【完結】中学生の時に火葬場で見初めてきた人外イケメンが、三年後に現れて私を地獄に連れて行くそうなのですが、家事育児が忙しいのでお断りします。

おさんどん女子高生とひとならざるものの、愛も状況も重めでちょっと切ない異類婚姻譚もどきです(旧タイトル【完結】さよならのタイミング)もしよかったらのぞいてみてください。第8回キャラ文芸大賞終了しました。ご愛顧ありがとうございました。(-人-)


高校一年の木ノ下澄雨は、母親と幼い弟の幹也と三人暮らし。
父親を亡くして三年、フルタイムで働く母親を支え、家事育児の一切を担い逞しく生きていた。
それなのに、年も押し迫った十二月も初めのこと。
澄雨の元に、かつて父親の葬儀に来たという見知らぬ若い男が姿を現す。
目にも鮮やかな深緋色(こきあけいろ)のスーツを身に纏ったその男は、縦に光る不思議な虹彩の挑戦的な眼差しで澄雨を眺めやる。


「あの時の、溢れんばかりだった怒りや悲しみは、まだ君の中に残っているかい?」


男はひとならざるもので、かつて交わした約束通り澄雨を迎えにきたという。
おとぎ話だ、いまさらだと澄雨は拒絶する。
父親を亡くしたばかりの心細げな女子中学生ならいざ知らず、今となっては押しも押されもせぬ、家事育児に忙しい立派なんおさんどん女子高生と化していた。

けれど、慎ましい胸の奥にわだかまる、この黒い泡はなんだろう。

澄雨の迷いを察した男は、
大勢の人々の命が危ぶまれる可能性を示唆し、
とある選択を持ち掛けてくるのだが。


クリスマスの夜に向かって、事態が急速に収束していく中、

雪はただ、しんしんと降りゆく――。






※この話はフィクションです。参考にした類似、または特定の事件等はありません。
※作品全般に漂うシノニオイと女子中学生を口説くひとならざるものがいる為、お守り的R15指定です。
※R15指定に従い、若干残虐だったり性的な仄めかしがある話には*を付けてあります。宜しくご検討ください。
※カテゴリーに悩みましたが、正直、キャラ文芸でも青春でも恋愛でも、ホラー(怖くない)であってさえもいい気が。
※毎年キャラ文芸大賞にエントリーする予定です。といいますか、キャラ文芸ってなんだろう。(^_^;)(ハテ?
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※本作品は小説家になろうにも掲載しています。
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旧題『さよならのタイミング』105枚(約4万字)2008/5 PNイマダ名義
※某小説投稿サイトのお題企画で書いた40枚弱を紆余曲折を経て改稿したものです。
24h.ポイント 0pt
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小説 194,352 位 / 194,352件 キャラ文芸 4,914 位 / 4,914件
☆拙作をお読み頂き、誠にありがとうございました。m(_ _)m 第8回キャラ文芸大賞は無事に終了しました。ご愛顧ありがとうごあいました。(-人-)

上記作品の番外編(ミニスカサンタのみ)が入った青春SS短編集です。場所と時期が同じだけで、雰囲気も登場人物まったく異なりますが、もしよかったらのぞいてみてください。ほっこり系です。【青春SS短編集】甘いハナシ【逆ざまぁ?】/オヤジの背中【じんわり】/冬の日のたんぽぽ【切ない】/ミニスカサンタ【ほっこり】【中高生主人公】

動乱によって故国を追われ、飛竜に乗り異界の双竜町へ逃げて来た幼い姫君と王子、そして出会った幼馴染の少年。姫君の心の成長と共にそれぞれの淡い思いが交差する現代ファンタジー(逆異世界転移)です。異界に逃れて十数年、戦が終わったから戻ってこいとか今さら許嫁(王子)に言われても、もうお姫様じゃなくてただの女子高生なんですけど!?第18回恋愛小説大賞にエントリーしています。宜しかったらのぞいてみて下さい。

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