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第一章

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  オーランはイレーナの秘められた場所を指でそっとなぞった。


「やっ……、そ、そんなとこっ」


   どうしてそんなところに触れられるのか、意味が分からなくて困惑の色を浮かべていると、オーランの指が中に侵入してきた。


「っつー……!?」


「さすがに、狭いな……」


「やっ、痛っ……」


   耐え難い痛みにイレーナは目を剥く。


   言い様のない圧迫感と異物感が襲い、恐怖を感じた。


  オーランが仕方ないか、と独り言のようにつぶやいていきなり指を引き抜き、これで終わりかとほっとした。

 
 べットのそばに置いてあったらしい綺麗な透明の小瓶を手に取り、蓋を取ってその液体を自分の指にたっぷりと塗った。
 
 
 何をするつもりなのかイレーナは不安に思いながら身を固くする。
 
 
 そして少し残った液体をイレーナの秘穴に注いだ。
 
 
「っつ、つめたっ……」


 とろりとした液体が太ももまで垂れる。
 
 
 オーランが再び液体で濡らした指をそこに忍ばせた。
 
 
「あ、やっあ……」


 今度は驚くほどするりとその指を飲み込んだ。痛みは和らいだ気がするけれど異物感はある。
 
 
 オーランの指が中で蠢く。


 たっぷりと濡らされた液体とイレーナが零す蜜液の音が室内に響いた。
 

 液体のぬめりを借りてオーランの指が奥まで入ってきて、イレーナは耐え難い感覚にぴくぴくと身を震わせた。

  
 次第に痛みだけではない何かが押し寄せ、またあの甘ったるい声が今度はひっきりなしに漏れ出る。


 「あ、あっ……」


  オーランの指の動きが次第に加速していき、イレーナの身体は何度も跳ねて震えあがった。


 はじめて感じる言いようのない快楽にイレーナは怖くなる。


 怖いはずなのに気持ちいいー。


   もっと、とはしたない思いが渦巻くー。


 身体と心がバラバラに離されていくようだった。


 イレーナの意思とは別に身体は確かに悦んでいる。


  この男にこんなことをされて、気持ちいいと思ってしまうなんてどうかしてる。


 「気持ちは拒んでも身体は拒むことはできない。言っただろ? 身体に聞かせると」


 イレーナの苦悶に気づいたのか、今まで黙って刺激を与え続けていたオーランが勝ち誇ったように言った。


  「さ、最低っ!!」


  「そんな掠れた声で怒鳴られても、何の迫力もないぜ? 姫巫女様?」


   オーランの口元が不遜にほくそ笑む。


   逃げ出したくても今のイレーナにはその力さえもない。


   この男の前ではただ無力だった。


 怒った顔でオーランを睨み上げているのに、イレーナの腰はオーランの指の動きに合わせるかのように動く。


 その姿をオーランは心底楽しそうに眺めていた。


「はじめてにしちゃ、いい反応するな」


 細い足首をしならせ悶えるイレーナをオーランの獰猛な金色の瞳が見ていて、ぞくっと肌が粟立った。
 
 
 自分の痴態がどれほど醜いか考える思考は、もうイレーナにはなかった。
 
 
 オーランの指が二本に増やされ、狭い中をさらに開かされていく。
 
 
 オーランが指を動かしながらわざとなのか、イレーナの胸元に記されている姫巫女の証である模様に唇を落とした。
 
 
「っつ……」


 そしてそのまま唇はぴんぴんに張っている乳首に移動して口に含む。
 
 
 指の動きがさらに加速して、下から何かー熱いものが湧き上がってくる。


 乳首を吸われながら中も弄られ、脳髄まで溶かされていくような感覚にイレーナは怖くなった。
 
 
「や、へ、へん、なにかっ……」


 オーランの指がぷっくらと膨らんだ赤い花芽に触れて、転がすように弄られる。
 
 
 するとぞくっとするような愉悦が押し寄せた。


 こりこりとそこを弄られながら、中では指が蠢き、オーランに貪るように口づけされる。


「ん、んっ……ふっ……」
 
 
 身体中が男の手によって暴かれていく。


 イレーナの全てを奪った男の手によってー。


「あ、ん、あっああー」


 びりっと電流が身体中を駆け巡って、イレーナは身をしならせ熱い飛沫をはじけさせた。
 
 
 
        


   


   


   





   


   


    


   


   

 
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