいけど、フィーナは聞き分けが悪そうだ。
「大丈夫。漆黒の牙《シュヴァルツファング》が来たら私は隠れているわ」
「本当に?」
「ええ⋯⋯それにユートはレーベンの実がどれかわからないでしょ」
「た、確かにそうだな。でもレーベンの実がどんなものか教えてくれれば⋯⋯」
「お願いユート! あなたの指示に従うから私も連れていって! それにエルフの問題をユートだけに押し付ける訳にはいかないわ」
俺は神剣を抜いてしまったことで、漆黒の牙《シュヴァルツファング》を倒すことを期待されていると思う。もし失敗してフォラン病で多くのエルフの命が奪われることになれば、非難されるだろう。
もしかしてそのことを考慮して言ってるのかもしれない。傾国の姫と呼ばれたフィーナがいれば、フィーナにも非難がいくからな。
だけど裏を返せば、フィーナがレーベンの実を手に入れることが出来れば、フィーナには称賛の声が集まる。
ここは多少のリスクを省みても、フィーナに来てもらう価値があるかも。
「わかった。フィーナ、一緒に来てくれるか」
「もちろんよ。任せて」
「フィーナさんだけずるいです。私もエルフの方達のために何かしたいのに⋯⋯」
リズが頬を膨らませて、むくれてしまった。
正直そんなことをしても可愛いだけなのだが。
「今度何か埋め合わせをするから、今回は諦めてくれ」
「わかりました。それでいいです。でも絶対に無事に帰って来て下さいね」
「ああ。約束する」
こんな所で死ぬつもりはない。俺のスローライフ生活はまだ始まってないからな。
そして俺達はレーベンの実がある西へと足を向ける。
「ちょっと待つのじゃ」
だが今度はフェリアリア様に呼び止められてしまった。
「フィーナが行くならこれを授けてやろう」
フェリアリア様の手には一本の矢が握られていた。
「これは?」
「これは神樹で作られた矢じゃ。黒の法衣を破ることは出来んが、漆黒の牙《シュヴァルツファング》にダメージを与えることくらいは出来るじゃろう」
見た目はただの木の矢にしか見えないが、フェリアリア様が言うなら間違いないだろう。
「フェリアリア様。ありがとうございます」
フィーナはお礼を言いながら矢を受け取ろうとするが、避けられてしまった。
「フェリアリア様?」
「それは誰のことを言ってるのじゃ? 神樹の矢は貴重じゃからのう。我は親しき友人にしか渡しとうない」
「えっ? えっ?」
フェリアリア様の突然の言動に、フィーナは混乱している。
なるほど。そういうことか。
俺はどうしてフェリアリア様⋯⋯いや、フェリがこのような行動に出たか理解したが、フィーナはわかっていない。
「フェリ、意地悪しないで上げてくれ」
「ユート、フェリアリア様になんて口の⋯⋯あっ!」
どうやらフィーナも気づいたようだ。やれやれ⋯⋯フェリも意外と可愛らしい所があるじゃないか。
「え~と⋯⋯フェリありがとう。大事に使わせてもらうわ」
「うむ」
今度は素直に神樹の矢を渡してくれた。どうやらフェリはフィーナに、友人のように接して欲しかったようだ。
本人もフェリと呼ばれて、とても嬉しそうだな。
こうして俺達はリズとフェリに見送られながら、漆黒の牙《シュヴァルツファング》の討伐に向かうのだった。
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