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第7回ライト文芸小説大賞(2024/5)までには、まだ間があるなぁ。

久し振りに『オネアミスの翼』を見た。

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 亭主と娘は動画をよく見る(おかーさんは見ません。
 趣味の異なるふたりの見る動画のジャンルには何故か重なる部分があって、娘はオタキング(岡田斗司夫氏:ガイナックスで偉かった人)のことを認識している。

 だから我が家ではよく、ひろゆきが言ってた、ホリエモンが言ってた、池上さんが言ってた、オタキングが言ってた、みたいな感じで枕詞として使われているのですが(誰がどんな権威を持つかはおいといてw)


 そのオタキングが作った『トップを狙え』(※2)のDVDを亭主が見せたら、
 娘は安定の酷評の嵐でした(爆


 SFでの個々人の扱いはあんなもん(偏見)だと諭しても駄目。
 娘の中で、オタキングの権威は地に落ちたもよう。

『トップを狙え』の面白さを(当時の売り方込みで)リアルタイムで見てきた亭主が語るけど、作品外のことは一切考慮しない娘との激しい攻防(笑 おかーさん的には、エースを狙えってあんな感じだったよねぇ、懐かしいわー的な(しみじみ)あの配役はエースを狙えのパロディの皮を被ってるだけなんだと思うのだけど。

 これではオタキングがあまりにも可哀想(?)だということで、
『オネアミスの翼』(※1)のDVDを借りてきた。オタキング復権の為に借りたので、オタキングは感謝して欲しい(違

 ガイナックス初の劇場版長編アニメーションで、個人的には好きです。ただ、これが興行的に大爆死したそうで。そのせいでガイナックスは借金を抱え込み、


 借金を返すために『トップを狙え』を作ったというお話が。


 ほーら娘よ、オタキングも初めは、こんなに作品に関わっていたのだよ、
 オタクにも権力者にも誰にも媚びず、描きたいことを全部突っ込んだ、みたいな。
(※念のため調べてみたら、内容がみたいに評論されてますが、個人的には見た人が勝手に考えればいいと思うので、内容が無くてもいいです。若い人達が集まって何かを成し遂げようとすることに(おじいさん達も入ってるけどw)、別に意味など無くていいです。絵や設定が細かくて音楽と声がいいです、はい)

 若い時に一回見てるんですけど、いまみるとより一層良いですね。

 何てことの無いシーンも、すごい力が入ってるんで見入ってしまう。歓楽街のネオンも呼び込みのおねーちゃんも、酒場で行われているカードゲームでも、宗教の聖典一つとっても、私達の世界とはちょっと違う異世界が、ガッツリ展開されています。また古めかしくてやたら大きなコンピューターも良いです。

 葬式の仕方一つでも、あー、違う文化なんだーって感じがします。

 なんかもう、いまどきこんなにちゃんと異世界作ってるのってそう見当たらないんじゃないかってぐらい。なんかですね、ちょっと泣きそうになった。会社を傾けるほどの力の入れ具合が。ガイナックスになんの思い入れもないのに(違


 エッチなシーンがあった気がしましたが、大人になったら全然平気b(笑


 ちなみにキャラデザが貞本氏なんですけど、オネアミス本編では浦沢直樹氏みたいな感じの絵で、なんだか不思議でした(のちにオネアミス絡みのポスターなんかを手掛けてるのですが、完全にエヴァ絵)



 ただ一つ問題があるとすれば。

 主人公のシロツグ大佐の声が、森本レオ氏なんですよ。
(っていうかよく見たら、音楽監督坂本龍一氏って、贅沢だなこりゃ)



 1/fゆらぎの声の持ち主なので、という(っていうかうちの亭主は寝た)




 異世界をがっつり感じたいなら、オススメです。


 
 そんな感じで、
 お粗末様でした。

 ではでは。
 






(※1)王立宇宙軍オネアミスの翼(ガイナックス/劇場版)1987:異世界SFファンタジー。オネアミスを作るためだけにガイナックスを設立したけど、興行的には失敗してしまったもよう。個人的には好き。女性陣(ヒロインも幼女も)が萌えもへったくれも無い感じが特に良い(違 政治と悪い大人達に翻弄される若者達がなんかよく分からないけど頑張っている。作中のキャラクター達の生き様は、当時無名だった制作陣の姿とよく似ている。

(※2)トップを狙え(ガイナックス/OVA)1988:オネアミスの翼で傾いたガイナックスの借金を返すべくして作られたSFアニメ。ガワだけエースを狙え的(配役とか)でも地上と宇宙の時間差を使って科学技術開発を推し進めて未知の生命体とギリギリの攻防を重ねるところとか、けっこう面白いですよ。でも、うちの娘には酷評。

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