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下拵えA⑩
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「ごきげんよう、伯父様。そしてルドルフ様」
「やあ、ルティ。ずいぶんと痛々しいことになっているね」
「ごきげんよう、ララスティ。気の毒に……君が好きそうなものを持って来たから、後で食べるといい」
ルドルフはそう言うとララスティに小さな紙袋を手渡す。
コールストはいつの間に準備をしたのかと驚いたが、今考えると、家を出る馬車に乗る時から持っていたし、別邸に来る馬車の中にもあったと思い出す。
「ありがとうございます、ルドルフ様」
紙袋を受け取ったララスティは見える方の頬を僅かに赤く染め、嬉しそうに目を細めている。
その様子に、コールストはまんざらでもなさそうだと思いつつ、ララスティが幸せならばそれでいいと思ってしまう。
七歳にも満たないララスティがアインバッハ公爵家に訪問し、体験した出来事を聞かされたあの日、コールストはララスティの味方をしようと決めた。
心の中で妻子の生存を諦めていたという部分もあるが、愛に飢えた幼い姪に同情したのだ。
ルドルフに貰った紙袋を抱きしめるような真似はしないが、大切そうに手に持っている姿は幸せそうで、こちらも笑みを浮かべてしまう。
「昼食の準備は出来ておりますわ。苦手なものがないといいのですが」
ララスティはそう言って二人を食堂に案内する。
別邸の食堂はそこまでの広さはなく、テーブルが中央にあるため、八人も入れば手狭に感じてしまうだろう。
付き添いのメイドが二人とララスティたち三人以外に、配膳の者が出入りをするせいか、一人で利用する時と違って人の温かみを感じるとララスティは思ってしまう。
配膳されたメニューを見て、コールストはララスティだけ別メニューになっている事に気づく。
「ルティはそれで足りるのかい? 我が家に居た時はもっと食べていたと思うが」
「あ、これは傷に支障がないようにしているのです。噛みしめなくても食べやすいものにしてもらっていますの。おかわりはそちらに」
ララスティの視線の先には、大きめの器の乗ったカートを横に置いているメイドがいる。
「なるほど」と納得したコールストは、ちゃんと食べているのならいいと言って自分の食事に手を付け始めた。
ルドルフは黙々と食事を進めているが、その速度はララスティが思っているよりも早い。
見られている事に気づいたのか、ルドルフがララスティを見ると視線が合ってしまう。
「なにかな?」
「あっ、失礼いたしました。その……召し上がるスピードが速いと思ってしまって。足りないようでしたら遠慮なくおっしゃって下さいね」
「気を使わせてしまったね。実は意識せずに食べると早い速度で食べてしまう癖があってね」
「まあ、そうでしたのね」
今までルドルフと食事をする機会がなかったせいか、初めて知ったと言うララスティだが、ルドルフのこの癖は、前回の人生でララスティの世話を少しでも長く自分がするためについたものだ。
そのことを知らないララスティは、「王家のかたは品よくゆっくり食事をなさると思っておりました」と照れたように言う。
実際、王太子妃教育でカイルたちと食事をした時は、周囲の状況を確認しながらテンポを合わせ、味を気にするよりもマナーを気にしてばかりだった。
てっきり第二王子であったルドルフも同じように食べるとばかり思っていたララスティは、ルドルフの意外な面を知って少し嬉しくなってしまう。
「お味はいかがですか? 苦手なものがあったら遠慮なくおっしゃって下さいね」
「大丈夫だよ。私の好物は甘いものと香りがいいものでね、苦手なものはよくない香りのものなんだ」
「香りですか?」
「ああ、申し訳ないけれど味は二の次でね」
「すまないね」というルドルフにララスティは「いえ」と返事をしながらも、味が二の次になるのは王族の宿命なのかもしれないと考えてしまう。
だが、香りを気にしているとは初めて聞く情報で、甘いものを好むという部分と合わせて少し可愛いと思ってしまった。
「甘いものはわたくしも好きですわ」
「そうだね」
「?」
まるで知っているというようなルドルフの言葉に、話したことがあっただろうかとララスティは内心で首をかしげたが、にっこりと微笑んでおくことにした。
「それにしても、怪我はそんなにひどいのかい? カイルが次のお茶会を断られたと言っていたよ」
「そうですわね、お化粧で隠せるようになるのに一ヶ月ほどかかってしまうようで、カイル殿下には申し訳ないのですが、しばらく王宮に伺うことはできませんわね」
王太子妃教育もその間自宅学習だというララスティに、ルドルフは「大変だね」と同情するように言うが、内心では少しカイルをつつくことを決めた。
むしろ一ヶ月も王太子妃教育を自宅でしたり、婚約者同士のお茶会を延期するのであれば、仲を取り持つ役目を担っている身として、アドバイスをすべきだろう。
「それにしてもランバルト公爵は随分と乱暴だな。令嬢の頬を打つなんて、許されることではない。ましてやララスティはカイルの婚約者なのだし」
ルドルフはそう言って「王家から抗議をした方がいいのかな」と呟く。
「身内のことですし、あまり大げさにはしたくはないのですが……もし抗議をなさるというのでしたら、止めることはできませんわよね」
残念そうに言うララスティにルドルフは頷く。
王太子の婚約者を害したとなれば、何かしらの責任は取らなければいけない。
ララスティは普段から家族に虐げられていると噂が出回っている。
そこに今回の暴力事件が加わると、さらに同情の視線が向けられるようになるだろう。
しかもその原因が、ララスティを可愛がっていたはずの祖母となれば、ランバルト公爵家でのララスティの境遇を心配し、様々な方面からの監視の目が厳しくなる。
そしてそれはあらさがしに繋がり、必然的にエミリアの行動が目立つようになるのだ。
「そうか。でも、私からランバルト公爵に抗議するのもできないし……するならコール兄上か、カイルかな?」
「カイル殿下にはしばらくお会いできませんわね」
寂しそうに笑うララスティは何も知らなければ同情してしまうだろう。
だが今の会話はアーノルトに抗議しても、ララスティはかまわないというものであり、カイルに自分から会いに行くことはなくとも、カイルが会いに来るのであれば断れないと言っている事がルドルフにはわかった。
やはりカイルをつついてみるべきだろう。
もしかしたら一ヶ月もの間ララスティが王宮に来ないことを不安に思い、また相談しに来るかもしれない。
そうでなくとも、ハルトあたりが心配して話を持ってくる可能性が高い。
「カイルが寂しがってしまうだろうね」
「そうでしょうか? でもわたくしも友人に会えない間は寂しく思っておりましたから、そういうものかもしれませんわね」
ララスティはあくまでもカイルに寂しがられるのが嬉しいのではなく、友人に会えないと寂しさは共感できると主張する。
ルドルフが巻き戻っていることは知っているが、ララスティのために動いていることは知らないため、間違っていない返しだ。
「うん、あの子には友人が少ないというか、いないからね。なんだったらララスティが初めての友達かもしれない」
「まあ! わたくしが? カイル殿下は昔からたくさんの方に囲まれていらっしゃいますのに」
本当に驚いたのだろう、ララスティの素の驚きを見てルドルフは微笑ましくなる。
だが、実際にカイルに友人がいたと聞いたことはない。
社交界デビューをするまでは王宮で隠されるように大事にされていたし、デビューしてからは、カイルの王子という肩書目当ての子女ばかりが近寄っていた。
心の許せない環境が続くか、その中から友人を見つけるかと思っていた時に流行った伝染病のせいで社交界は閉ざされ、カイルはまた王宮の奥に閉じ込められる。
社交界が再開されても依然と状況が変わることもなく、むしろそれぞれが家にこもっていた分何かを吹き込まれたのか、身分重視で取り入ろうとする者が増えていた。
だからなのか、婚約者として初めての顔合わせで、お互いの苦労を分かち合い、時が来たら協力しようと言ったララスティの存在が大きくなっている。
前回は婚約者に愛を求めたララスティの圧力に負けたが、今回の余裕のある線引きをした態度がよかったのだろう。
(まあ、だからといって譲る気は全くないが)
ルドルフは口で「カイルも苦労しているんだ」と言いながら、内心でそんなことを考える。
ララスティも口で「大変ですのね」と同意するが、内心ではだからなんだと笑う。
身分を目当てに寄って来られるのはララスティも同じだ。
その中でマリーカとシルフォーネという友人を作ることができたのは幸運ではあるが、カイルだって前回はエミリアという唯一の存在を見つけたではないか。
(でも、今回はその踏み台になるつもりはありませんの)
真実の愛が本当にあるのならば見てみたいが、その引き立て役になるつもりはない。
(だって真実の愛なのでしょう?)
それならば、やはりどんなことがあっても結ばれてもらわなくては、とララスティは心の中でだけ嗤った。
「やあ、ルティ。ずいぶんと痛々しいことになっているね」
「ごきげんよう、ララスティ。気の毒に……君が好きそうなものを持って来たから、後で食べるといい」
ルドルフはそう言うとララスティに小さな紙袋を手渡す。
コールストはいつの間に準備をしたのかと驚いたが、今考えると、家を出る馬車に乗る時から持っていたし、別邸に来る馬車の中にもあったと思い出す。
「ありがとうございます、ルドルフ様」
紙袋を受け取ったララスティは見える方の頬を僅かに赤く染め、嬉しそうに目を細めている。
その様子に、コールストはまんざらでもなさそうだと思いつつ、ララスティが幸せならばそれでいいと思ってしまう。
七歳にも満たないララスティがアインバッハ公爵家に訪問し、体験した出来事を聞かされたあの日、コールストはララスティの味方をしようと決めた。
心の中で妻子の生存を諦めていたという部分もあるが、愛に飢えた幼い姪に同情したのだ。
ルドルフに貰った紙袋を抱きしめるような真似はしないが、大切そうに手に持っている姿は幸せそうで、こちらも笑みを浮かべてしまう。
「昼食の準備は出来ておりますわ。苦手なものがないといいのですが」
ララスティはそう言って二人を食堂に案内する。
別邸の食堂はそこまでの広さはなく、テーブルが中央にあるため、八人も入れば手狭に感じてしまうだろう。
付き添いのメイドが二人とララスティたち三人以外に、配膳の者が出入りをするせいか、一人で利用する時と違って人の温かみを感じるとララスティは思ってしまう。
配膳されたメニューを見て、コールストはララスティだけ別メニューになっている事に気づく。
「ルティはそれで足りるのかい? 我が家に居た時はもっと食べていたと思うが」
「あ、これは傷に支障がないようにしているのです。噛みしめなくても食べやすいものにしてもらっていますの。おかわりはそちらに」
ララスティの視線の先には、大きめの器の乗ったカートを横に置いているメイドがいる。
「なるほど」と納得したコールストは、ちゃんと食べているのならいいと言って自分の食事に手を付け始めた。
ルドルフは黙々と食事を進めているが、その速度はララスティが思っているよりも早い。
見られている事に気づいたのか、ルドルフがララスティを見ると視線が合ってしまう。
「なにかな?」
「あっ、失礼いたしました。その……召し上がるスピードが速いと思ってしまって。足りないようでしたら遠慮なくおっしゃって下さいね」
「気を使わせてしまったね。実は意識せずに食べると早い速度で食べてしまう癖があってね」
「まあ、そうでしたのね」
今までルドルフと食事をする機会がなかったせいか、初めて知ったと言うララスティだが、ルドルフのこの癖は、前回の人生でララスティの世話を少しでも長く自分がするためについたものだ。
そのことを知らないララスティは、「王家のかたは品よくゆっくり食事をなさると思っておりました」と照れたように言う。
実際、王太子妃教育でカイルたちと食事をした時は、周囲の状況を確認しながらテンポを合わせ、味を気にするよりもマナーを気にしてばかりだった。
てっきり第二王子であったルドルフも同じように食べるとばかり思っていたララスティは、ルドルフの意外な面を知って少し嬉しくなってしまう。
「お味はいかがですか? 苦手なものがあったら遠慮なくおっしゃって下さいね」
「大丈夫だよ。私の好物は甘いものと香りがいいものでね、苦手なものはよくない香りのものなんだ」
「香りですか?」
「ああ、申し訳ないけれど味は二の次でね」
「すまないね」というルドルフにララスティは「いえ」と返事をしながらも、味が二の次になるのは王族の宿命なのかもしれないと考えてしまう。
だが、香りを気にしているとは初めて聞く情報で、甘いものを好むという部分と合わせて少し可愛いと思ってしまった。
「甘いものはわたくしも好きですわ」
「そうだね」
「?」
まるで知っているというようなルドルフの言葉に、話したことがあっただろうかとララスティは内心で首をかしげたが、にっこりと微笑んでおくことにした。
「それにしても、怪我はそんなにひどいのかい? カイルが次のお茶会を断られたと言っていたよ」
「そうですわね、お化粧で隠せるようになるのに一ヶ月ほどかかってしまうようで、カイル殿下には申し訳ないのですが、しばらく王宮に伺うことはできませんわね」
王太子妃教育もその間自宅学習だというララスティに、ルドルフは「大変だね」と同情するように言うが、内心では少しカイルをつつくことを決めた。
むしろ一ヶ月も王太子妃教育を自宅でしたり、婚約者同士のお茶会を延期するのであれば、仲を取り持つ役目を担っている身として、アドバイスをすべきだろう。
「それにしてもランバルト公爵は随分と乱暴だな。令嬢の頬を打つなんて、許されることではない。ましてやララスティはカイルの婚約者なのだし」
ルドルフはそう言って「王家から抗議をした方がいいのかな」と呟く。
「身内のことですし、あまり大げさにはしたくはないのですが……もし抗議をなさるというのでしたら、止めることはできませんわよね」
残念そうに言うララスティにルドルフは頷く。
王太子の婚約者を害したとなれば、何かしらの責任は取らなければいけない。
ララスティは普段から家族に虐げられていると噂が出回っている。
そこに今回の暴力事件が加わると、さらに同情の視線が向けられるようになるだろう。
しかもその原因が、ララスティを可愛がっていたはずの祖母となれば、ランバルト公爵家でのララスティの境遇を心配し、様々な方面からの監視の目が厳しくなる。
そしてそれはあらさがしに繋がり、必然的にエミリアの行動が目立つようになるのだ。
「そうか。でも、私からランバルト公爵に抗議するのもできないし……するならコール兄上か、カイルかな?」
「カイル殿下にはしばらくお会いできませんわね」
寂しそうに笑うララスティは何も知らなければ同情してしまうだろう。
だが今の会話はアーノルトに抗議しても、ララスティはかまわないというものであり、カイルに自分から会いに行くことはなくとも、カイルが会いに来るのであれば断れないと言っている事がルドルフにはわかった。
やはりカイルをつついてみるべきだろう。
もしかしたら一ヶ月もの間ララスティが王宮に来ないことを不安に思い、また相談しに来るかもしれない。
そうでなくとも、ハルトあたりが心配して話を持ってくる可能性が高い。
「カイルが寂しがってしまうだろうね」
「そうでしょうか? でもわたくしも友人に会えない間は寂しく思っておりましたから、そういうものかもしれませんわね」
ララスティはあくまでもカイルに寂しがられるのが嬉しいのではなく、友人に会えないと寂しさは共感できると主張する。
ルドルフが巻き戻っていることは知っているが、ララスティのために動いていることは知らないため、間違っていない返しだ。
「うん、あの子には友人が少ないというか、いないからね。なんだったらララスティが初めての友達かもしれない」
「まあ! わたくしが? カイル殿下は昔からたくさんの方に囲まれていらっしゃいますのに」
本当に驚いたのだろう、ララスティの素の驚きを見てルドルフは微笑ましくなる。
だが、実際にカイルに友人がいたと聞いたことはない。
社交界デビューをするまでは王宮で隠されるように大事にされていたし、デビューしてからは、カイルの王子という肩書目当ての子女ばかりが近寄っていた。
心の許せない環境が続くか、その中から友人を見つけるかと思っていた時に流行った伝染病のせいで社交界は閉ざされ、カイルはまた王宮の奥に閉じ込められる。
社交界が再開されても依然と状況が変わることもなく、むしろそれぞれが家にこもっていた分何かを吹き込まれたのか、身分重視で取り入ろうとする者が増えていた。
だからなのか、婚約者として初めての顔合わせで、お互いの苦労を分かち合い、時が来たら協力しようと言ったララスティの存在が大きくなっている。
前回は婚約者に愛を求めたララスティの圧力に負けたが、今回の余裕のある線引きをした態度がよかったのだろう。
(まあ、だからといって譲る気は全くないが)
ルドルフは口で「カイルも苦労しているんだ」と言いながら、内心でそんなことを考える。
ララスティも口で「大変ですのね」と同意するが、内心ではだからなんだと笑う。
身分を目当てに寄って来られるのはララスティも同じだ。
その中でマリーカとシルフォーネという友人を作ることができたのは幸運ではあるが、カイルだって前回はエミリアという唯一の存在を見つけたではないか。
(でも、今回はその踏み台になるつもりはありませんの)
真実の愛が本当にあるのならば見てみたいが、その引き立て役になるつもりはない。
(だって真実の愛なのでしょう?)
それならば、やはりどんなことがあっても結ばれてもらわなくては、とララスティは心の中でだけ嗤った。
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