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第四章
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オーランが完全に回復したのはそれから三日後だった。
まだ休息が必要と言われてこの機会にのんびりと過ごしている。
とはいえ完全に休むのは難しくて、机で出来る書類仕事はしていた。
「働きすぎだわ」
「仕方ないだろう。抱えていることは山ほどあるからな」
イレーナは呆れてため息を吐く。
「そんなに俺に構って欲しいのか?」
オーランがニヤリと不敵な笑みを浮かべて、思わず後ずさった。
オーランが回復してからというものの、イレーナは毎日抱かれていた。
朝昼夜と関係なく抱き合う。
今日も朝起き抜けにオーランに求められたばかりだった。
嬉しいけれど体力がないイレーナはそれだけで疲れてしまう。
一方のオーランはどんなに激しい運動をしても平気で、疲れなど見せない。
とても先日まで病に伏せっていたとは思えない回復ぶりだ。
「イレーナ、おいで」
「……」
何かを企んでいる顔だけど、甘い声音で言われれば自然と足が動いてしまう。
オーランの執務机の前に言ってあえて平然とした態度をとる。
「何?」
「イレーナに見つめられながら仕事していたら、俺のものが大変なことになった」
「えー」
信じられない言葉に耳を疑って同時に顔を赤く染める。
「な、なに考えてるのよ。仕事中でしょう?」
「仕事中だろうがなんだろうが、俺のものは制御できん。隠し事はしないで、と言ったのは誰だ?」
それを言われれば何も言い返せない。オーランはイレーナの前で泣いた時から、素直に言葉を述べるようになった。
こっちが恥ずかしくなるような言動も平気で言って対応に困る。
「そ、それは。オーランが辛い思いしてる時にってことで」
「今も俺のものがはち切れそうで辛い」
平然とした顔でオーランは言ってのける。じっと鋭い視線を向けられてイレーナは狼狽した。
「おいで」
手招きをされて仕方なく椅子に腰掛けているオーランの隣に行った。
「何?」
どうして欲しいかわかっていたけれどもう一度尋ねる。
オーランは椅子を引いて机との距離を空けた。
「俺のものを慰めてくれ」
直球に言われてイレーナはさらに顔を真っ赤に染める。
「な、なに言って。こんなところでっ」
「俺以外に誰もおらん」
「でも、いつ誰が入ってくるか分からないじゃないっ」
イレーナは扉の外に目を見遣った。扉の外には常に警護の兵がいる。
「外まで声は聞こえんだろう。何、この部屋に入ってくるのはユーグくらいだから安心しろ」
「そ、そんなの。もっと困ります!!」
最初の頃よりは態度が柔らかくなったけれど、蟠りは完全に解けていない。
それなのにもしユーグにそんな場面を見られてしまったら、もう顔向けできない。
「ああ、安心しろ。ユーグは俺の代わりに外での用事を済ませている最中だ。当分戻らないだろう」
「オーラン……」
わざとだ。わざと言って反応を楽しんでいる。口を膨らませているイレーナに、ユーグは手を引っ張ってオーランの前に膝まつかせる格好を取らせた。
「可愛いイレーナ、頼む」
「っつ~」
そんなふうにお願いされては身も蓋も無い。
オーランはズボンのチャックを下げて前をくつろげる。
そこは確かに膨張していてイレーナは顔を赤くした。
イレーナはそっとオーランの昂りに手をふれる。
両方の手で扱きながら刺激をしていく。
今までにもこうして愛撫したことはあったけれど、オ-ランのものは大きくて両手で握っても余るほど。
イレーナの拙い愛撫では満足にさせることはまだできなかった。
「イレーナ。舐めてくれないか?」
言われてこくりと頷き、また少し大きくなったものを口に含んだ。
「ん、ふっ-」
懸命に小さな口でオーランのものを愛撫する。
オーランが感じやすいと言っていた裏筋を丁寧に舌で舐めると、微かにオーランの息が上がっていくのが分かった。
それが嬉しくてイレーナは手で扱きながら舌先でちろちろと舐める。
「っく、イレーナ……」
オーランが身震いして白濁とした液を放った。
濃くて苦い味が口の中に広がって、全部飲み込めずによだれのように口から流れる。
オーランはイレーナを抱き上げて衣服を剥ぎ取った。
「オーラン!?」
「すまん」
言いながらコルセットの紐を解いてすぐに乳房を揉み込む。
「あっ」
「お前も俺のを咥えながら卑らしいことを考えていたんだろ?」
イレーナはオーランに触れられるだけで感じてしまう身体になってしまった。
すぐに勃った乳首を指で転がされればたまらなくなる。
「あ、あっん」
執務机に座らされてオーランはイレーナの両足を広げた。
「あ、やっ。こ、こんなところでっ」
「いや? もうこんなに濡れてるのに我慢できるのか?」
オーランに指をいれられイレーナはビクッと身を竦ませる。
一番感じるところを指で愛撫されて、イレーナはあられもないら声を上げた。
足首をピクピクとさせて快感に耐える。
オーランの執務机に甘い蜜が滴る。
なんだかすごく背徳な気持ちになってしまった。
オーランはニヤリと笑みを浮かべて机に両手をついた。
「これからここで仕事をする度にこの姿を思い出してしまいそうだ」
深い口づけをされながら、オーランは昂った雄を勢いよく充てがった。
「あ、ああっー」
待ち望んでいたものにイレーナの隘路は収斂してキツく食い締める。
「くっ、そんなにしめるなっ」
「だ、だって! あんっ」
止めたくても止められない。
もっと感じたくて必死に縋る。
オーランは荒い息を吐きながらイレーナの乳首を吸う。
「あ、あっ」
オーランの頭を抱えて乳房を押し付けながら、イレーナは我を忘れて喘いだ。
オーランの背には大きな窓があって昼間の太陽の光が、二人を照らしている。
イレーナをたち上がらせて机に手をつかせ、後ろからもう一度挿入される。
後ろから突かれて乳房を揉まれる。
キスをせがまれて机から手を離し立ったままキスをした。
どれくらいそうしていたのか分からない。
何度も何度も体を繋げて、気がついた時には部屋がうす暗くなり窓の外には赤い夕焼けが広がっていた。
まだ休息が必要と言われてこの機会にのんびりと過ごしている。
とはいえ完全に休むのは難しくて、机で出来る書類仕事はしていた。
「働きすぎだわ」
「仕方ないだろう。抱えていることは山ほどあるからな」
イレーナは呆れてため息を吐く。
「そんなに俺に構って欲しいのか?」
オーランがニヤリと不敵な笑みを浮かべて、思わず後ずさった。
オーランが回復してからというものの、イレーナは毎日抱かれていた。
朝昼夜と関係なく抱き合う。
今日も朝起き抜けにオーランに求められたばかりだった。
嬉しいけれど体力がないイレーナはそれだけで疲れてしまう。
一方のオーランはどんなに激しい運動をしても平気で、疲れなど見せない。
とても先日まで病に伏せっていたとは思えない回復ぶりだ。
「イレーナ、おいで」
「……」
何かを企んでいる顔だけど、甘い声音で言われれば自然と足が動いてしまう。
オーランの執務机の前に言ってあえて平然とした態度をとる。
「何?」
「イレーナに見つめられながら仕事していたら、俺のものが大変なことになった」
「えー」
信じられない言葉に耳を疑って同時に顔を赤く染める。
「な、なに考えてるのよ。仕事中でしょう?」
「仕事中だろうがなんだろうが、俺のものは制御できん。隠し事はしないで、と言ったのは誰だ?」
それを言われれば何も言い返せない。オーランはイレーナの前で泣いた時から、素直に言葉を述べるようになった。
こっちが恥ずかしくなるような言動も平気で言って対応に困る。
「そ、それは。オーランが辛い思いしてる時にってことで」
「今も俺のものがはち切れそうで辛い」
平然とした顔でオーランは言ってのける。じっと鋭い視線を向けられてイレーナは狼狽した。
「おいで」
手招きをされて仕方なく椅子に腰掛けているオーランの隣に行った。
「何?」
どうして欲しいかわかっていたけれどもう一度尋ねる。
オーランは椅子を引いて机との距離を空けた。
「俺のものを慰めてくれ」
直球に言われてイレーナはさらに顔を真っ赤に染める。
「な、なに言って。こんなところでっ」
「俺以外に誰もおらん」
「でも、いつ誰が入ってくるか分からないじゃないっ」
イレーナは扉の外に目を見遣った。扉の外には常に警護の兵がいる。
「外まで声は聞こえんだろう。何、この部屋に入ってくるのはユーグくらいだから安心しろ」
「そ、そんなの。もっと困ります!!」
最初の頃よりは態度が柔らかくなったけれど、蟠りは完全に解けていない。
それなのにもしユーグにそんな場面を見られてしまったら、もう顔向けできない。
「ああ、安心しろ。ユーグは俺の代わりに外での用事を済ませている最中だ。当分戻らないだろう」
「オーラン……」
わざとだ。わざと言って反応を楽しんでいる。口を膨らませているイレーナに、ユーグは手を引っ張ってオーランの前に膝まつかせる格好を取らせた。
「可愛いイレーナ、頼む」
「っつ~」
そんなふうにお願いされては身も蓋も無い。
オーランはズボンのチャックを下げて前をくつろげる。
そこは確かに膨張していてイレーナは顔を赤くした。
イレーナはそっとオーランの昂りに手をふれる。
両方の手で扱きながら刺激をしていく。
今までにもこうして愛撫したことはあったけれど、オ-ランのものは大きくて両手で握っても余るほど。
イレーナの拙い愛撫では満足にさせることはまだできなかった。
「イレーナ。舐めてくれないか?」
言われてこくりと頷き、また少し大きくなったものを口に含んだ。
「ん、ふっ-」
懸命に小さな口でオーランのものを愛撫する。
オーランが感じやすいと言っていた裏筋を丁寧に舌で舐めると、微かにオーランの息が上がっていくのが分かった。
それが嬉しくてイレーナは手で扱きながら舌先でちろちろと舐める。
「っく、イレーナ……」
オーランが身震いして白濁とした液を放った。
濃くて苦い味が口の中に広がって、全部飲み込めずによだれのように口から流れる。
オーランはイレーナを抱き上げて衣服を剥ぎ取った。
「オーラン!?」
「すまん」
言いながらコルセットの紐を解いてすぐに乳房を揉み込む。
「あっ」
「お前も俺のを咥えながら卑らしいことを考えていたんだろ?」
イレーナはオーランに触れられるだけで感じてしまう身体になってしまった。
すぐに勃った乳首を指で転がされればたまらなくなる。
「あ、あっん」
執務机に座らされてオーランはイレーナの両足を広げた。
「あ、やっ。こ、こんなところでっ」
「いや? もうこんなに濡れてるのに我慢できるのか?」
オーランに指をいれられイレーナはビクッと身を竦ませる。
一番感じるところを指で愛撫されて、イレーナはあられもないら声を上げた。
足首をピクピクとさせて快感に耐える。
オーランの執務机に甘い蜜が滴る。
なんだかすごく背徳な気持ちになってしまった。
オーランはニヤリと笑みを浮かべて机に両手をついた。
「これからここで仕事をする度にこの姿を思い出してしまいそうだ」
深い口づけをされながら、オーランは昂った雄を勢いよく充てがった。
「あ、ああっー」
待ち望んでいたものにイレーナの隘路は収斂してキツく食い締める。
「くっ、そんなにしめるなっ」
「だ、だって! あんっ」
止めたくても止められない。
もっと感じたくて必死に縋る。
オーランは荒い息を吐きながらイレーナの乳首を吸う。
「あ、あっ」
オーランの頭を抱えて乳房を押し付けながら、イレーナは我を忘れて喘いだ。
オーランの背には大きな窓があって昼間の太陽の光が、二人を照らしている。
イレーナをたち上がらせて机に手をつかせ、後ろからもう一度挿入される。
後ろから突かれて乳房を揉まれる。
キスをせがまれて机から手を離し立ったままキスをした。
どれくらいそうしていたのか分からない。
何度も何度も体を繋げて、気がついた時には部屋がうす暗くなり窓の外には赤い夕焼けが広がっていた。
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