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ロゼス王国に向かうことにしました。
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ヤルタの森で狩りをしてから、私達は帰路に着いた。
街に着いたのは遅い時間になってしまったので、お風呂には入らずに宿に戻った。
そして夕食を取り、身体を拭いてから寝た。
夢の中、レイに会ってホッとした。
「レイは危ない所に住んでない?」
「危なくないよ」
「それなら良かった」
そう言ったけど、レイが人間に退治されないか心配になった。
「レイ。ロゼス王国って知ってる?」
「ロゼス王国?」
「ドラゴンが神獣と言われてる国で、ドラゴンにとって安全な所よ」
「知らない」
「もし行けたら行ってみるといいよ」
「……そこに行ったらハルカに会える?」
「レイがそこに行くのだったら、私も行くわ」
「わかった! 行く!」
「……じゃあ、ロゼス王国で会おうね」
夢の中で約束しても、きっと目覚めれば忘れてしまうだろう。
けれど、もしかしたらの可能性にかけて、私はロゼス王国に向かうことに決めた。
翌朝。
私は宿を引き払い、レオンとジーンを連れて街を出た。
ロゼス王国はこの国の隣の隣だ。
私はまず隣の国に行くために、レオンに乗って辺境に向かった。
私が走っても同じくらいのスピードは出せるけど、私だと人前ではスピードを落とさなくてはならないので、今回はレオンに乗せてもらうことにしたのだ。
レオンの後にジーンもちゃんと着いて来ている。
私達は国境に向かって順調に進んで行った。
十日後、私達は国境を越えるため列に並んでいた。
レオンが珍しいのか、私達にはたくさんの人の視線が集まっていた。
最初は怖がられていたようだけど、大人しくお座りしているレオンとジーンを見て、私達の後ろに並んでいる人も段々と距離を詰めてくるようになった。
「あんたの従魔、大人しいねえ」
前に並んでいる人に話しかけられた。
「はい、この子達は大人しいですよ」
私がニッコリ笑って答えると、その人は私をしげしげと見て、「あんた女の子かい?」と訊いてきた。
私が「そうです」と答えると、「最初は男の子かと思ったけど、声聞いたら女の子だとわかったよ!」と言われた。
あー……声でわかるのか。
髪は伸ばしているけど一つに縛っているし、中性的な容姿だから男だと思われると思ってたんだけど。
レイは私そっくりに化けているけど、男の子にしか見えないと思ったら……声か。
そういえば、レイの声は私と少し違ったような気がする。
私がそんなことを考えていると列が動き出したので、私達も前に進んだ。
そして私達の順番が来ると、私はギルドカードを兵士に見せた。
「……よし、通っていいぞ」
国境はあっさり越えることができた。
私達は隣の国、アムカへと入ったのだった。
街に着いたのは遅い時間になってしまったので、お風呂には入らずに宿に戻った。
そして夕食を取り、身体を拭いてから寝た。
夢の中、レイに会ってホッとした。
「レイは危ない所に住んでない?」
「危なくないよ」
「それなら良かった」
そう言ったけど、レイが人間に退治されないか心配になった。
「レイ。ロゼス王国って知ってる?」
「ロゼス王国?」
「ドラゴンが神獣と言われてる国で、ドラゴンにとって安全な所よ」
「知らない」
「もし行けたら行ってみるといいよ」
「……そこに行ったらハルカに会える?」
「レイがそこに行くのだったら、私も行くわ」
「わかった! 行く!」
「……じゃあ、ロゼス王国で会おうね」
夢の中で約束しても、きっと目覚めれば忘れてしまうだろう。
けれど、もしかしたらの可能性にかけて、私はロゼス王国に向かうことに決めた。
翌朝。
私は宿を引き払い、レオンとジーンを連れて街を出た。
ロゼス王国はこの国の隣の隣だ。
私はまず隣の国に行くために、レオンに乗って辺境に向かった。
私が走っても同じくらいのスピードは出せるけど、私だと人前ではスピードを落とさなくてはならないので、今回はレオンに乗せてもらうことにしたのだ。
レオンの後にジーンもちゃんと着いて来ている。
私達は国境に向かって順調に進んで行った。
十日後、私達は国境を越えるため列に並んでいた。
レオンが珍しいのか、私達にはたくさんの人の視線が集まっていた。
最初は怖がられていたようだけど、大人しくお座りしているレオンとジーンを見て、私達の後ろに並んでいる人も段々と距離を詰めてくるようになった。
「あんたの従魔、大人しいねえ」
前に並んでいる人に話しかけられた。
「はい、この子達は大人しいですよ」
私がニッコリ笑って答えると、その人は私をしげしげと見て、「あんた女の子かい?」と訊いてきた。
私が「そうです」と答えると、「最初は男の子かと思ったけど、声聞いたら女の子だとわかったよ!」と言われた。
あー……声でわかるのか。
髪は伸ばしているけど一つに縛っているし、中性的な容姿だから男だと思われると思ってたんだけど。
レイは私そっくりに化けているけど、男の子にしか見えないと思ったら……声か。
そういえば、レイの声は私と少し違ったような気がする。
私がそんなことを考えていると列が動き出したので、私達も前に進んだ。
そして私達の順番が来ると、私はギルドカードを兵士に見せた。
「……よし、通っていいぞ」
国境はあっさり越えることができた。
私達は隣の国、アムカへと入ったのだった。
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