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後編
彼と出会った意味…
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舞花から、事の詳細を全て聞いた沙也加は、LANDYのあまりの身勝手さに驚いていたが、これがあの黒い影の正体かと、自分の中で引っかかっていた事が全て繋がった。
「私は愛の伝道師 プリンセスさあやなんだけど(笑) 今回のリーディングは因果応報になりそうね…」
目を閉じて深呼吸を3回して、彼のことを思い浮かべて…
沙也加は鮮やかな手つきで、タロットとオラクルカードをシャッフルした。
ひと通り、カードを並べ終えた彼女はようやく口を開いた。
まず、過去から…
貴女達は確かに上手くいっていた。貴女と過ごす時間は彼にとって、とても楽しいもので、大切で失いたくない…という思念が入ってくる。
実際、2人で何かクリエイティブな共同作業をして、それなりの成果をあげていたのではないかな?
でも…2人にとって、晴天の霹靂ともいうべき事件が、ある日突然起こって、彼は心のシャッターをいきなり閉じてしまった。
この頃から彼は、かたくなで頑固な性格が一層酷くなり、人の意見は一切受け付けない。自分が正しい。自分だけが正義だと思ってる。攻撃性も高まり、貴女だけではなく、周りの人を平気で傷つけている…
その結果、今まで彼の周りにいた人たちも急速にいなくなり、彼はさらに孤独になっていった。
誰かから監視され身動きがとれない。決めなければいけないことがたくさんあるのに、何も決められない。もう休みたい…でも休めない…
もともと、心の病は持っていたみたいだけど、さらにそれが酷くなり、悪化の一途を辿っている…
対人関係、金銭トラブル、様々なトラブルが彼を襲っている。
もう人生は詰んでる状態。
今まで自分のしてきたことの報いが、すでに始まってるね。
貴女が直接手を下さなくても、彼は…ほおっておいても自滅する。
貴女の事は、少しも忘れていない。別れてからも、ずっと見ている。
貴女を失った事は後悔している。もっと良いやり方があったのではないのか?でも反省はしていない…
復縁なら、だいぶ前から希望しているけど、もうどうしようも無い。自分からは動けないことも分かってる。
彼から随分な嫌がらせを受けたみたいだけど、彼の中の貴女の印象は、美しく魅力的で才能に溢れた人…高嶺の花…強い憧れ…
ずっと好きなままなの…過去の楽しかった時の事を思い出して、何度も心のアルバムを開いてる…
自分の中で、勝手に自分の都合の良い貴女を作り出し、本人と話せなくなった代わりに、自分の心のバランスをとるために、たくさん話しかけてる。
貴女のような人には、これからの人生で二度と出会えないだろう…
僕は彼女との思い出だけで生きていく
その反面で、貴女が羨ましい…貴女の才能が、人から愛されるそのキャラクターが…貴女の美しさが…音楽の事なんて何もわからないくせに…どうして彼女は恵まれているんだ…妬ましい…許せない…潰れてしまえ…
2つの相反する心の中で、自分の被害妄想から、自分で自分を傷つけている…
貴女と彼が出会った意味は、前世からのカルマの精算。でもカルマの精算は終わった…もう貴女にとって彼は不要なものだから手放していいよ。
彼はエナジーヴァンパイア…
人の生気やエネルギーを奪う存在…
復縁しても、また貴女を裏切り傷つけるだけ…
もし、貴女が今、彼への想いを手放すのなら、貴女には光り輝く未来が待っているし、もっと貴女に相応しい高次元の存在とも出会える。
彼と共に破滅へ進むか、貴女に相応しい光の世界へ行くかは、決めるのは貴女次第…
沙也加のリーディングの結果はだいたいこんな感じだった。
「私は愛の伝道師 プリンセスさあやなんだけど(笑) 今回のリーディングは因果応報になりそうね…」
目を閉じて深呼吸を3回して、彼のことを思い浮かべて…
沙也加は鮮やかな手つきで、タロットとオラクルカードをシャッフルした。
ひと通り、カードを並べ終えた彼女はようやく口を開いた。
まず、過去から…
貴女達は確かに上手くいっていた。貴女と過ごす時間は彼にとって、とても楽しいもので、大切で失いたくない…という思念が入ってくる。
実際、2人で何かクリエイティブな共同作業をして、それなりの成果をあげていたのではないかな?
でも…2人にとって、晴天の霹靂ともいうべき事件が、ある日突然起こって、彼は心のシャッターをいきなり閉じてしまった。
この頃から彼は、かたくなで頑固な性格が一層酷くなり、人の意見は一切受け付けない。自分が正しい。自分だけが正義だと思ってる。攻撃性も高まり、貴女だけではなく、周りの人を平気で傷つけている…
その結果、今まで彼の周りにいた人たちも急速にいなくなり、彼はさらに孤独になっていった。
誰かから監視され身動きがとれない。決めなければいけないことがたくさんあるのに、何も決められない。もう休みたい…でも休めない…
もともと、心の病は持っていたみたいだけど、さらにそれが酷くなり、悪化の一途を辿っている…
対人関係、金銭トラブル、様々なトラブルが彼を襲っている。
もう人生は詰んでる状態。
今まで自分のしてきたことの報いが、すでに始まってるね。
貴女が直接手を下さなくても、彼は…ほおっておいても自滅する。
貴女の事は、少しも忘れていない。別れてからも、ずっと見ている。
貴女を失った事は後悔している。もっと良いやり方があったのではないのか?でも反省はしていない…
復縁なら、だいぶ前から希望しているけど、もうどうしようも無い。自分からは動けないことも分かってる。
彼から随分な嫌がらせを受けたみたいだけど、彼の中の貴女の印象は、美しく魅力的で才能に溢れた人…高嶺の花…強い憧れ…
ずっと好きなままなの…過去の楽しかった時の事を思い出して、何度も心のアルバムを開いてる…
自分の中で、勝手に自分の都合の良い貴女を作り出し、本人と話せなくなった代わりに、自分の心のバランスをとるために、たくさん話しかけてる。
貴女のような人には、これからの人生で二度と出会えないだろう…
僕は彼女との思い出だけで生きていく
その反面で、貴女が羨ましい…貴女の才能が、人から愛されるそのキャラクターが…貴女の美しさが…音楽の事なんて何もわからないくせに…どうして彼女は恵まれているんだ…妬ましい…許せない…潰れてしまえ…
2つの相反する心の中で、自分の被害妄想から、自分で自分を傷つけている…
貴女と彼が出会った意味は、前世からのカルマの精算。でもカルマの精算は終わった…もう貴女にとって彼は不要なものだから手放していいよ。
彼はエナジーヴァンパイア…
人の生気やエネルギーを奪う存在…
復縁しても、また貴女を裏切り傷つけるだけ…
もし、貴女が今、彼への想いを手放すのなら、貴女には光り輝く未来が待っているし、もっと貴女に相応しい高次元の存在とも出会える。
彼と共に破滅へ進むか、貴女に相応しい光の世界へ行くかは、決めるのは貴女次第…
沙也加のリーディングの結果はだいたいこんな感じだった。
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