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レイに訊いてみました。
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夢の中、私はいつものように追いかけてきたレイに色々聞きたいことがあったけど、とりあえずほかの夢から精気を吸い取って元気を補充することにした。
こういう時は、たっぷり精気を吸い取っても構わない悪人の所に行くことにしている。
もちろん、死なない程度に吸収することにしているが。
悪徳商人の夢から精気を吸い取って、十分元気になったところで、私はレイの夢の中に入っていった。
レイはいつものように私に抱きついてくる。
私はその頭を撫でながら、レイに気になっていることを訊いてみた。
「レイは今、どこに住んでいるの?」
するとレイは首を傾げて「わかんない」と言った。
「じゃあ、親は一緒にいる?」
「いない」
やっぱり親はいないようだ。
「じゃあ、レイは独りぼっちなの?」
「ハルカがいる」
そう言って、レイはギュッとしがみついてきた。
……レイは私以外に誰もいないのか……。
だからいつもこんなに必死に追いかけてくるんだろう。
でも現実では、私は一緒にいてあげられない。
どこにいるのかわからなくては捜しようもない。
せめて夢の中でくらい一緒にいよう。
そう思いながら、忘れずに精気をレイに送り込んだ。
レイは心地よさそうに頬をすり付けてくる。
懐いてくる様子が可愛くて、私は夢から覚めるまでレイを撫でながら抱きしめていた。
こういう時は、たっぷり精気を吸い取っても構わない悪人の所に行くことにしている。
もちろん、死なない程度に吸収することにしているが。
悪徳商人の夢から精気を吸い取って、十分元気になったところで、私はレイの夢の中に入っていった。
レイはいつものように私に抱きついてくる。
私はその頭を撫でながら、レイに気になっていることを訊いてみた。
「レイは今、どこに住んでいるの?」
するとレイは首を傾げて「わかんない」と言った。
「じゃあ、親は一緒にいる?」
「いない」
やっぱり親はいないようだ。
「じゃあ、レイは独りぼっちなの?」
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そう言って、レイはギュッとしがみついてきた。
……レイは私以外に誰もいないのか……。
だからいつもこんなに必死に追いかけてくるんだろう。
でも現実では、私は一緒にいてあげられない。
どこにいるのかわからなくては捜しようもない。
せめて夢の中でくらい一緒にいよう。
そう思いながら、忘れずに精気をレイに送り込んだ。
レイは心地よさそうに頬をすり付けてくる。
懐いてくる様子が可愛くて、私は夢から覚めるまでレイを撫でながら抱きしめていた。
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