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反省。
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俺だっていい加減学んだ。
イク時は黙ってイケばいい。
声に出さなきゃ怒られる事もない。
ゆみり先輩にフラれたのは自業自得過ぎて申し訳ないとしか思わなかった。
やっぱりオネーサンより好きになれる人なんていないのかもと絶望したりもした。
だけど、中学生が本物のセックスを覚えてしまったんだ。
俺はもう兎に角セックスがしたくてしたくて堪らなくなり、次に告白してくれた子と適当に付き合おうって決めてた。
その後すぐ、隣のクラスの女の子に告白された。
同じ年だし、オネーサンより美人じゃないからどうしようかとも思ったけど、そこそこ可愛くて良い子だって周りにも勧められたし、もうセックス出来るならいいやってくらいの感覚でOKした。
その子は茜と言って、それなりに経験のある子みたいで、処女ではなかった。
まだ中2なのにもう処女じゃねえのかなんて、自分の事は完全に棚に上げて引いたりもしていた。
茜のお母さんは専業主婦だったから、するのはいつも俺の家だった。
だけどどうしてもオネーサンとの思い出があるベッドに茜を入れたくなくて、居間のソファーとか床に押し倒して適当にやってた。
茜は不満そうだったけど、別にいつ別れても良いと思っていたから無視をしていた。
この時もやっぱりイク時はオネーサンの名前を心の中で呼びながらしていて、本当に人として最低だと思う。
茜はたまにナマでしたがった。
でも俺は木内さんの言っていたオネーサンは「ナマでやらしてくれなかった。」って話がずっと引っ掛かっていて…。
いつかオネーサンと会えた時の為になんて具体的に考えていた訳じゃないけど、何となくオネーサンに軽蔑される様な事はしたくないって思って、俺は絶対にナマではやらなかった。
もうとっくに知られれば軽蔑されるだけの事は沢山しているのにも関わらず、どうしてもそこだけは譲れなかった。
ある日を境に、茜が学校に来なくなった。
そして茜と一番仲の良かった女の子に呼び出され教えられた。
「茜妊娠したよ。アンタの子じゃなくて、もう一人の彼氏の子だけど。」
衝撃的だった。
もう一人彼氏がいた事も。
中学生で妊娠してしまう事も。
だけど一番衝撃だったのは、ホッとしている自分にだった。
付き合っている子が自分じゃない男の子供を身篭ったと言うのに、『俺の子って言われなくて良かった。』としか思わなかった。
そして、頑なにゴムを付けてて本当に良かったって、信じてもいない神様に何故か感謝した。
お小遣いはゴム代に消えるし、茜も不機嫌になるしで、ナマでしちゃおうかな?と何度心が揺れた事か。
木内さんからオネーサンの話を聞いていなければ、確実にナマでしてた。
会わなくなって4年。
オネーサンの言動が巡り巡って俺を救ったんだ。
茜とはそれ以降会っていない。
一度茜の親から連絡が来て、付き合っていた期間と、避妊の有無を確認された。
俺は正直に全て答え、自分も親を連れて正式に話した方が良いのかと訊ねたが、確認出来れば良いからと断られた。
寧ろ大事にしたくないと口止めを受けた。
もう一人の彼氏とやらがしっかり認めている上、茜の親的にも中学生の子供が妊娠しただけでなく複数と関係をもっていた事が公になるのを避けたかったらしい。
そのおかげで俺は何のお咎めもなかった。
この時もふとオネーサンを思い出していた。
オネーサンは本当にしっかりしている人なんだなって。
今の俺や茜を見ていると、当時のオネーサンみたいに大人の信頼を得られる様な中学生に果たしてなれているのだろうか?って疑問がわいた。
そう思ったらその余りのレベルの違いに急に恥ずかしくなった。
これ以来、流石の俺も慎重になったし、何よりちゃんと好きな人とだけ付き合わないとダメなんだと当たり前の事に気付いて、それまでの事をやっと反省した。
イク時は黙ってイケばいい。
声に出さなきゃ怒られる事もない。
ゆみり先輩にフラれたのは自業自得過ぎて申し訳ないとしか思わなかった。
やっぱりオネーサンより好きになれる人なんていないのかもと絶望したりもした。
だけど、中学生が本物のセックスを覚えてしまったんだ。
俺はもう兎に角セックスがしたくてしたくて堪らなくなり、次に告白してくれた子と適当に付き合おうって決めてた。
その後すぐ、隣のクラスの女の子に告白された。
同じ年だし、オネーサンより美人じゃないからどうしようかとも思ったけど、そこそこ可愛くて良い子だって周りにも勧められたし、もうセックス出来るならいいやってくらいの感覚でOKした。
その子は茜と言って、それなりに経験のある子みたいで、処女ではなかった。
まだ中2なのにもう処女じゃねえのかなんて、自分の事は完全に棚に上げて引いたりもしていた。
茜のお母さんは専業主婦だったから、するのはいつも俺の家だった。
だけどどうしてもオネーサンとの思い出があるベッドに茜を入れたくなくて、居間のソファーとか床に押し倒して適当にやってた。
茜は不満そうだったけど、別にいつ別れても良いと思っていたから無視をしていた。
この時もやっぱりイク時はオネーサンの名前を心の中で呼びながらしていて、本当に人として最低だと思う。
茜はたまにナマでしたがった。
でも俺は木内さんの言っていたオネーサンは「ナマでやらしてくれなかった。」って話がずっと引っ掛かっていて…。
いつかオネーサンと会えた時の為になんて具体的に考えていた訳じゃないけど、何となくオネーサンに軽蔑される様な事はしたくないって思って、俺は絶対にナマではやらなかった。
もうとっくに知られれば軽蔑されるだけの事は沢山しているのにも関わらず、どうしてもそこだけは譲れなかった。
ある日を境に、茜が学校に来なくなった。
そして茜と一番仲の良かった女の子に呼び出され教えられた。
「茜妊娠したよ。アンタの子じゃなくて、もう一人の彼氏の子だけど。」
衝撃的だった。
もう一人彼氏がいた事も。
中学生で妊娠してしまう事も。
だけど一番衝撃だったのは、ホッとしている自分にだった。
付き合っている子が自分じゃない男の子供を身篭ったと言うのに、『俺の子って言われなくて良かった。』としか思わなかった。
そして、頑なにゴムを付けてて本当に良かったって、信じてもいない神様に何故か感謝した。
お小遣いはゴム代に消えるし、茜も不機嫌になるしで、ナマでしちゃおうかな?と何度心が揺れた事か。
木内さんからオネーサンの話を聞いていなければ、確実にナマでしてた。
会わなくなって4年。
オネーサンの言動が巡り巡って俺を救ったんだ。
茜とはそれ以降会っていない。
一度茜の親から連絡が来て、付き合っていた期間と、避妊の有無を確認された。
俺は正直に全て答え、自分も親を連れて正式に話した方が良いのかと訊ねたが、確認出来れば良いからと断られた。
寧ろ大事にしたくないと口止めを受けた。
もう一人の彼氏とやらがしっかり認めている上、茜の親的にも中学生の子供が妊娠しただけでなく複数と関係をもっていた事が公になるのを避けたかったらしい。
そのおかげで俺は何のお咎めもなかった。
この時もふとオネーサンを思い出していた。
オネーサンは本当にしっかりしている人なんだなって。
今の俺や茜を見ていると、当時のオネーサンみたいに大人の信頼を得られる様な中学生に果たしてなれているのだろうか?って疑問がわいた。
そう思ったらその余りのレベルの違いに急に恥ずかしくなった。
これ以来、流石の俺も慎重になったし、何よりちゃんと好きな人とだけ付き合わないとダメなんだと当たり前の事に気付いて、それまでの事をやっと反省した。
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