【R18】シスコンな伯爵様が愛に目覚めたら、いちゃラブがとまりません。

くみ

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 ジルはサーラを何度も丁寧に愛撫し、頃合いを見計らって衣服を脱ぎ捨てた。
 
「っつー」

 細身に見えていた体躯は見た目よりも筋肉質で、がっしりとしていた。
 
 サーラとは何もかも違うことをまざまざと見せつけられて、どきっとする。
 
 さらに下半身の着衣もくつろげ、目の前に現れた異形にサーラは息を呑んだ。
 
「サーラを可愛がっているうちに、僕のものはもうこんなになってたよ」

 脈を打ち屹立しているジルのものを、サーラはまじまじと凝視した。
 
 男の人のそれを見るのはもちろん初めてで、どんなものか知識としてはあったけれど想像以上のものだった。
 
(すごい、これがジル様のー)

 言葉を失っているサーラにジルは苦笑をこぼす。
 
「そんなに見つめられるとさすがに照れるんだけど……」

「ご、ごめんなさい」

 思わずじっと見つめてしまっていたことに気がついて恥ずかしくなり、顔を赤くして俯く。
 
「これが今から君の中に入る」

「え」

 ジルの言葉にサーラは目を丸くして慌てて頭を振った。
 
「む、無理ですっ! こんなの入るわけないですっ」

 指だけでもあんなに痛かったのに、それ以上に大きいそれが入るなんて物理的に無理だろう。
 
「大丈夫。ゆっくり慣らしていけば入るから」

 ジルはサーラの腰を浮かせて下に枕を敷く。
 
「本当に無理だったら言って? サーラを傷づけてまでしたくはないから」

 ジルの優しい言葉がサーラの胸に響く。
 
 ジルを受け入れたいという気持ちは本当だから、たとえ怖くても受け入れたい。
 
「ごめんなさい。少し驚いただけ、大丈夫」

 深呼吸をして心を落ち着かせたけれど、身体は力んでしまう。
 
 ジルは困ったように笑って自身の欲望をゆっくりと充てがった。
 
「っつー」

 ギチという音が聞こえてきそうだった。中をこじ開けてジルの雄が狭い孔の中に侵入してくる。
 
「さすがに、キツいな。サーラ力抜いて?」

「いた、いっ、やっ、無理っ」

 あまりの痛さに涙が溢れた。想像以上の痛さに気を失いそうになる。
 
 力むサーラを和らげようと、ジルは乳房を揉んだりキスをしたりしてくる。
 
 その間に少しずつジルは奥へと雄を侵入させていった。
 
「あ、や、あっー」

 サーラは声を上げてジルから逃れようと腰を引く。
 
「サーラ……」

 苦しげに眉根をよせるジルにサーラは申し訳なくなった。サーラだけではなくて、ジルもきっと苦しいだろう。

「ご、めん、なさいっ、でもっ」

「僕こそ、ごめん」

 本当はジルと一つになりたいのに、身体が拒否をする。
 
 でもこれを乗り越えなければジルとは一つになれない。
 
「大丈夫、です。ジル様っ、最後まで、してください」

「サーラ。いいのかい?」

 半信半疑な目でジルが聞いてきて、サーラはコクリと頷く。
 
「お願い、します、私を、抱いてください」

 ぎゅっとジルはサーラの手を握った。
 
「ありがとうサーラ」

 ジルは優しく微笑みキスをした。
 
 もう一度ゆっくりとジルは欲望を挿入した。
 
 痛みが和らぐことはなかったけれど、少しだけ肩の力が抜ける。
 
「ふ、ふあっ。あっ」

 ジルは少しずづ奥へと進めていき、ゆっくりと体を上下に動かした。
 
「あ、あっ」

 そのうちに痛みだけではない何かが湧き上がってくる。
 
「サーラ。平気か?」

「は、はい。さっき、よりは」

「よかった」

 ジルは心底安心したように頷いた。深いキスに溺れながらお腹いっぱいにジルを感じて、苦しいのに気持ちよかった。
 
「あ、あっー」

 一際強い快楽が襲う。全身を電流のようなものが駆け巡り、サーラは耐えきれずに達した。
 
 破瓜の跡が白いシーツを汚し、サーラはそのまま気を失った。
 
   
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みんなの感想(1件)

くるみとみるく

初めましてm(_ _)mこのシリーズのお話大好きなのですが、連載は暫くお休みされてるのですね。出来れば又続きが読みたいです、よろしくお願いします。

解除

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