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1章 出会い
3話 再会…?
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走って2人の人影の元に向かうと、徐々にはっきりと情景が視界に入ってくる。
捉えたのは、1人の少年が吸血鬼に襲われている姿だった。
『お前…良い血の匂いだ…心配するな。痛い思いせず一瞬で殺めてやるから…!!』
「……滅びろ…吸血鬼!!」
少年の体に吸血鬼の牙がかみつかれる前に、優那のレイピアは一点の光を放ち吸血鬼の体を貫く。それと同時に、吸血鬼の体は塵一つ残さず弾け飛んだ。
ふぅーと息を整え、少年の方に目を向けると同時に目を見開いた。
「もしかして……颯斗?」
忘れもしない顔……目を向けた先には、5年前自分を救ってくれた姿がそこにあった。しかし、目の前の少年は呆然とコチラを見つめ言葉を発した。
「……会った事ありますか…?ごめんなさい、僕3年前以降の記憶がなくて……」
申し訳なさそうに、少年は呟く。こんな世界だ…危ない目に遭う事もしばしばでこういった人間に、ヴァンパイアハンターである以上沢山存在する。颯斗と思われる少年もこの5年の間に、記憶を無くす程の危ない目に遭ったのだろう…分かってはいたが、感謝を伝えたくても本当の意味では伝わらない。悔しい気持ちを優那は浮かべるが、すぐに切り替え言葉を発した。
「…そうなんだ。記憶を無くす前のあなたに私は助けられたんだ!今があるのはあなたのお陰。ありがとう!」
「僕が…?全然、思いだせないけど。こちらこそ、助けてくれてありがとうございます。」
優那の方は、満面の笑みを浮かべ明るい声を発する。少年の方は、対照的に少し不安げな表情を浮かべつつもお礼の言葉を発した。
「…そうだ!あの時のお礼考えたんだけど、あなたの記憶を取り戻すのに私協力する!!それに、あなた吸血鬼に狙われてたし今後身の危険があったら困るし!!」
「……えっ?そんな、悪いのでいいですよ」
申し訳なさそうにオドオドした少年の傍らに、優那は有無も言わせず少年の手を引いた。
捉えたのは、1人の少年が吸血鬼に襲われている姿だった。
『お前…良い血の匂いだ…心配するな。痛い思いせず一瞬で殺めてやるから…!!』
「……滅びろ…吸血鬼!!」
少年の体に吸血鬼の牙がかみつかれる前に、優那のレイピアは一点の光を放ち吸血鬼の体を貫く。それと同時に、吸血鬼の体は塵一つ残さず弾け飛んだ。
ふぅーと息を整え、少年の方に目を向けると同時に目を見開いた。
「もしかして……颯斗?」
忘れもしない顔……目を向けた先には、5年前自分を救ってくれた姿がそこにあった。しかし、目の前の少年は呆然とコチラを見つめ言葉を発した。
「……会った事ありますか…?ごめんなさい、僕3年前以降の記憶がなくて……」
申し訳なさそうに、少年は呟く。こんな世界だ…危ない目に遭う事もしばしばでこういった人間に、ヴァンパイアハンターである以上沢山存在する。颯斗と思われる少年もこの5年の間に、記憶を無くす程の危ない目に遭ったのだろう…分かってはいたが、感謝を伝えたくても本当の意味では伝わらない。悔しい気持ちを優那は浮かべるが、すぐに切り替え言葉を発した。
「…そうなんだ。記憶を無くす前のあなたに私は助けられたんだ!今があるのはあなたのお陰。ありがとう!」
「僕が…?全然、思いだせないけど。こちらこそ、助けてくれてありがとうございます。」
優那の方は、満面の笑みを浮かべ明るい声を発する。少年の方は、対照的に少し不安げな表情を浮かべつつもお礼の言葉を発した。
「…そうだ!あの時のお礼考えたんだけど、あなたの記憶を取り戻すのに私協力する!!それに、あなた吸血鬼に狙われてたし今後身の危険があったら困るし!!」
「……えっ?そんな、悪いのでいいですよ」
申し訳なさそうにオドオドした少年の傍らに、優那は有無も言わせず少年の手を引いた。
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