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下拵えA⑨
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年末になってもララスティとカイルの仲が進展するわけもなく、いつも通りお互いの近況を報告したり、贈り物をしたりするお茶会を続けている。
「なるほど、君の妹が王宮に来たがっているのか」
「ええ、まだマナーの授業が終わっていないので許可はでませんが、授業が終わったらついてくるかもしれませんわ」
「そっかぁ」
カイルは「それはどうなんだろうね」、と眉を顰める。
婚約者同士のお茶会は、その名の通り婚約者たちが仲を深めるために行われるものだ。
そこに異母妹が参加するのはあり得ないとまでは言わないが、通常はしない。
前回でララスティに一方的とも思える婚約破棄を突き付けたカイルだが、物事の良し悪しが分からないわけではない。
むしろ王族として教育を受けているため、その価値観は厳しい。
だからこそ余計に、真実の愛というものがどんな状況でも成立すると、ララスティにわからせてほしい。
ララスティがカイルに捨てられたのは、真実の愛の前ではしかたなかったのだと、わからせてほしい。
「わたくしも断りたくはあるのですが、そうするとあの子がなんとお父様に報告するかわからず、少々不安で」
ララスティの言うことはもっともだとカイルは頷いた。
アーノルトのエミリア贔屓は有名で、ララスティのためには何もしなかったのに、今では月に一度必ず商人を招いているともっぱらの噂だ。
財政難であることはそれなりに有名なだけに、ララスティへの態度との差に様々なところから疑念の声が上がっている。
ただ、一番そう言った声を上げそうなアインバッハ公爵家は、自分たちが既にララスティを個別に支援しているからか、特に大きな声は上げていない。
そんな状況でエミリアがアーノルトにララスティが要望を断ったなどといえば、その内容が通常はありえないことであってもララスティを責めるかもしれない。
「うーん、ランバルト公爵に僕から注意したら、逆効果かな? 婚約者のお茶会にエミリア嬢は参加させないって言っても、逆にどうして参加してはいけないのかって聞かれそう」
「まさか、そんなことは」
言いながらもララスティは言うだろうと内心では確信している。
アーノルトはエミリアを溺愛しているから、その意思を貫くのを当然としている。
そこにララスティの意思など何もありはしない。
「でも、実際にエミリア嬢がこのお茶会に参加しても話題についてこれないだろうね」
「そうですわね」
このお茶会では主に近況報告を行う。
それは互いに学んでいる授業の内容の確認も含まれており、お互いの忙しさを慰め合うという部分も併せ持っている。
前回の教育の知識があるためララスティはさして苦労していないが、スケジュール的には多忙を極めている。
カイルも王太子となって授業が新たに加わったこともあり、このお茶会が休憩時間と思えるほどだ。
だが、その事情を知らないエミリアが会話内容についてこれるとは思えない。
「ですが、やはり参加したいと言われたら、断るのが難しいと思いますの」
「そうか。エミリア嬢がいると気を遣うことになるし、僕はあまり歓迎できないかな」
嬉しくないというカイルの言葉にララスティは内心で驚いてしまう。
真実の愛の相手をまだ一回しか会ったことがないとはいえ、ここまで拒絶するものなのだろうか。
この状況でどうやって愛し合うようになっていくのだろうか。
それとも、ララスティが邪魔をしないと決めた以上、この状況こそが二人にとっての越えるべき壁なのだろうか。
いろいろなことを考えながらも、ララスティは表面上では困ったような笑みを維持する。
「ララスティ嬢も、事情があるのはわかっているけどもっと強く拒否してもいいんじゃないかな」
「ですが……」
「このままお互いに好きな人ができなかったら、いずれ君は王太子妃だ。王太子妃がそれだと困ると思うんだよね」
「カイル殿下……」
ララスティはすぐさま傷ついたような表情を浮かべた。
カイルはその表情を見て、言い過ぎたかと慌てたが、間違ったことは言っていないと己を鼓舞する。
「君はもっと強い人だろう。家族にだけ弱くなるなんておかしいよ。家族なら逆に強く出ても問題はないはずだ。だって家族なのだから」
そう言った後、カイルは流石に言い過ぎたと内心で焦ってしまう。
家族に強く出ることが出来るのは、そこに愛情があると無意識でわかっているからだ。
だがララスティの家族は違う。
エミリアがわがままを言っても許されるが、ララスティは違うのだ。
義母からはもちろんだが、血の繋がった父親からも愛情など向けられてはいない。
そこにわがままを言えば捨てられると、恐怖心を抱くのは当然だ。
「あの……ごめん、ララスティ嬢」
「…………いえ、大丈夫ですわ」
そう言ったララスティだが、その後は無言になり静かに紅茶を飲み、時折カイルの話に頷くだけの人形になってしまう。
カイルはカイルで罪悪感を抱いてしまい会話が続かず、お茶会を始めてから初めての失敗ともいえる状況になったまま解散になってしまった。
後日カイルからララスティ宛に刺繍糸が数種類届けられた。
詫びの品物にしては微妙だと思いつつ、ララスティは添えられていた手紙を読む。
そこには「先日は言いすぎた」という謝罪と、贈った刺繍糸を使って、また何か作って欲しいという要望があった。
何ともかわいらしいものだと思いつつも、ララスティは早速刺繍枠を取り出し、シルクのハンカチをセットする。
(先日はコマドリをモチーフにしたものだったから、次は別の鳥? それとも……)
ふとどこまで考え、自分がカイルとのやり取りを心のどこかで楽しんでいると気づき、一瞬真顔になってしまった。
「ララスティ様?」
「なんでもありませんわ。カイル殿下に差し上げるものだから、何にしようか真剣に悩んでしまって」
「さようでございましたか」
ちょうどララスティの前に紅茶の入ったカップを置いたメイドが、不思議そうにララスティを見て声をかけたが、ララスティは何でもないと首を横に振った。
ララスティはカイルとエミリアの真実の愛を確認したいだけなのだ。
それ以外の目的などあるはずがない。
だが、こうしてカイルとのお茶会や交流を心のどこかで楽しんでしまうのは、前回の人生への未練なのだろうか?
心を落ち着かせるためにお茶を一口飲んで、ララスティは呼吸を整える。
「そう言えばララスティ様」
「なにかしら?」
「シシルジア様より、時間があるときに本邸に出向くようにと言伝を預かっております」
「お婆様が?」
この時期になんだろうかとララスティは首をかしげる。
新しい年を迎えるための準備かとも思えるが、それをするには遅すぎるタイミングだし、別邸で過ごしているララスティが関与することはないはずだ。
「わかりました。お婆様のご都合がいい日にお伺いすると返事をしてもらえる?」
「かしこまりました」
ララスティはそう答えて、手にした刺繍枠に視線を戻す。
カイルからの要望であるのだから、何かしらの刺繍をしてハンカチを渡さなければならない。
そこまで考えてララスティはふと思いつく。
(この話をエミリアの前でして見るのは、面白いかもしれませんわね)
先日の失態のせいでまだ正式な社交デビューは出来ていないが、急ピッチで進められている令嬢教育の中には、当然刺繍の授業もある。
前回のこの時期にはどのぐらいの進捗だったか覚えていないが、今回はシシルジアもアーノルトも教育にはお金をかけていると聞いている。
ララスティがカイルにハンカチを求められていると知れば、エミリアなら対抗心を燃やすかもしれない。
その結果、エミリアの刺繍の腕が上がってもララスティには何の関係もないし、上がらなくてもそれこそどうでもいい。
(でも、面白いことになればいいですわね)
真実の愛を確認するのにちょうどいいと、ララスティは心の中でだけ笑みを浮かべた。
そのためにはカイルから依頼されたハンカチを完成させておく必要がある。
「ねえ、カイル様への新しいハンカチの図案なのだけれど、敢えて白い雪の結晶を刺すのはどうかしら?」
「まあ、それでは刺繍が目立たないのではありませんか?」
「ええ、だから薄い青の糸で少しだけ影を付けるの。よく見ると雪の結晶とわかるように」
「なるほど」
話しかけられたメイドは「いいですね」と頷き、ララスティの考えに賛同する。
ララスティは賛同に嬉しいと笑みを浮かべ、白の糸でも特に純白のものを選んでいく。
刺す布と見比べてほぼ同じ色の糸を決め、影にするための薄い青の糸も選び終えると、早速と作業を開始した。
四日後、ララスティはシシルジアに会うため、本邸に顔を出していた。
「ごきげんよう、お婆様」
「よくきましたね、ララスティ」
「まずはこれを」と小さな箱をララスティの前に差し出すシシルジア。
その箱に見覚えのあるララスティは面白いことになる、と内心でほくそ笑んだ。
「なるほど、君の妹が王宮に来たがっているのか」
「ええ、まだマナーの授業が終わっていないので許可はでませんが、授業が終わったらついてくるかもしれませんわ」
「そっかぁ」
カイルは「それはどうなんだろうね」、と眉を顰める。
婚約者同士のお茶会は、その名の通り婚約者たちが仲を深めるために行われるものだ。
そこに異母妹が参加するのはあり得ないとまでは言わないが、通常はしない。
前回でララスティに一方的とも思える婚約破棄を突き付けたカイルだが、物事の良し悪しが分からないわけではない。
むしろ王族として教育を受けているため、その価値観は厳しい。
だからこそ余計に、真実の愛というものがどんな状況でも成立すると、ララスティにわからせてほしい。
ララスティがカイルに捨てられたのは、真実の愛の前ではしかたなかったのだと、わからせてほしい。
「わたくしも断りたくはあるのですが、そうするとあの子がなんとお父様に報告するかわからず、少々不安で」
ララスティの言うことはもっともだとカイルは頷いた。
アーノルトのエミリア贔屓は有名で、ララスティのためには何もしなかったのに、今では月に一度必ず商人を招いているともっぱらの噂だ。
財政難であることはそれなりに有名なだけに、ララスティへの態度との差に様々なところから疑念の声が上がっている。
ただ、一番そう言った声を上げそうなアインバッハ公爵家は、自分たちが既にララスティを個別に支援しているからか、特に大きな声は上げていない。
そんな状況でエミリアがアーノルトにララスティが要望を断ったなどといえば、その内容が通常はありえないことであってもララスティを責めるかもしれない。
「うーん、ランバルト公爵に僕から注意したら、逆効果かな? 婚約者のお茶会にエミリア嬢は参加させないって言っても、逆にどうして参加してはいけないのかって聞かれそう」
「まさか、そんなことは」
言いながらもララスティは言うだろうと内心では確信している。
アーノルトはエミリアを溺愛しているから、その意思を貫くのを当然としている。
そこにララスティの意思など何もありはしない。
「でも、実際にエミリア嬢がこのお茶会に参加しても話題についてこれないだろうね」
「そうですわね」
このお茶会では主に近況報告を行う。
それは互いに学んでいる授業の内容の確認も含まれており、お互いの忙しさを慰め合うという部分も併せ持っている。
前回の教育の知識があるためララスティはさして苦労していないが、スケジュール的には多忙を極めている。
カイルも王太子となって授業が新たに加わったこともあり、このお茶会が休憩時間と思えるほどだ。
だが、その事情を知らないエミリアが会話内容についてこれるとは思えない。
「ですが、やはり参加したいと言われたら、断るのが難しいと思いますの」
「そうか。エミリア嬢がいると気を遣うことになるし、僕はあまり歓迎できないかな」
嬉しくないというカイルの言葉にララスティは内心で驚いてしまう。
真実の愛の相手をまだ一回しか会ったことがないとはいえ、ここまで拒絶するものなのだろうか。
この状況でどうやって愛し合うようになっていくのだろうか。
それとも、ララスティが邪魔をしないと決めた以上、この状況こそが二人にとっての越えるべき壁なのだろうか。
いろいろなことを考えながらも、ララスティは表面上では困ったような笑みを維持する。
「ララスティ嬢も、事情があるのはわかっているけどもっと強く拒否してもいいんじゃないかな」
「ですが……」
「このままお互いに好きな人ができなかったら、いずれ君は王太子妃だ。王太子妃がそれだと困ると思うんだよね」
「カイル殿下……」
ララスティはすぐさま傷ついたような表情を浮かべた。
カイルはその表情を見て、言い過ぎたかと慌てたが、間違ったことは言っていないと己を鼓舞する。
「君はもっと強い人だろう。家族にだけ弱くなるなんておかしいよ。家族なら逆に強く出ても問題はないはずだ。だって家族なのだから」
そう言った後、カイルは流石に言い過ぎたと内心で焦ってしまう。
家族に強く出ることが出来るのは、そこに愛情があると無意識でわかっているからだ。
だがララスティの家族は違う。
エミリアがわがままを言っても許されるが、ララスティは違うのだ。
義母からはもちろんだが、血の繋がった父親からも愛情など向けられてはいない。
そこにわがままを言えば捨てられると、恐怖心を抱くのは当然だ。
「あの……ごめん、ララスティ嬢」
「…………いえ、大丈夫ですわ」
そう言ったララスティだが、その後は無言になり静かに紅茶を飲み、時折カイルの話に頷くだけの人形になってしまう。
カイルはカイルで罪悪感を抱いてしまい会話が続かず、お茶会を始めてから初めての失敗ともいえる状況になったまま解散になってしまった。
後日カイルからララスティ宛に刺繍糸が数種類届けられた。
詫びの品物にしては微妙だと思いつつ、ララスティは添えられていた手紙を読む。
そこには「先日は言いすぎた」という謝罪と、贈った刺繍糸を使って、また何か作って欲しいという要望があった。
何ともかわいらしいものだと思いつつも、ララスティは早速刺繍枠を取り出し、シルクのハンカチをセットする。
(先日はコマドリをモチーフにしたものだったから、次は別の鳥? それとも……)
ふとどこまで考え、自分がカイルとのやり取りを心のどこかで楽しんでいると気づき、一瞬真顔になってしまった。
「ララスティ様?」
「なんでもありませんわ。カイル殿下に差し上げるものだから、何にしようか真剣に悩んでしまって」
「さようでございましたか」
ちょうどララスティの前に紅茶の入ったカップを置いたメイドが、不思議そうにララスティを見て声をかけたが、ララスティは何でもないと首を横に振った。
ララスティはカイルとエミリアの真実の愛を確認したいだけなのだ。
それ以外の目的などあるはずがない。
だが、こうしてカイルとのお茶会や交流を心のどこかで楽しんでしまうのは、前回の人生への未練なのだろうか?
心を落ち着かせるためにお茶を一口飲んで、ララスティは呼吸を整える。
「そう言えばララスティ様」
「なにかしら?」
「シシルジア様より、時間があるときに本邸に出向くようにと言伝を預かっております」
「お婆様が?」
この時期になんだろうかとララスティは首をかしげる。
新しい年を迎えるための準備かとも思えるが、それをするには遅すぎるタイミングだし、別邸で過ごしているララスティが関与することはないはずだ。
「わかりました。お婆様のご都合がいい日にお伺いすると返事をしてもらえる?」
「かしこまりました」
ララスティはそう答えて、手にした刺繍枠に視線を戻す。
カイルからの要望であるのだから、何かしらの刺繍をしてハンカチを渡さなければならない。
そこまで考えてララスティはふと思いつく。
(この話をエミリアの前でして見るのは、面白いかもしれませんわね)
先日の失態のせいでまだ正式な社交デビューは出来ていないが、急ピッチで進められている令嬢教育の中には、当然刺繍の授業もある。
前回のこの時期にはどのぐらいの進捗だったか覚えていないが、今回はシシルジアもアーノルトも教育にはお金をかけていると聞いている。
ララスティがカイルにハンカチを求められていると知れば、エミリアなら対抗心を燃やすかもしれない。
その結果、エミリアの刺繍の腕が上がってもララスティには何の関係もないし、上がらなくてもそれこそどうでもいい。
(でも、面白いことになればいいですわね)
真実の愛を確認するのにちょうどいいと、ララスティは心の中でだけ笑みを浮かべた。
そのためにはカイルから依頼されたハンカチを完成させておく必要がある。
「ねえ、カイル様への新しいハンカチの図案なのだけれど、敢えて白い雪の結晶を刺すのはどうかしら?」
「まあ、それでは刺繍が目立たないのではありませんか?」
「ええ、だから薄い青の糸で少しだけ影を付けるの。よく見ると雪の結晶とわかるように」
「なるほど」
話しかけられたメイドは「いいですね」と頷き、ララスティの考えに賛同する。
ララスティは賛同に嬉しいと笑みを浮かべ、白の糸でも特に純白のものを選んでいく。
刺す布と見比べてほぼ同じ色の糸を決め、影にするための薄い青の糸も選び終えると、早速と作業を開始した。
四日後、ララスティはシシルジアに会うため、本邸に顔を出していた。
「ごきげんよう、お婆様」
「よくきましたね、ララスティ」
「まずはこれを」と小さな箱をララスティの前に差し出すシシルジア。
その箱に見覚えのあるララスティは面白いことになる、と内心でほくそ笑んだ。
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