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傾国の姫
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「やっと戻ってきたのか」
「ジグベルト⋯⋯」
森に囲まれているエルフの里に入ると、一人の若い男が待ち構えていた。
年齢的には俺と同じくらいだけど、エルフって人間より寿命が五倍くらいあるっていうから、おそらく年上なのだろう。
「レーベンの実を取りに行くなどバカなことを。傾国の姫と呼ばれたお前に出来ることは一つもない。里でおとなしくしていろ」
傾国の姫だと?
青年の強い口調を見て、俺は苛立ちを覚える。
「ユート様ユート様」
突然リズが耳元で囁いてきた。
ちょっとこそばゆいぞ。
「傾国の姫ってどういう意味ですか?」
確か絶世の美女過ぎて君主が心を奪われ、国を崩壊する人物みたいに言われていたと思う。だけどフィーナのお父さんが王様なら娘に心を奪われることはないだろう。だからおそらくもう一つの意味で言ったと考えられる。
「たぶん国家の存立を危うくする姫って意味だと思う」
どちらにせよ、軽々しく人に言っていい言葉じゃない。それはリズも同じ気持ちだったのか、青年に詰め寄る。
「ちょっとあなた! フィーナさんに酷いことを言うなんて許せないです!」
「リズリット⋯⋯」
正義感が強いリズに取っては看過できないことだったのだろう。青年に向かって怒りを向けていた。普段はほんわかしているから、たまに怒ると凄い迫力に見えてしまうな。
「貴様誰だ! 公爵家である私にデカい口をたたくとは⋯⋯まさか人族か!」
人族とわかった瞬間、青年は俺達に敵意を見せてくる。
「どういうことだフィーナ! 人族を連れて来るなんて里を壊滅させるつもりなのか!」
酷い言われようだな。だけどそれだけエルフは人族を嫌っているということか。
「この人達は私の命の恩人。今日は私の家に泊めるつもりよ」
「家に泊める⋯⋯だと⋯⋯」
「ええ。恩知らずと思われたくないから。それに父と母が倒れている今、この里で一番偉いのは私よ」
「バカな! 神樹に認められていない奴が一番偉いだと?」
「そうよ。これ以上邪魔しないで」
「くっ!」
フィーナが前に進んだので、俺達も後に続く。しかしエルフの青年とすれ違う時、こちらを滅茶苦茶睨んできた。
しかし余計な荒波を立てないためにも、俺は軽く頭を下げてその場を後にするのであった。
そしてどこか気まずい空気の中、少し歩いて行くと木で出来た一軒の家にたどり着いた。
「この家を自由に使ってくれて構わないわ」
家の中は掃除が行き届いていて綺麗だけど、置いてある物が少なく、生活感はないように感じた。
「ごめんなさい。里に着いて早々嫌な気分にさせたわ」
「そんなことないです。それより私もカッとなってしまって申し訳ありません」
「いいのよ。リズリット⋯⋯リズが怒ってくれて少し気分が晴れたわ」
「フィーナさん⋯⋯」
リズはフィーナにリズと呼ばれて感激している。
フィーナと仲良くなりたかったリズとしては嬉しいことだろう。
それにしても青年は気になることを言っていたな。
「フィーナの両親もフォラン病だったんだ」
「⋯⋯そうよ。父と母は城で静養しているわ。だから私の手でレーベンの実を絶対に取ってきたかったの」
「でもさすがに一人で行くのは無茶じゃないか? もっとみんなを頼って⋯⋯」
「無理よ」
俺の意見は間髪入れずに否定される。
「さっきの見たでしょ? 私は傾国の姫って呼ばれているの。レーベンの実を取りに行くって言っても、断られるのがわかっているから。それと父と母がこのまま起きない方が都合がいい人もいるしね」
権力争いってことか? どこの国でも醜い心の持ち主がいるんだな。
「それはさっきのジグベルトって奴がそうなのか?」
「彼もそうかも知れないわ。私と婚姻を結んで王の座を取ろうとしているみたいだから、今死なれると困るみたい」
あのジグベルトっていう奴は、公爵家と言ってたからかなりの権力を持っているはずだ。フィーナも嫌な奴に目をつけられてしまったな。
「私はやっぱりフィーナさんのことを傾国の姫と言ったことが許せません」
「いいのよ。本当のことだから」
「えっ?」
フィーナの予想外の言葉に、リズは驚きの声をあげる。
「私はエルフの出来損ないだから」
どういうことだ? 能力的に出来損ないと言うことなのか?
でも真実の目で視た時は特別能力が低いようには見えなかった。何か他の理由があるのだろうか。
「どういうことですか? そんな出来損ないだなんて⋯⋯」
「⋯⋯二人ともエルフの特性って知ってる?」
「エルフの特性ですか⋯⋯耳が長いことと、魔力が高いこと。それと目が良いので弓矢を使うのが上手だと聞いたことがあります。あっ! 後フィーナさんみたいに可愛らしい方が多いと聞いています」
「そ、そうね。概ね間違っていないわ」
フィーナの耳が赤い。もしかしてリズに可愛らしいと言われて照れているのだろうか。ツンツンしているけどなかなか可愛い所もあるじゃないか。
「一つ付け足すとエルフは生まれつき使える魔法が決まっているのよ」
「それはどのような魔法ですか?」
「風魔法と土魔法よ」
なるほど。そういうことか。
フィーナが使える魔法は水魔法だ。だから出来損ない扱いされているということか。だけど生まれつきで出来損ないと決められるなんて、たまったもんじゃないな。
「エルフは神の木と呼ばれている神樹の祝福を受けて生まれるの。そして神樹が持つ特性は風と土。私は水魔法しか使えなくて」
「ですがそれで傾国の姫と呼ぶのはひどいです」
「それだけじゃないの。私が神樹の祝福を受けてないとわかってからフォラン病が流行るようになってしまってそれで⋯⋯」
異世界は科学が発達していないためか、迷信みたいなものを信じやすい傾向にある。どうやら病気が蔓延したタイミングが悪すぎたようだ。
「でしたら私達がレーベンの実を手に入れて、フィーナさんがフォラン病とは関係ないということを証明しましょう」
「そのためにも漆黒の牙を倒さないとな」
「あなた達⋯⋯」
生まれつきの能力で差別されるなど許されないことだ。俺はリズと共にレーベンの実を手に入れることを決意するのであった。
「ジグベルト⋯⋯」
森に囲まれているエルフの里に入ると、一人の若い男が待ち構えていた。
年齢的には俺と同じくらいだけど、エルフって人間より寿命が五倍くらいあるっていうから、おそらく年上なのだろう。
「レーベンの実を取りに行くなどバカなことを。傾国の姫と呼ばれたお前に出来ることは一つもない。里でおとなしくしていろ」
傾国の姫だと?
青年の強い口調を見て、俺は苛立ちを覚える。
「ユート様ユート様」
突然リズが耳元で囁いてきた。
ちょっとこそばゆいぞ。
「傾国の姫ってどういう意味ですか?」
確か絶世の美女過ぎて君主が心を奪われ、国を崩壊する人物みたいに言われていたと思う。だけどフィーナのお父さんが王様なら娘に心を奪われることはないだろう。だからおそらくもう一つの意味で言ったと考えられる。
「たぶん国家の存立を危うくする姫って意味だと思う」
どちらにせよ、軽々しく人に言っていい言葉じゃない。それはリズも同じ気持ちだったのか、青年に詰め寄る。
「ちょっとあなた! フィーナさんに酷いことを言うなんて許せないです!」
「リズリット⋯⋯」
正義感が強いリズに取っては看過できないことだったのだろう。青年に向かって怒りを向けていた。普段はほんわかしているから、たまに怒ると凄い迫力に見えてしまうな。
「貴様誰だ! 公爵家である私にデカい口をたたくとは⋯⋯まさか人族か!」
人族とわかった瞬間、青年は俺達に敵意を見せてくる。
「どういうことだフィーナ! 人族を連れて来るなんて里を壊滅させるつもりなのか!」
酷い言われようだな。だけどそれだけエルフは人族を嫌っているということか。
「この人達は私の命の恩人。今日は私の家に泊めるつもりよ」
「家に泊める⋯⋯だと⋯⋯」
「ええ。恩知らずと思われたくないから。それに父と母が倒れている今、この里で一番偉いのは私よ」
「バカな! 神樹に認められていない奴が一番偉いだと?」
「そうよ。これ以上邪魔しないで」
「くっ!」
フィーナが前に進んだので、俺達も後に続く。しかしエルフの青年とすれ違う時、こちらを滅茶苦茶睨んできた。
しかし余計な荒波を立てないためにも、俺は軽く頭を下げてその場を後にするのであった。
そしてどこか気まずい空気の中、少し歩いて行くと木で出来た一軒の家にたどり着いた。
「この家を自由に使ってくれて構わないわ」
家の中は掃除が行き届いていて綺麗だけど、置いてある物が少なく、生活感はないように感じた。
「ごめんなさい。里に着いて早々嫌な気分にさせたわ」
「そんなことないです。それより私もカッとなってしまって申し訳ありません」
「いいのよ。リズリット⋯⋯リズが怒ってくれて少し気分が晴れたわ」
「フィーナさん⋯⋯」
リズはフィーナにリズと呼ばれて感激している。
フィーナと仲良くなりたかったリズとしては嬉しいことだろう。
それにしても青年は気になることを言っていたな。
「フィーナの両親もフォラン病だったんだ」
「⋯⋯そうよ。父と母は城で静養しているわ。だから私の手でレーベンの実を絶対に取ってきたかったの」
「でもさすがに一人で行くのは無茶じゃないか? もっとみんなを頼って⋯⋯」
「無理よ」
俺の意見は間髪入れずに否定される。
「さっきの見たでしょ? 私は傾国の姫って呼ばれているの。レーベンの実を取りに行くって言っても、断られるのがわかっているから。それと父と母がこのまま起きない方が都合がいい人もいるしね」
権力争いってことか? どこの国でも醜い心の持ち主がいるんだな。
「それはさっきのジグベルトって奴がそうなのか?」
「彼もそうかも知れないわ。私と婚姻を結んで王の座を取ろうとしているみたいだから、今死なれると困るみたい」
あのジグベルトっていう奴は、公爵家と言ってたからかなりの権力を持っているはずだ。フィーナも嫌な奴に目をつけられてしまったな。
「私はやっぱりフィーナさんのことを傾国の姫と言ったことが許せません」
「いいのよ。本当のことだから」
「えっ?」
フィーナの予想外の言葉に、リズは驚きの声をあげる。
「私はエルフの出来損ないだから」
どういうことだ? 能力的に出来損ないと言うことなのか?
でも真実の目で視た時は特別能力が低いようには見えなかった。何か他の理由があるのだろうか。
「どういうことですか? そんな出来損ないだなんて⋯⋯」
「⋯⋯二人ともエルフの特性って知ってる?」
「エルフの特性ですか⋯⋯耳が長いことと、魔力が高いこと。それと目が良いので弓矢を使うのが上手だと聞いたことがあります。あっ! 後フィーナさんみたいに可愛らしい方が多いと聞いています」
「そ、そうね。概ね間違っていないわ」
フィーナの耳が赤い。もしかしてリズに可愛らしいと言われて照れているのだろうか。ツンツンしているけどなかなか可愛い所もあるじゃないか。
「一つ付け足すとエルフは生まれつき使える魔法が決まっているのよ」
「それはどのような魔法ですか?」
「風魔法と土魔法よ」
なるほど。そういうことか。
フィーナが使える魔法は水魔法だ。だから出来損ない扱いされているということか。だけど生まれつきで出来損ないと決められるなんて、たまったもんじゃないな。
「エルフは神の木と呼ばれている神樹の祝福を受けて生まれるの。そして神樹が持つ特性は風と土。私は水魔法しか使えなくて」
「ですがそれで傾国の姫と呼ぶのはひどいです」
「それだけじゃないの。私が神樹の祝福を受けてないとわかってからフォラン病が流行るようになってしまってそれで⋯⋯」
異世界は科学が発達していないためか、迷信みたいなものを信じやすい傾向にある。どうやら病気が蔓延したタイミングが悪すぎたようだ。
「でしたら私達がレーベンの実を手に入れて、フィーナさんがフォラン病とは関係ないということを証明しましょう」
「そのためにも漆黒の牙を倒さないとな」
「あなた達⋯⋯」
生まれつきの能力で差別されるなど許されないことだ。俺はリズと共にレーベンの実を手に入れることを決意するのであった。
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