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14話 パーティ開催 その2
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会場の中央付近に陣取っているジニーとフリント様。周囲の貴族たち何事かと会話をやめ、彼女達に視線を合わせていた。私のお父様やお母様はもちろん、使用人のライラもしかめた表情で見ているわね。
私とディエス様の二人も顔色こそ変えていないけれど、気持ちとしてはライラと同じまであるわ。そんな中、ジニーが声をあげる。
「みなさまにご報告がございます……ええと……」
「なんだ、なんだ……?」
ジニーは本来ならば意気揚々とした表情で話す予定だったんでしょうね。でも、ディエス様との接触が関係しているのか、声のトーンが落ちているわ。実の妹に「いい気味」なんて言葉使いたくないけど、言葉として表現するならまさにそれが正しいわよね。
「わたくし、ジニー・エトワールは本日、フリント・アラベスク様との婚約を発表いたします……」
ジニーはやや落ち込んだ雰囲気で話している。でも、ジニーの心境を理解していない周囲は、その事実に三者三様の態度を示していた。
「まあ、なんということでしょう……!」
「これはめでたいっ!」
っていう、明らかな称賛の声から……。
「エトワールの人間がフリント様と? うそでしょ?」
という声から……ていうか、こんなこと言っている人は私とフリント様の婚約知らなかったの? ちょっと情報が古いわよ……。
「ジニー様とフリント様が婚約……え、ていうことは、シンディ様は?」
「えっ、どういうこと?」
と、私とフリント様の婚約を知っている人達からは、戸惑いの声が聞こえていた。意外にも味方になってくれそうな人たちも居そうね。どうしよう……ディエス様と目線を合わせながら考えていると、ジニーが先手を打って来た。
「もうおわかりかもしれませんが、私の姉、シンディ・エトワールはフリント様と婚約破棄という形になりました……性格上のこととはいえ、エトワール家の一員としては、本当に申し訳なく思っております……」
「ああ……気にすることはない」
ここに来て、初めてフリント様が口を開いた。ジニーの謝罪を真っすぐに受け入れたという態度を取っている。なんだか、妙に芝居がかっているのは気のせいかしら……?
「あの小芝居……急遽、取り入れたんだろうな。婚約破棄の理由を性格上のことと、さりげなく伝えているのが上手いと言うべきか……」
「……」
やはりディエス様も二人の小芝居を見抜いていた。正直、このまま行けば私は悪者で終わってしまう……なんとか、二人の鼻を明かす方法はないか……そんなことを考え始めていた。
私とディエス様の二人も顔色こそ変えていないけれど、気持ちとしてはライラと同じまであるわ。そんな中、ジニーが声をあげる。
「みなさまにご報告がございます……ええと……」
「なんだ、なんだ……?」
ジニーは本来ならば意気揚々とした表情で話す予定だったんでしょうね。でも、ディエス様との接触が関係しているのか、声のトーンが落ちているわ。実の妹に「いい気味」なんて言葉使いたくないけど、言葉として表現するならまさにそれが正しいわよね。
「わたくし、ジニー・エトワールは本日、フリント・アラベスク様との婚約を発表いたします……」
ジニーはやや落ち込んだ雰囲気で話している。でも、ジニーの心境を理解していない周囲は、その事実に三者三様の態度を示していた。
「まあ、なんということでしょう……!」
「これはめでたいっ!」
っていう、明らかな称賛の声から……。
「エトワールの人間がフリント様と? うそでしょ?」
という声から……ていうか、こんなこと言っている人は私とフリント様の婚約知らなかったの? ちょっと情報が古いわよ……。
「ジニー様とフリント様が婚約……え、ていうことは、シンディ様は?」
「えっ、どういうこと?」
と、私とフリント様の婚約を知っている人達からは、戸惑いの声が聞こえていた。意外にも味方になってくれそうな人たちも居そうね。どうしよう……ディエス様と目線を合わせながら考えていると、ジニーが先手を打って来た。
「もうおわかりかもしれませんが、私の姉、シンディ・エトワールはフリント様と婚約破棄という形になりました……性格上のこととはいえ、エトワール家の一員としては、本当に申し訳なく思っております……」
「ああ……気にすることはない」
ここに来て、初めてフリント様が口を開いた。ジニーの謝罪を真っすぐに受け入れたという態度を取っている。なんだか、妙に芝居がかっているのは気のせいかしら……?
「あの小芝居……急遽、取り入れたんだろうな。婚約破棄の理由を性格上のことと、さりげなく伝えているのが上手いと言うべきか……」
「……」
やはりディエス様も二人の小芝居を見抜いていた。正直、このまま行けば私は悪者で終わってしまう……なんとか、二人の鼻を明かす方法はないか……そんなことを考え始めていた。
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