3 / 3
1章 出会い
3話 再会…?
しおりを挟む
走って2人の人影の元に向かうと、徐々にはっきりと情景が視界に入ってくる。
捉えたのは、1人の少年が吸血鬼に襲われている姿だった。
『お前…良い血の匂いだ…心配するな。痛い思いせず一瞬で殺めてやるから…!!』
「……滅びろ…吸血鬼!!」
少年の体に吸血鬼の牙がかみつかれる前に、優那のレイピアは一点の光を放ち吸血鬼の体を貫く。それと同時に、吸血鬼の体は塵一つ残さず弾け飛んだ。
ふぅーと息を整え、少年の方に目を向けると同時に目を見開いた。
「もしかして……颯斗?」
忘れもしない顔……目を向けた先には、5年前自分を救ってくれた姿がそこにあった。しかし、目の前の少年は呆然とコチラを見つめ言葉を発した。
「……会った事ありますか…?ごめんなさい、僕3年前以降の記憶がなくて……」
申し訳なさそうに、少年は呟く。こんな世界だ…危ない目に遭う事もしばしばでこういった人間に、ヴァンパイアハンターである以上沢山存在する。颯斗と思われる少年もこの5年の間に、記憶を無くす程の危ない目に遭ったのだろう…分かってはいたが、感謝を伝えたくても本当の意味では伝わらない。悔しい気持ちを優那は浮かべるが、すぐに切り替え言葉を発した。
「…そうなんだ。記憶を無くす前のあなたに私は助けられたんだ!今があるのはあなたのお陰。ありがとう!」
「僕が…?全然、思いだせないけど。こちらこそ、助けてくれてありがとうございます。」
優那の方は、満面の笑みを浮かべ明るい声を発する。少年の方は、対照的に少し不安げな表情を浮かべつつもお礼の言葉を発した。
「…そうだ!あの時のお礼考えたんだけど、あなたの記憶を取り戻すのに私協力する!!それに、あなた吸血鬼に狙われてたし今後身の危険があったら困るし!!」
「……えっ?そんな、悪いのでいいですよ」
申し訳なさそうにオドオドした少年の傍らに、優那は有無も言わせず少年の手を引いた。
捉えたのは、1人の少年が吸血鬼に襲われている姿だった。
『お前…良い血の匂いだ…心配するな。痛い思いせず一瞬で殺めてやるから…!!』
「……滅びろ…吸血鬼!!」
少年の体に吸血鬼の牙がかみつかれる前に、優那のレイピアは一点の光を放ち吸血鬼の体を貫く。それと同時に、吸血鬼の体は塵一つ残さず弾け飛んだ。
ふぅーと息を整え、少年の方に目を向けると同時に目を見開いた。
「もしかして……颯斗?」
忘れもしない顔……目を向けた先には、5年前自分を救ってくれた姿がそこにあった。しかし、目の前の少年は呆然とコチラを見つめ言葉を発した。
「……会った事ありますか…?ごめんなさい、僕3年前以降の記憶がなくて……」
申し訳なさそうに、少年は呟く。こんな世界だ…危ない目に遭う事もしばしばでこういった人間に、ヴァンパイアハンターである以上沢山存在する。颯斗と思われる少年もこの5年の間に、記憶を無くす程の危ない目に遭ったのだろう…分かってはいたが、感謝を伝えたくても本当の意味では伝わらない。悔しい気持ちを優那は浮かべるが、すぐに切り替え言葉を発した。
「…そうなんだ。記憶を無くす前のあなたに私は助けられたんだ!今があるのはあなたのお陰。ありがとう!」
「僕が…?全然、思いだせないけど。こちらこそ、助けてくれてありがとうございます。」
優那の方は、満面の笑みを浮かべ明るい声を発する。少年の方は、対照的に少し不安げな表情を浮かべつつもお礼の言葉を発した。
「…そうだ!あの時のお礼考えたんだけど、あなたの記憶を取り戻すのに私協力する!!それに、あなた吸血鬼に狙われてたし今後身の危険があったら困るし!!」
「……えっ?そんな、悪いのでいいですよ」
申し訳なさそうにオドオドした少年の傍らに、優那は有無も言わせず少年の手を引いた。
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
めちゃくちゃ気になります!!頑張ってください!