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 いつもとは違う体制にエリーナはどぎまぎした。


「こ、このあとは、どうすれば……?」


「エリーナから私にキスをしてくれ」


「っつ―」


 一瞬恥ずかしさで身を引きそうになったが、エリーナは今夜の目的を思い出し意を決して頷いた。


「分かりました」


 そっと触れるだけのキスをして唇を離すと、カールは納得いかないような何か言いたげな顔をした。


「あ、あの?」


「まさか、これで終わり?」


 違うよね?と続きを促して、カールはいたずらにほくそ笑みながらじっと次を待っている。


「~っ」


 カールが言っていることの意味は分かっているけれど、うまくできる自信がない。


 エリーナはどうにでもなれという投げやりな気持ちで、再びカールの唇にキスをした。


 舌を侵入させていつもカールがしてくれるように、舌を絡めとる。


「ん、ふっ……」


 カールの手がエリーナの頭を引き寄せる。髪を優しく撫でられるだけで身体がまた熱くなっていく。


 エリーナは必死に舌を擦り合わせて、カールの快感を誘った。


「ん、ふっ……」


 濃厚なキスを何度か繰り返しているうちに羞恥心が少し解れ、エリーナはカールの体をそっと撫でてみる。


 男の人でも気持ちよくなるのかわからないけれど、乳首に触れてみたくなってそっと触れた。


「っつ、エリーナっ」


 ちろちろと拙い舌使いで小さな乳首を舐めると、カールの体がぴくんと痙攣する。


「気持ち、いいですか? カール様」


「あ、ああ……、エリーナ、いきなり大胆になったな……っ私の、ものにも触れてくれないか」


「は、い……」


 すでにお互い何も身に着けておらず、膨張して猛っているカールの雄が視界に入った。


 エリーナは生唾を飲みこんで、恐る恐るそれに触れてみる。


「す、すごい……」


「っ、ははっ。エリーナに触れられただけで達てしまいそうだ。エリーナ、私がしてほしいことをしてくれる、といったな?」


 問われてエリーナはしっかりと頷いた。まだ恥ずかしさは少し残るけれど、もっとカールが気持ちよくなるところを見てみたいという欲求が芽生えていた。


 エリーナの手で淫らに喘ぐカールの姿を。


「私のものを口で愛撫してくれないか?」


「え……」


 カールが起き上がり両足を大きく開かせ、猛り切った膨張を惜しみなく晒す。


 エリーナは固まってその剛直をまじまじと凝視した。


「そんなに見詰められると、照れるんだが……」


「あ、あの、口で、って、どういうこと、ですか?」


 ぐるぐると頭の中でクエスチョンマークが浮かぶ。


「君の可愛い口に含むんだ」


「え―?」


 カールは何でもないことのようにさらりと言ってのけたけど、エリーナはますます困惑した。


「こ、こんなにお、大きなものを、私の口の中に……?」


 信じられない。本当に口の中に入るのだろうか。またも凝視するエリーナに、カールは可笑しそうに笑みを零した。


「何も全部入れる必要はないよ。最初は苦しいだろうから、先端だけでも」


「そ、そうすれば、カール様はもっと、気持ちよくなりますか……?」


「ああ。気持ちよすぎてすぐにいってしまうかもしれないな」


 カールが気持ちよくなってくれるのなら―。


「分かりました……!」


 エリーナは勇気を奮い立たせて、漲ったそれを口に含んだ。


 

 


 
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