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お風呂屋さんを見つけました。

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 思ったよりも獲物がたくさん狩れたので、まだ昼頃だけど今日は街に帰ることにした。
 頑張ってくれた二匹はたくさん褒めたけど、今日はちょっとペースが早すぎると思う。
 明日はもうちょっとゆっくり狩りをしたいと思いながら、私は歩いて帰路についた。

 街に着いたのは早い時間だったので、今日はギルドに寄ってから帰ることにした。
 ギルドに着くと、空いていたので並ぶことなく納品できた。
 ギルドから出た後は、ちょっと街の中を散策することにした。
 私は二匹を連れて今まで行ったことのなかった方向に歩き出した。
 するとどこからかいい匂いがしてきたのでそっちに向かってみた。
 辿り着いた所は活気のある市場だった。
 その一角に屋台が出ていて、そこからいい匂いが漂っていたのだ。
 生まれ変わってからは昼食を取る習慣がなかったけど、ちょっと小腹が空いていた。
 私はその匂いの素であるスープを買うことにした。

「それ、一つください」
「はいよ! 五百Gね!」

 私が代金を払うと、店のお兄さんがスープをよそって渡してくれた。
 私は邪魔にならない所に行ってスープに口をつけた。
 香辛料が効いてて美味しかった。また食べたくなる味だ。
 私が食べているのをレオンとジーンがじっと見ていたけど、こんなスパイスのきいたものを彼らに食べさせるわけにはいかない。

「宿に戻ったら、ご飯あげるからね」

 その言葉でレオンは納得したけど、ジーンには伝わらない。
 結局、私が食べ終わるまで視線は離れなかった。

 その後は市場で色々見て回り、どれでも千Gと書かれた短剣があったのでそれを買った。
 中古みたいだったけどちゃんと研いであったし、武器の一つくらい持っていたほうがいいだろうと思ったのだ。
 ついでに、短剣を装着できるベルトも買った。こっちは五百Gだ。

 市場を抜けた後もブラブラと歩いた。
 そして、お風呂屋さんを見つけた。
 入場料は千Gだ。私はすぐに入りたくなったけど、今はレオンとジーンがいる。
 私は一度宿に戻ることにした。

 部屋に入ると、約束通りレオンとジーンにご飯をあげることにした。
 私は大きめの葉を二枚敷いて、その上に角兎を一匹ずつ乗せた。

「レオン、ジーン、食べていいよ」

 そう言うとレオンが食べ始めて、それを見てジーンも食べ始めた。
 彼らが食べ終わると水をあげて、私は出かけることにした。

「私はちょっと出かけてくるから、ここで大人しくしててくれる?」

 そう問いかけると、レオンが私と離れるのを嫌がった。
 すぐに戻って来ると言ったのだけど駄目だった。
 なんとか説得しようとして失敗し、今日はお風呂に入るのは諦めるしかなかった。
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