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休日の自室。
俺は美玲を呼び出した。
しっかり話して別れようと思っている。
部屋も無理に片したりせず、普段の状態で招いた。
酷く汚れてはいないが、それなりに散らかっている部屋の中、美玲は居心地悪そうに戸惑っている。
小さなローテーブルを挟み向かい合う。
「ミスコン前の大事な時に呼び出してごめんな。」
「うん。それは大丈夫なんだけど…。」
身を小さくして座りながら、キョロキョロと周囲を確認している。
「源くんどうしたの?…なんか部屋も荒れてるし…。」
どう切り出すか、なんて伝えるか。
ここ数日、考えても考えても答えが出なかった。
答えが出ないなら出ないなりに、出来るだけ正直に話そうと思った。
「別れたいんだ。」
「…え?」
理解出来ずに固まる美玲。
それはそうだろう。
俺の考えが一方的に変わってしまっただけで、美玲は何も知らないのだから。
直ぐに納得して貰えないことは覚悟していた。
「…。な、なんで…?」
信じられない様子で疑問を投げてくる。
「ごめん。全部正直に言う。俺、美玲のこと好きじゃなかったみたいなんだ。初めから。」
「!?」
美玲は膝立ちになると、テーブルに身を乗り出し、無言で俺の頬を叩いた。
暴力なんて慣れていないだろうその平手は、小気味良い音をたてることはなく、親指の骨と俺の頬骨がゴスッとぶつかり、美玲の方が痛そうにしていた。
「今更何言ってんの?あんなに好きって言って、源くんから強引に来たのに?源くんの為に他の人切ったのに!意味わかんないよ!」
怒りよりも混乱と不安の方が大きい様子で、美玲は目を泳がせながら自身の肩を抱き跪いた。
そうだよな。
色々捨てさせたよな。
「本当にごめん。」
頭を下げ、申し訳ない気持ちを身体でも表す。
俺が全面的に悪い。
だけどどうしても別れを譲ることはできない。
「俺ね。自分でも美玲のことが好きなんだと思ってたんだ。これが好きって言う気持ちなんだろうと思ってた。でも違うって今更だけどわかって…」
「聞きたくない!」
眉を釣り上げ、美玲は叫んだ。
「どうせ、本当に好きな人に出会いましたとか、そういう寒いこと言い出すんでしょ?」
ふーっ。
一呼吸置き、コクリと頷く。
パンッと、今度は小気味良い音をたて、美玲の右手が俺の左頬を弾いた。
二人で下を向き暫くの沈黙が続く。
俺はこの先どう振る舞えば美玲の傷をなるべく浅くできるのかを考えていた。
美玲は俺にどうして欲しいのか。
そう考えている時に呟きが耳に届いた。
「死んで欲しい。」
重く冷たい声。
「お前も、その女も死ねよ。」
一瞬この部屋にもう1人誰か入り込んだかと疑う程、その呟きは美玲のものとは思えなかった。
俺の知っている美玲は、どれだけ陰口を叩いたり、人を嘲笑っていても、呪詛を吐いたりはしない。
そこまで俺が傷付けたということなんだ。
「俺の…片思いだから…」
「だから?」
食い気味に遮られ、キッと睨みつけられる。
「だーかーらー?」
テーブル越しに足が飛んできた。
受け止めきれずに、背中を床に強打しながら倒れ込む。
美玲はテーブルを飛び越え、俺の肩あたりを踏み付けると、目を見開いて叫ぶ。
「片思いだからその女は悪くないって?全部俺が悪いって?」
上から美玲の唾が降ってくる。
「くだらねえな!そんなの、私には関係ねえんだよ!私から、何かを奪った奴は誰でも何でも憎いんだ!それが故意でも事故でも意識してても無意識でも!」
抵抗する気はない。
美玲のしたいようにしてもらい、それを受け入れるつもりでいる。
が、踏みつけられ、フローリングの上で軋む肩甲骨の痛みに、つい顔を顰めてしまった。
その瞬間、ピタッと踏みつける足が止まる。
「ねぇ。何で?…何で源君が痛いみたいな顔するの?痛いのは私なんだけど?」
途端にか細い声になり、目に涙をいっぱい溜めた美玲がしゃがみ込んだ。
「美玲?」
痛む身体を起こし、横で蹲っている美玲の肩に手を置く。
「嫌だよ…。」
子供のように泣きじゃくりながら縋り付いてきた。
そして俺の胸に顔を埋め嗚咽する。
「嫌だよ…。源くん…。」
肩に乗せた手で軽く擦ってやるが、これ以上の情はかけないように気を付ける。
今日の内には話が済まないことも覚悟し、それでも逃げずに最後まで話し合おうと決意した。
小さい肩を擦りながら「ごめんな。」と呟く。
その時、美玲が強く押し倒してきた。
ゴッと鈍い音をたて、後頭部がフローリングで跳ねる。
「うっ…。」
状況の変化に理解が追いついていない。
早くも決意した心が折れてしまいそうだ。
「じゃあさ。殺してよ。」
全身に鳥肌が立った。
俺の胸からゆっくりと顔を上げ、無表情で見下ろしてくる美玲。
ゾッとする。
「ね?殺してよ。」
もう一度ハッキリと言い切った。
怖い。
ただただ怖い。
殺してって言っているのはそっちなのに、俺の方が強い殺意の前に曝されている気分になり怯える。
振り払う為に触れるのも怖い。
圧倒的に俺の方が力があるとわかっているのに、恐怖で身体が動かない。
「源くん。最後にさ、しようよ?」
口角だけ釣り上げた歪な笑顔で美玲が誘う。
ゾワッと全身の毛が逆だった。
無理だろ。
どうしたらそういう空気になると思えるんだよ。
冷たいフローリングの上で仰向けに硬直している俺の下腹部を、美玲は勝手にまさぐり出した。
「最後に首絞めて中に出してよ。」
チャックを開け、恐怖で縮み上がっているモノを、無理やり引っ張り出すと口に含む。
ヌロッと暖かく湿った感触に包まれ、快感を強制される。
チロチロと舌が、包皮と亀頭の間まで入り込んできた。
このまま快楽に流されて、泥沼コースまっしぐらか…。
そう思い、完全に心が折れたら涙が出てきた。
美玲を逆上させてしまう気がして、気付かれないように声を殺して泣いた。
暫くの間、されるがままに、にゅぐにゅぐと気持ちの悪い気持ち良さに心を傷めていると、美玲が口を離しキレた。
強制的な快感にほんのり膨らむも、芯が通らず一向に固くならないモノ。
それに業を煮やしたようだ。
「何でよ?」
怖ぇからだよ。
男はデリケートなんだよ。とは言える筈もない。
「私がしてあげてるのに!」
そうだな。
美玲とこうなりたい男は大勢いる。
俺は贅沢で身の程知らずなんだろうな。
俺のせいで美玲のプライドはズタズタだ。
「美玲。ごめん。」
腑抜けたモノをダラッと出したまま、誠心誠意謝罪する。
下げた頭の上から、呆れた様なため息が聞こえた。
「もう良い。」
頭を上げると、急に憑き物が落ちたように無表情の美玲がそこにいる。
「なんか冷めた。」
すくっと立ち上がり、バッグを手に取って玄関へ向かう。
さっきまでの情緒不安定さが嘘のように俺への全ての感情を無くしたように見える。
「ミスコンで私が有名になっても、元カレ面して話しかけてきたりしないでね。」
冷たく言い捨てる。
「…わかった。」
俺があっさり了承したことに苛立ったのか、一瞬だけ眉を寄せ睨みつけてきたが、すぐ無に戻り扉を見た。
そしてパンプスを履きながら扉を開けて吐き捨てる。
「本当に好きな人とか、キモッ。」
俺もそう思う。
ついこの間まで美玲と同じ価値観だったから。
扉が閉まり、美玲の足音が遠ざかっていく。
今になって腰や背中が強烈に痛み出した。
アドレナリンが切れたんだろう。
やっと終わった。
俺は安堵し、ため息を吐きながら視線を落とした。
チャックから出ている、左曲がりのモノが縮こまって怯えている。
怖かったな。
ごめんな。
守ってやれなくて。
暫くは俺とお前の二人きりだぞ。
そう心で優しく語りかけ、仕舞ってやった。
俺は美玲を呼び出した。
しっかり話して別れようと思っている。
部屋も無理に片したりせず、普段の状態で招いた。
酷く汚れてはいないが、それなりに散らかっている部屋の中、美玲は居心地悪そうに戸惑っている。
小さなローテーブルを挟み向かい合う。
「ミスコン前の大事な時に呼び出してごめんな。」
「うん。それは大丈夫なんだけど…。」
身を小さくして座りながら、キョロキョロと周囲を確認している。
「源くんどうしたの?…なんか部屋も荒れてるし…。」
どう切り出すか、なんて伝えるか。
ここ数日、考えても考えても答えが出なかった。
答えが出ないなら出ないなりに、出来るだけ正直に話そうと思った。
「別れたいんだ。」
「…え?」
理解出来ずに固まる美玲。
それはそうだろう。
俺の考えが一方的に変わってしまっただけで、美玲は何も知らないのだから。
直ぐに納得して貰えないことは覚悟していた。
「…。な、なんで…?」
信じられない様子で疑問を投げてくる。
「ごめん。全部正直に言う。俺、美玲のこと好きじゃなかったみたいなんだ。初めから。」
「!?」
美玲は膝立ちになると、テーブルに身を乗り出し、無言で俺の頬を叩いた。
暴力なんて慣れていないだろうその平手は、小気味良い音をたてることはなく、親指の骨と俺の頬骨がゴスッとぶつかり、美玲の方が痛そうにしていた。
「今更何言ってんの?あんなに好きって言って、源くんから強引に来たのに?源くんの為に他の人切ったのに!意味わかんないよ!」
怒りよりも混乱と不安の方が大きい様子で、美玲は目を泳がせながら自身の肩を抱き跪いた。
そうだよな。
色々捨てさせたよな。
「本当にごめん。」
頭を下げ、申し訳ない気持ちを身体でも表す。
俺が全面的に悪い。
だけどどうしても別れを譲ることはできない。
「俺ね。自分でも美玲のことが好きなんだと思ってたんだ。これが好きって言う気持ちなんだろうと思ってた。でも違うって今更だけどわかって…」
「聞きたくない!」
眉を釣り上げ、美玲は叫んだ。
「どうせ、本当に好きな人に出会いましたとか、そういう寒いこと言い出すんでしょ?」
ふーっ。
一呼吸置き、コクリと頷く。
パンッと、今度は小気味良い音をたて、美玲の右手が俺の左頬を弾いた。
二人で下を向き暫くの沈黙が続く。
俺はこの先どう振る舞えば美玲の傷をなるべく浅くできるのかを考えていた。
美玲は俺にどうして欲しいのか。
そう考えている時に呟きが耳に届いた。
「死んで欲しい。」
重く冷たい声。
「お前も、その女も死ねよ。」
一瞬この部屋にもう1人誰か入り込んだかと疑う程、その呟きは美玲のものとは思えなかった。
俺の知っている美玲は、どれだけ陰口を叩いたり、人を嘲笑っていても、呪詛を吐いたりはしない。
そこまで俺が傷付けたということなんだ。
「俺の…片思いだから…」
「だから?」
食い気味に遮られ、キッと睨みつけられる。
「だーかーらー?」
テーブル越しに足が飛んできた。
受け止めきれずに、背中を床に強打しながら倒れ込む。
美玲はテーブルを飛び越え、俺の肩あたりを踏み付けると、目を見開いて叫ぶ。
「片思いだからその女は悪くないって?全部俺が悪いって?」
上から美玲の唾が降ってくる。
「くだらねえな!そんなの、私には関係ねえんだよ!私から、何かを奪った奴は誰でも何でも憎いんだ!それが故意でも事故でも意識してても無意識でも!」
抵抗する気はない。
美玲のしたいようにしてもらい、それを受け入れるつもりでいる。
が、踏みつけられ、フローリングの上で軋む肩甲骨の痛みに、つい顔を顰めてしまった。
その瞬間、ピタッと踏みつける足が止まる。
「ねぇ。何で?…何で源君が痛いみたいな顔するの?痛いのは私なんだけど?」
途端にか細い声になり、目に涙をいっぱい溜めた美玲がしゃがみ込んだ。
「美玲?」
痛む身体を起こし、横で蹲っている美玲の肩に手を置く。
「嫌だよ…。」
子供のように泣きじゃくりながら縋り付いてきた。
そして俺の胸に顔を埋め嗚咽する。
「嫌だよ…。源くん…。」
肩に乗せた手で軽く擦ってやるが、これ以上の情はかけないように気を付ける。
今日の内には話が済まないことも覚悟し、それでも逃げずに最後まで話し合おうと決意した。
小さい肩を擦りながら「ごめんな。」と呟く。
その時、美玲が強く押し倒してきた。
ゴッと鈍い音をたて、後頭部がフローリングで跳ねる。
「うっ…。」
状況の変化に理解が追いついていない。
早くも決意した心が折れてしまいそうだ。
「じゃあさ。殺してよ。」
全身に鳥肌が立った。
俺の胸からゆっくりと顔を上げ、無表情で見下ろしてくる美玲。
ゾッとする。
「ね?殺してよ。」
もう一度ハッキリと言い切った。
怖い。
ただただ怖い。
殺してって言っているのはそっちなのに、俺の方が強い殺意の前に曝されている気分になり怯える。
振り払う為に触れるのも怖い。
圧倒的に俺の方が力があるとわかっているのに、恐怖で身体が動かない。
「源くん。最後にさ、しようよ?」
口角だけ釣り上げた歪な笑顔で美玲が誘う。
ゾワッと全身の毛が逆だった。
無理だろ。
どうしたらそういう空気になると思えるんだよ。
冷たいフローリングの上で仰向けに硬直している俺の下腹部を、美玲は勝手にまさぐり出した。
「最後に首絞めて中に出してよ。」
チャックを開け、恐怖で縮み上がっているモノを、無理やり引っ張り出すと口に含む。
ヌロッと暖かく湿った感触に包まれ、快感を強制される。
チロチロと舌が、包皮と亀頭の間まで入り込んできた。
このまま快楽に流されて、泥沼コースまっしぐらか…。
そう思い、完全に心が折れたら涙が出てきた。
美玲を逆上させてしまう気がして、気付かれないように声を殺して泣いた。
暫くの間、されるがままに、にゅぐにゅぐと気持ちの悪い気持ち良さに心を傷めていると、美玲が口を離しキレた。
強制的な快感にほんのり膨らむも、芯が通らず一向に固くならないモノ。
それに業を煮やしたようだ。
「何でよ?」
怖ぇからだよ。
男はデリケートなんだよ。とは言える筈もない。
「私がしてあげてるのに!」
そうだな。
美玲とこうなりたい男は大勢いる。
俺は贅沢で身の程知らずなんだろうな。
俺のせいで美玲のプライドはズタズタだ。
「美玲。ごめん。」
腑抜けたモノをダラッと出したまま、誠心誠意謝罪する。
下げた頭の上から、呆れた様なため息が聞こえた。
「もう良い。」
頭を上げると、急に憑き物が落ちたように無表情の美玲がそこにいる。
「なんか冷めた。」
すくっと立ち上がり、バッグを手に取って玄関へ向かう。
さっきまでの情緒不安定さが嘘のように俺への全ての感情を無くしたように見える。
「ミスコンで私が有名になっても、元カレ面して話しかけてきたりしないでね。」
冷たく言い捨てる。
「…わかった。」
俺があっさり了承したことに苛立ったのか、一瞬だけ眉を寄せ睨みつけてきたが、すぐ無に戻り扉を見た。
そしてパンプスを履きながら扉を開けて吐き捨てる。
「本当に好きな人とか、キモッ。」
俺もそう思う。
ついこの間まで美玲と同じ価値観だったから。
扉が閉まり、美玲の足音が遠ざかっていく。
今になって腰や背中が強烈に痛み出した。
アドレナリンが切れたんだろう。
やっと終わった。
俺は安堵し、ため息を吐きながら視線を落とした。
チャックから出ている、左曲がりのモノが縮こまって怯えている。
怖かったな。
ごめんな。
守ってやれなくて。
暫くは俺とお前の二人きりだぞ。
そう心で優しく語りかけ、仕舞ってやった。
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