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狼を洗いました。

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 街に入ると、まずはジーン用の首輪を買うことにした。
 宿屋までの道に武器屋があったので、そこで革の首輪を購入した。
 首輪をその場でジーンにつけると、ジーンは気になるのか後ろ足で首を掻いていた。
 その後は宿に戻って十日分の宿泊料を払って部屋に入った。
 夕方は混むから、ギルドに行くのは明日にしよう。
 そう思って、まずは汚れを落とすべくお湯を貰いに行くことにした。

 私の分とレオンの分、それにジーンの分のお湯を貰って部屋に運ぶと、まずは私の髪を洗って身体を拭いた。
 それからレオンの体を拭いて、最後にジーンの体を洗うことにした。
 ジーンの体が入る桶を借りてきたので、まずはジーンを桶の中に入れて、それから体に少しずつお湯をかけて洗っていった。
 ジーンはだいぶ汚れていたのでお湯はすぐに真っ黒になった。
 時間はかかったけど、なんとか洗って布で拭いた。
 その間ジーンは大人しくされるがままになっていた。
 洗い終わり、ジーンのグレーの毛が綺麗になった。
 あとは乾くのを待つだけだ。
 こういう時、ドライヤーが欲しいと思う。

 汚れたお湯を捨てて桶を返し、私達は食堂で食事を取ることにした。
 食堂にはたくさんの従魔がいて、ジーンはほかの従魔が気になるのか落ち着かなかった。
 しかし肉を目の前に置くと、勢い良く食べ始めた。
 すぐに食べ終わってしまったので、アイテムボックスから角兎を出してあげようかとも思ったけど、一度にたくさん食べるのは胃に良くないと思い直してやめた。
 でも私が食べてるのをじっと見ているので、何かあげたくなってしまった。

 夕食を済ませて部屋に戻ると、私はベッドの横に毛布を敷いてジーン用の寝床を作った。
 私がそこに誘導すると、ジーンは素直に寝床に座りこんだ。
 しばらくは私とレオンを気にしていたけど、やがて落ち着いて目を閉じた。
 それを見て、私もレオンと一緒にベッドに横になって目を閉じたのだった。
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