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27話 食事 その2
しおりを挟むええと……サウス王子殿下は第三王子。平民である私との親交が深まるのは、色々と不味いのでは……いえ、私はそうなりたいとは思うけど。それとも、ポーションメーカーという立場なら大丈夫なのかな?
一応、公爵とも婚約関係にはなれていたんだし……こうして、宮殿に戻ってくることも出来たんだし。
「レミュラ……君の心配は最もだと思う……ルデルテ公爵の過去があるので、私を信用できないことも重々承知の上だ」
「えっ? いえ、そういうことではなくてですね……」
なんだろう? 私の考えと、サウス王子殿下の言葉が一致していないような……?
「ルデルテ公爵の件は本当に申し訳なかった……君に対する、勝手な追放も含めて……王族の責任も大きいと痛感しているところだ。我が兄上たちや、父上もそのことに関しては反省中というか……もちろん、私もだ。本来なら、君に顔向けすることも失礼なのだが……」
あ、あれぇ……? 話が変な方向に行っているような? と、いうより、そんなに大掛かりな事態になっているの?
他の王子殿下も含めて、さらに国王陛下まで……? いえ、私にそんな価値はないと思うんですけど……。
「あの、サウス王子殿下」
「ああ、済まない。私ばかり話してしまっていたようだ。なにかな?」
「サウス王子殿下のお気持ちはとても嬉しいんですが……私が心配しているのは、そういうことではなくてですね……」
とりあえず、大きな誤解が生じているので、それから解決していこうかな……。
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「ああ、そういうことだったか。済まない……早とちりしてしまっていたようだ……」
「いえ、お気になさならないでください」
なんとかサウス王子殿下に分かってもらえた。私が心配しているのは、一般人の私と親密になって、第三王子という立場は大丈夫なのかということ。それさえ問題なければ、私はむしろウェルカムなわけでして……。
「それで……どうなのでしょうか?」
私は確信に迫る質問をしてみる。王家の第三王子であるサウス王子殿下……将来的には国王陛下になってもおかしくはない地位だと思える。そんなことも考えると、私なんかが隣に居るのは邪魔以外の何物でもないはずだけれど……。
「ああ、そのことに関しては心配する必要はないよ。私と君の気持ちが一致していれば……特に問題はない」
「そ、そうなんですか……?」
「ああ」
返って来た答えは、驚く程に軽いものだった。
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