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35話 側室の心得 その4
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「なるほど、そのようなことがあったのか……」
「は、はい、申し訳ありません、ヨハン様……」
マリアンヌ様に手籠めに……ではなく、マリアンヌ様の私室に泊めてもらってからの翌日、私はヨハン国王陛下と会っていた。彼の私室に向かい、昨日のことについて謝罪しているのだけれど。
ヨハン様は冷静に聞いていたけれど、隣に立っていたラウド大臣はそうでもなかった。
「マリアンヌ殿……ではなかった、マリアンヌめ……。まさか、側室になったばかりのマリアを襲うとは……!」
ラウド大臣は眉間にしわを寄せて怒っているみたいだった。やっぱり不味いことだったのかな? 正妃様であるマリアンヌ様の趣味……みたいなものだと思うけれど。私は不思議とそこまで嫌ではなかった。
その要因としては、ユリカお姉さまの存在があるんだとは思うけれど。やっぱり、ユリカお姉さまとは違い、優しく接してくれることに飢えているんだと思う。
「ラウド、落ち着くんだ。マリアンヌのそっちの気はまあ……私も理解していたところではあるしな」
「陛下……では、マリアンヌは彼女以外にも?」
「マリアンヌは、それなりに面食いでもあるらしい。メイドの何名かが餌食になったという噂もあるが……真実は闇の中だな」
マリアンヌ様は結構本気でそっち方面の趣味を持っているみたいね……。昨日はまあ、そこまで大したことはされてないけれど。
「マリア、マリアンヌとはその……どこまでした、のだ……?」
少し照れたような表情でヨハン様は質問してくる。ヨハン様はマリアンヌ様と夜の営みはしているはずだから、別に照れる必要はないのに。私への遠慮なのかしら?
「え、ええと、その……キスとか、色々身体をその……。最後の一線は越えていませんけれど……」
「なるほど……マリアンヌには後で仕置きが必要だな」
「陛下の楽しみを奪うとは……正妃としてあるまじき行為。しっかりと躾をしなければなりませんな」
「仕置き……躾……」
なんとなくエッチな響きに感じてしまうような……実際にエッチなことで仕置きをするのかもしれないけれど。ヨハン様も言う時は言うお方なのね、私は少し安心していた。
「陛下、マリア……? いらっしゃいますの?」
そんな時、扉をノックする音が聞こえた。どうやら、マリアンヌ様が起きて来られたみたいね。なんだか眠そうな声だけれど。
「マリアンヌか? 入れ」
「失礼いたしますわ……」
マリアンヌ様は豪華なバスローブ姿で部屋へと入って来た。いくら宮殿内とはいえ、ラフ過ぎるような……マリアンヌ様は低血圧なのかしら? なんだかボーっとしていらっしゃるわ。
「は、はい、申し訳ありません、ヨハン様……」
マリアンヌ様に手籠めに……ではなく、マリアンヌ様の私室に泊めてもらってからの翌日、私はヨハン国王陛下と会っていた。彼の私室に向かい、昨日のことについて謝罪しているのだけれど。
ヨハン様は冷静に聞いていたけれど、隣に立っていたラウド大臣はそうでもなかった。
「マリアンヌ殿……ではなかった、マリアンヌめ……。まさか、側室になったばかりのマリアを襲うとは……!」
ラウド大臣は眉間にしわを寄せて怒っているみたいだった。やっぱり不味いことだったのかな? 正妃様であるマリアンヌ様の趣味……みたいなものだと思うけれど。私は不思議とそこまで嫌ではなかった。
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「ラウド、落ち着くんだ。マリアンヌのそっちの気はまあ……私も理解していたところではあるしな」
「陛下……では、マリアンヌは彼女以外にも?」
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マリアンヌ様は結構本気でそっち方面の趣味を持っているみたいね……。昨日はまあ、そこまで大したことはされてないけれど。
「マリア、マリアンヌとはその……どこまでした、のだ……?」
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「え、ええと、その……キスとか、色々身体をその……。最後の一線は越えていませんけれど……」
「なるほど……マリアンヌには後で仕置きが必要だな」
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「仕置き……躾……」
なんとなくエッチな響きに感じてしまうような……実際にエッチなことで仕置きをするのかもしれないけれど。ヨハン様も言う時は言うお方なのね、私は少し安心していた。
「陛下、マリア……? いらっしゃいますの?」
そんな時、扉をノックする音が聞こえた。どうやら、マリアンヌ様が起きて来られたみたいね。なんだか眠そうな声だけれど。
「マリアンヌか? 入れ」
「失礼いたしますわ……」
マリアンヌ様は豪華なバスローブ姿で部屋へと入って来た。いくら宮殿内とはいえ、ラフ過ぎるような……マリアンヌ様は低血圧なのかしら? なんだかボーっとしていらっしゃるわ。
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