櫻月の巫女 〜過去のわたしと今の私

今は昔。
長く続いた雨、それがもたらした大洪水。

たび重なる災いに、人々はどうすることもできなくなり、神に捧げればは、災いがなくなるのではと、誰かが言い始めた。

そして選ばれたのは、一番弱い者。

神の御本まで行き、祈りを捧げる。

引き替えに。

そうすれば、村が助かるからと。選ばれた者は、神が住むと言われる場所まで行き、祈り続けた。

幾日が過ぎ、やっと天候だけが落ちついた。

本当に、祈りが届いたのかは、
わからないまま。



やりたい事があった。自分のできる事すべてで、できると思っていた。

そんな事はなかった。何かが切れたように、思いはしぼんでゆき、夢を諦めた。

なんとなく生活している日々。

夢をみた。

24h.ポイント 0pt
0
小説 195,729 位 / 195,729件 ライト文芸 7,807 位 / 7,807件

あなたにおすすめの小説

ネックレス−絡まって、解けなくて

nana
恋愛
恋って、こんなにも辛くて苦しいの? 大好きな彼と幸せだった日々に突然、訪れた黒い渦。 この裏切りの先に、幸せはあるのだろうか

叶うのならば、もう一度。

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ライト文芸
 今年30になった結奈は、ある日唐突に余命宣告をされた。  混乱する頭で思い悩んだが、そんな彼女を支えたのは優しくて頑固な婚約者の彼だった。  彼と籍を入れ、他愛のない事で笑い合う日々。  病院生活でもそんな幸せな時を過ごせたのは、彼の優しさがあったから。  しかしそんな時間にも限りがあって――?  これは夫婦になっても色褪せない恋情と、別れと、その先のお話。

卒業式は終わらない

木瓜
ライト文芸
「君が来るまで、待ってるから」 卒業式。 それは、かつての自分に別れを告げ、 蒼き空へと羽ばたく、旅立ちの日。 そして、新たな空で、新たな翼を育みながら、 人は何度も、その卒業の日を迎えるのです。 彼らの旅は、始まったばかり。 卒業式は、まだ終わりません。 今宵、上映されるは、先天的な病に苦しみながらも、級友との卒業式を望み続けた者と、 病に苦しむ友を、最後まで待ち焦がれた者の二人が織り成す、至極の友情物語。 二人の翼が、蒼き大空へと旅立つ、その時までどうかごゆるりとおくつろぎ下さい。

大江戸あやかし絵巻 ~一寸先は黄泉の国~

坂本 光陽
ミステリー
サブとトクという二人の少年には、人並み外れた特技があった。めっぽう絵がうまいのである。 のんびり屋のサブは、見た者にあっと言わせる絵を描きたい。聡明なトクは、美しさを極めた絵を描きたい。 二人は子供ながらに、それぞれの夢を抱いていた。そんな彼らをあたたかく見守る浪人が一人。 彼の名は桐生希之介(まれのすけ)。あやかしと縁の深い男だった。

物置小屋

黒蝶
大衆娯楽
言葉にはきっと色んな力があるのだと証明したい。 けれど、もうやりたかった仕事を目指せない…。 そもそも、もう自分じゃただ読みあげることすら叶わない。 どうせ眠ってしまうなら、誰かに使ってもらおう。 ──ここは、そんな作者が希望や絶望をこめた台詞や台本の物置小屋。 1人向けから演劇向けまで、色々な種類のものを書いていきます。 時々、書くかどうか迷っている物語もあげるかもしれません。 使いたいものがあれば声をかけてください。 リクエスト、常時受け付けます。 お断りさせていただく場合もありますが、できるだけやってみますので読みたい話を教えていただけると嬉しいです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

長期休暇で魔境制覇

篠原 皐月
ファンタジー
無事リスベラント聖騎士最高位《ディル》の一員となり、周囲の抵抗勢力を黙らせたつもりだった藍里だったが、本来求めてはいなかった地位には、もれなく義務も付いて来た。しかもそれが辺境地域の魔獣退治、身内は好き勝手し放題、反目している勢力はここぞとばかりに刺客を送り込んで来て、藍里の怒りは沸騰寸前。周囲に迷惑と困惑を振り撒きながら、藍里は取り敢えず夏休み期間中の任務達成を目指す事に。 【リスベラントへようこそ】続編。相変わらずマイペースなヒルシュ(来住)家の面々と、それに振り回される周囲の人間模様を書いていきます。

異界の探偵事務所

森川 八雲
ミステリー
探偵の蒼葉次郎が不可思議な事件を解決する

処理中です...