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第四章 異世界の秘密を打ち明けるときだ!
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十時四十五分になり、決めた『お題』を発表することとなった。
まず花実が、付箋の貼ってあるページを開く。
「私は、この文章が気になります」
《誰かの悪口言ってるとき、「お前うぜぇ。陰口たたいてんじゃねぇよ」とか言ってくる奴、どうかしてんじゃね? だって、陰口楽しいじゃん。お前も一緒になって言やいいじゃんか。あいつ今日居ねえんだからさ》
これを読みながら、先日の出来事をまた思い出したのだ。
『ツノがうずいてんのかしら?』
『かもねえ。あははは』
他の三人も、花実の示したページに付箋を貼った。
次に白夜が、自分の選んだ文章を示す。
《見るからに怖そうな名前ってあるよね。蛇苺・鬼野老・鬼蕨・牛鬼。他にもいろいろあるけれど、やっぱり蛇とか鬼とかついてる名前って、怖いわよねえ》
このページにも付箋を貼り、次は僧子の番となる。
「ISBNってなんですか?」
僧子が本を裏返して、ISBN978-4で始まる英数字の羅列を指差した。
「いい疑問だ。それこそが、文字部の部員として追究すべきことだ」
「ISBN? うう~ん、なんだろ。本の裏とかによく書かれてるけど……」
「そうだね。僕も大抵の本にこれがついてるの知ってたけど、仕組みまでは気にしてなかったなあ」
本の裏にも付箋を貼っておくことにした。
「次は僕だね」
《婚ひ星 降りし夜一夜 君呼ばふ 彼の声聞きぬ 齢十六》
求婚された少女の気持ちを詠んだ和歌。これは花実の担当だ。
・
研修1を終え昼食。手際よく準備して、理事長を交え食べ始める。
手作りのホットドックとタコ焼きという組み合わせの善し悪しはともかく、どちらも格別な味わい。加えて、搾りたてのヘルシー野菜ジュースも好評となった。
「美味しいわねぇ。ほらほら、みんなも遠慮せずに食べて食べて」
一番に消費しているのは、作るのを手伝っていない墳子さんである。
「は~い!」
「かっ、母さん」
「……」
「……」
花実を除く三人は、ただ呆れるか黙り込むしかなかった。
昼食を終え、しばらくはのんびりとしていた。そして真剣な表情の人が「午後一時半になりました。ニュースを――」と言い出したため、テレビは白夜の手で消され、四人は研修部屋へ移動した。
「では、研修2を始める。最初の十五分間だけ、各自で調べた内容のまとめだ。もしまだ十分でない点があるなら、もう少し調べてもよい。だが、限られた時間内に課題を仕上げる訓練でもあるので、うまくまとめられなかったのなら、それを反省して次に活かせるように」
「うん。そうだね」
「はい」
「はあい」
このように、午後も概ね予定通りに運び、研修2が大詰めを迎えた。
いよいよ花実が発表する番だ。お題は、俗人が選んだ和歌の解釈である。
「では説明しまぁ~っす。『婚ひ星』は、流れ星のことでっす。『降りし夜一夜』とは、その流れ星が降る夜、一晩中っていう意味です。『君呼ばふ』は、あなたが私に言い寄って求婚してくることです。『彼の声聞きぬ』とは、彼の声を耳をふさいで聞かないってことで、『齢十六』は、まだ十六歳だからって理由です。全部まとめると、『流れ星が降る夜、一晩中、あなたがしつこく私に言い寄って結婚して欲しいと何度言っても、私は耳をふさいで彼の声を聞きません。だって、私、まだ十六歳なんだもの』、ていう意味です。説明完了でっす!」
花実が満面の笑顔で締めくくった。
「う~ん、惜しいね」
「ああ。一箇所だけだな」
「そうです」
三人の反応は今一つだった。
「ん?」
どうにも拍子抜けしてしまった花実。
「あっ、ごめん花実ちゃん。頑張ったよ。でもね『彼の声聞きぬ』の部分の解釈がおかしいよ」
「そうだ。もし『聞きぬ』が『聞かぬ』だったなら、花実の解釈でもよかった」
「ぬは完了です」
花実は座卓の前に座り、古語辞典で「ぬ」を引く。
「ああーっ、そっかあぁぁ」
花実はようやく気づいた。助動詞「ぬ」を打消の意味に解釈していたのだ。
「分かったみたいだね、花実ちゃん。あと昔の女性は十六歳にもなると、そろそろ結婚適齢期だったそうだよ」
「よし花実、リベンジだ」
「はいっ!」
「花実さん、しっかり」
再び立ち上がった花実に、僧子も声援を送った。
「も一回、説明しまぁ~っす。流れ星が降っていた夜、一晩中、あなたが熱心に私に言い寄って、結婚して欲しいと何度も言う声を、私はうっとり聞いてたんです。そんな結婚適齢期を迎えた十六歳だった頃の淡い思い出でぇ~す。きゃっ」
花実が両手を頬に当てて嬉し恥ずかしのポーズを取る。
これが何とも初々しい姿、いとビンビンだ!
「うん、花実ちゃん。いいよいいよ」
「花実さん、やったあ」
「よいぞ花実。よく修正できた」
「えへへへっ」
そして俗人が熱唱する。
――婚ひ星ぃ~♪ 降りし夜一夜ぉ~ 君呼ばふ~
――彼の声聞きぬぅ~ 齢十六ぅ~~♪
他の三人の拍手喝采で、研修2も無事お開きとなった。
・
夕食の後は懇談会だ。
決めていたテーマでの討論が一段落して、白夜が、ときどき見る〈常世の国〉について話し始めた。
「そこの人間は、女性が徐々に権力を握り出した。男性よりも女性が優れているという偏った思想に至り、男性は女性に刃向かえなくなった。もし女性に逆らおうとすると、罰として男根が引き抜かれる」
「へっ、そんなあ!?」
花実が大きく嬌声を発した。夜中に見た夢を思い出したからだ。
「花実は、怖いのか?」
「はい、すっごく……」
「そうか。だが、その世界においては、それはいわば文化ともいえる。もし花実がその世界の人間で、そして花実に刃向う男子がいれば、心を鬼にして、その男子の男根を奪わないといけないのだぞ。できるか?」
「でで、できません。私そんなこと、絶対にしません!」
花実は、胸の奥の深くから恐ろしさが込み上げてきて、ブルブルと全身の震えが止まらなくなっている。
横から、いつになく険しい表情で俗人が見ている。
(僧人の男根を奪っておきながら……)
花実は、俗人の視線に気づかない。
「続きを話そう。大切なシンボルを失った、哀れな男性は、女性たちの下僕として生きる他なくなる。鬼より下等とみなされる」
「へっ、鬼?」
やはり、花実が疑問の声を発した。
「そうだ。その世界には鬼がいる。鬼のオスは頭にツノが一本生えている。一方メスの頭には、小さい突起があるだけでオスのように長くはないが、それでもツノだ」
(よく似ている。白夜の見る常世の国は、あの世界と同一なのか?)
俗人は、白夜の話したその世界とそっくりな世界を知っている。
だが、今は黙って話を聞き続けることにした。
「あるとき、男根を奪われた人間の男が、せめて鬼になってやろうと考えた。それで男は呪い師の爺さんに頼むことにした。その爺さんは、人里離れた寂しいところに一人で住んでいた。『オラ、鬼になりてえだ。爺さん頼む! 鬼にしてけろ!』と男が何度も頭を下げるので、ようやく爺さんは引き受けることにした。夕暮れどきになり、爺さんは男根を模した木の彫刻を持ち、男を近くの原っぱまで連れて行った。そこで男を地面に座らせた。それから、疑似男根を使って男の周りに円を描いた。『決して目を開けるでないぞ。話すでないぞ。動くでないぞ』と爺さんは念を押してから無音で放屁した。男は異臭にむせて吐きかけたが、それでもよく堪えた。爺さんは歩き出した。『今になる、鬼になる、きっとなる、ツノが出る』と男の周りの円に沿って歩きながら、爺さんが唄う。そして、また屁を放つ。『暗くなる、夜になる、真面になる』と爺さんは唄い、円に沿って歩いた。そうして夜中遅く、ついに男の額から二本のツノが伸びた。爺さんは弱々しい声で、『済まぬ許せ、……失敗した』と囁いた。男は鬼ではなく鹿になってしまった。これが常世の国の鹿鬼伝説、どうだ?」
「常世の国、怖いですぅ~」
「不思議な話だったね。なあ僧子」
「うん、お兄ちゃん」
・
懇談会もお開きとなり、後はお風呂に入って寝るだけだ。
その入浴方法をどうするかについて少し議論があった。
「私は全員一緒でもよいのだが」
「えっ、私はちょっと、恥ずかしい、かな」
白夜の家の風呂場はそこそこに大きいのだが、高校生四人が一緒に入るとなると、やや窮屈になりそうだ。
「女子と一緒なのは、ちょっとね」
結局、浴場の広さ的問題よりも思春期の欲情的問題を考慮して、女子三人と俗人一人に分かれて入ることにした。
理事長の入浴はとっくに済んでいて、それで女子組が先に入ることとなった。
入浴を終えて、しばらくすると就寝時刻だ。花実は約束通り白夜の部屋で寝る。
俗人と僧子は、研修に使っている小広間で布団を並べている。
「僧子、もう寝た?」
「ううん、まだだよ」
「僧子のこと、花実ちゃんと白夜に打ち明けてみようと思う。話してもいい?」
「いいよ」
「そうか。それじゃもう寝よう。おやすみ……」
「うん、おやすみなさい」
義理の兄妹は、この後すぐ眠りに就いた。
まず花実が、付箋の貼ってあるページを開く。
「私は、この文章が気になります」
《誰かの悪口言ってるとき、「お前うぜぇ。陰口たたいてんじゃねぇよ」とか言ってくる奴、どうかしてんじゃね? だって、陰口楽しいじゃん。お前も一緒になって言やいいじゃんか。あいつ今日居ねえんだからさ》
これを読みながら、先日の出来事をまた思い出したのだ。
『ツノがうずいてんのかしら?』
『かもねえ。あははは』
他の三人も、花実の示したページに付箋を貼った。
次に白夜が、自分の選んだ文章を示す。
《見るからに怖そうな名前ってあるよね。蛇苺・鬼野老・鬼蕨・牛鬼。他にもいろいろあるけれど、やっぱり蛇とか鬼とかついてる名前って、怖いわよねえ》
このページにも付箋を貼り、次は僧子の番となる。
「ISBNってなんですか?」
僧子が本を裏返して、ISBN978-4で始まる英数字の羅列を指差した。
「いい疑問だ。それこそが、文字部の部員として追究すべきことだ」
「ISBN? うう~ん、なんだろ。本の裏とかによく書かれてるけど……」
「そうだね。僕も大抵の本にこれがついてるの知ってたけど、仕組みまでは気にしてなかったなあ」
本の裏にも付箋を貼っておくことにした。
「次は僕だね」
《婚ひ星 降りし夜一夜 君呼ばふ 彼の声聞きぬ 齢十六》
求婚された少女の気持ちを詠んだ和歌。これは花実の担当だ。
・
研修1を終え昼食。手際よく準備して、理事長を交え食べ始める。
手作りのホットドックとタコ焼きという組み合わせの善し悪しはともかく、どちらも格別な味わい。加えて、搾りたてのヘルシー野菜ジュースも好評となった。
「美味しいわねぇ。ほらほら、みんなも遠慮せずに食べて食べて」
一番に消費しているのは、作るのを手伝っていない墳子さんである。
「は~い!」
「かっ、母さん」
「……」
「……」
花実を除く三人は、ただ呆れるか黙り込むしかなかった。
昼食を終え、しばらくはのんびりとしていた。そして真剣な表情の人が「午後一時半になりました。ニュースを――」と言い出したため、テレビは白夜の手で消され、四人は研修部屋へ移動した。
「では、研修2を始める。最初の十五分間だけ、各自で調べた内容のまとめだ。もしまだ十分でない点があるなら、もう少し調べてもよい。だが、限られた時間内に課題を仕上げる訓練でもあるので、うまくまとめられなかったのなら、それを反省して次に活かせるように」
「うん。そうだね」
「はい」
「はあい」
このように、午後も概ね予定通りに運び、研修2が大詰めを迎えた。
いよいよ花実が発表する番だ。お題は、俗人が選んだ和歌の解釈である。
「では説明しまぁ~っす。『婚ひ星』は、流れ星のことでっす。『降りし夜一夜』とは、その流れ星が降る夜、一晩中っていう意味です。『君呼ばふ』は、あなたが私に言い寄って求婚してくることです。『彼の声聞きぬ』とは、彼の声を耳をふさいで聞かないってことで、『齢十六』は、まだ十六歳だからって理由です。全部まとめると、『流れ星が降る夜、一晩中、あなたがしつこく私に言い寄って結婚して欲しいと何度言っても、私は耳をふさいで彼の声を聞きません。だって、私、まだ十六歳なんだもの』、ていう意味です。説明完了でっす!」
花実が満面の笑顔で締めくくった。
「う~ん、惜しいね」
「ああ。一箇所だけだな」
「そうです」
三人の反応は今一つだった。
「ん?」
どうにも拍子抜けしてしまった花実。
「あっ、ごめん花実ちゃん。頑張ったよ。でもね『彼の声聞きぬ』の部分の解釈がおかしいよ」
「そうだ。もし『聞きぬ』が『聞かぬ』だったなら、花実の解釈でもよかった」
「ぬは完了です」
花実は座卓の前に座り、古語辞典で「ぬ」を引く。
「ああーっ、そっかあぁぁ」
花実はようやく気づいた。助動詞「ぬ」を打消の意味に解釈していたのだ。
「分かったみたいだね、花実ちゃん。あと昔の女性は十六歳にもなると、そろそろ結婚適齢期だったそうだよ」
「よし花実、リベンジだ」
「はいっ!」
「花実さん、しっかり」
再び立ち上がった花実に、僧子も声援を送った。
「も一回、説明しまぁ~っす。流れ星が降っていた夜、一晩中、あなたが熱心に私に言い寄って、結婚して欲しいと何度も言う声を、私はうっとり聞いてたんです。そんな結婚適齢期を迎えた十六歳だった頃の淡い思い出でぇ~す。きゃっ」
花実が両手を頬に当てて嬉し恥ずかしのポーズを取る。
これが何とも初々しい姿、いとビンビンだ!
「うん、花実ちゃん。いいよいいよ」
「花実さん、やったあ」
「よいぞ花実。よく修正できた」
「えへへへっ」
そして俗人が熱唱する。
――婚ひ星ぃ~♪ 降りし夜一夜ぉ~ 君呼ばふ~
――彼の声聞きぬぅ~ 齢十六ぅ~~♪
他の三人の拍手喝采で、研修2も無事お開きとなった。
・
夕食の後は懇談会だ。
決めていたテーマでの討論が一段落して、白夜が、ときどき見る〈常世の国〉について話し始めた。
「そこの人間は、女性が徐々に権力を握り出した。男性よりも女性が優れているという偏った思想に至り、男性は女性に刃向かえなくなった。もし女性に逆らおうとすると、罰として男根が引き抜かれる」
「へっ、そんなあ!?」
花実が大きく嬌声を発した。夜中に見た夢を思い出したからだ。
「花実は、怖いのか?」
「はい、すっごく……」
「そうか。だが、その世界においては、それはいわば文化ともいえる。もし花実がその世界の人間で、そして花実に刃向う男子がいれば、心を鬼にして、その男子の男根を奪わないといけないのだぞ。できるか?」
「でで、できません。私そんなこと、絶対にしません!」
花実は、胸の奥の深くから恐ろしさが込み上げてきて、ブルブルと全身の震えが止まらなくなっている。
横から、いつになく険しい表情で俗人が見ている。
(僧人の男根を奪っておきながら……)
花実は、俗人の視線に気づかない。
「続きを話そう。大切なシンボルを失った、哀れな男性は、女性たちの下僕として生きる他なくなる。鬼より下等とみなされる」
「へっ、鬼?」
やはり、花実が疑問の声を発した。
「そうだ。その世界には鬼がいる。鬼のオスは頭にツノが一本生えている。一方メスの頭には、小さい突起があるだけでオスのように長くはないが、それでもツノだ」
(よく似ている。白夜の見る常世の国は、あの世界と同一なのか?)
俗人は、白夜の話したその世界とそっくりな世界を知っている。
だが、今は黙って話を聞き続けることにした。
「あるとき、男根を奪われた人間の男が、せめて鬼になってやろうと考えた。それで男は呪い師の爺さんに頼むことにした。その爺さんは、人里離れた寂しいところに一人で住んでいた。『オラ、鬼になりてえだ。爺さん頼む! 鬼にしてけろ!』と男が何度も頭を下げるので、ようやく爺さんは引き受けることにした。夕暮れどきになり、爺さんは男根を模した木の彫刻を持ち、男を近くの原っぱまで連れて行った。そこで男を地面に座らせた。それから、疑似男根を使って男の周りに円を描いた。『決して目を開けるでないぞ。話すでないぞ。動くでないぞ』と爺さんは念を押してから無音で放屁した。男は異臭にむせて吐きかけたが、それでもよく堪えた。爺さんは歩き出した。『今になる、鬼になる、きっとなる、ツノが出る』と男の周りの円に沿って歩きながら、爺さんが唄う。そして、また屁を放つ。『暗くなる、夜になる、真面になる』と爺さんは唄い、円に沿って歩いた。そうして夜中遅く、ついに男の額から二本のツノが伸びた。爺さんは弱々しい声で、『済まぬ許せ、……失敗した』と囁いた。男は鬼ではなく鹿になってしまった。これが常世の国の鹿鬼伝説、どうだ?」
「常世の国、怖いですぅ~」
「不思議な話だったね。なあ僧子」
「うん、お兄ちゃん」
・
懇談会もお開きとなり、後はお風呂に入って寝るだけだ。
その入浴方法をどうするかについて少し議論があった。
「私は全員一緒でもよいのだが」
「えっ、私はちょっと、恥ずかしい、かな」
白夜の家の風呂場はそこそこに大きいのだが、高校生四人が一緒に入るとなると、やや窮屈になりそうだ。
「女子と一緒なのは、ちょっとね」
結局、浴場の広さ的問題よりも思春期の欲情的問題を考慮して、女子三人と俗人一人に分かれて入ることにした。
理事長の入浴はとっくに済んでいて、それで女子組が先に入ることとなった。
入浴を終えて、しばらくすると就寝時刻だ。花実は約束通り白夜の部屋で寝る。
俗人と僧子は、研修に使っている小広間で布団を並べている。
「僧子、もう寝た?」
「ううん、まだだよ」
「僧子のこと、花実ちゃんと白夜に打ち明けてみようと思う。話してもいい?」
「いいよ」
「そうか。それじゃもう寝よう。おやすみ……」
「うん、おやすみなさい」
義理の兄妹は、この後すぐ眠りに就いた。
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