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ポータルビレッジ。
3.微妙な違い
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翌日。
もう一日くらいは養生した方がいいとの診断と、治療用のガスのせいか、あまり動く気になれなず、オレはだらだらとベッドの上でごろごろしていた。
ゆうべ、ミストシャワーみたいなのを浴びたし、服も作務衣に似たゆったりウェアを借りてすっきりしたので、夜はぐっすり眠るコトが出来た。それでもごろごろしてしまう。
そういえば、パソコンは動くんだろうか。スマホは起動させたけども、パソコンは傷の確認だけだったな。まさかこんなコトになるとは思わなかったし、あのまま部屋に置いておいたら確実に炎上していただろうから、持ち出したのは正解かもだけど。
起き上がるのをなんとなく身体が拒否する。そこを無理矢理身を起こし、枕元の荷物を引き寄せた。中からノートパソコンを取り出す。そろそろバッテリーがなくて立ち上がらないパターンかも、と緊張しつつも電源を入れた。
軽い唸りを上げて、ごく普通にパソコンは立ち上がった。
当然、ブラウザなどのインターネット関係はすべてダメだったが、ネットを介さないソフトは普通に使えるようだ。いや、それよりなにより、バッテリーが減っていない? 慌ててスマホも立ち上げてみるが、やはりバッテリーは減っていない。なにこれ魔法?
ある意味いちばんの懸念は電源関係だったが、それは気にしなくてよさそうだ。
なんかもう、オレ、ここに住んでいい?て気分になった。
しかしそれも束の間。
ドアのノックに応えると、シルバーがやってきた。そのすぐ後ろにはもうひとり、知らない男がいた。
というか、ここの人たちは大きいのがデフォなんだろうか。昨日の医者らしき人は小さかったけど、シルバーだって想像したよりは大きいし、後ろの人はずいぶんガタイもいいからか、バスケットボールの選手を真っ先に連想した。
ベッドの上に座り込んでノートパソコンを弄っていたオレを見て、ふたりは顔を見合わせてうなずきあった。すでに話は済んでいて、あとはオレだけみたいな雰囲気だ。
「もうすっかり良さそうだな」
「シルバーが普通にして立ってるの、まだ慣れないけどな」
「そりゃどうも……と、こちら、この村の世話役さん。ブラウンさん。しばらくこの人が面倒見てくれるそうだ」
なんか少し違う違和感をシルバーに感じつつも、オレはパソコンを閉じてベッドの縁に腰掛け直した。そのまま立ち上がろうとしたが、いいよ、と手で制された。
「はじめまして。私はブラウン。落ち着くまで君の住まいや生活のサポートをさせてもらいます。どうぞよろしく」
「あ、はじめまして。オレは緋……」
そこまで名乗りかけたところで、シルバーが「ストップ」と大きな声を上げてオレの声を掻き消した。ブラウンは軽く肩を竦めて苦笑いしている。
「うわぁ、言っておくのすっかり忘れてた。いいか、フルネームは誰に対しても名乗るんじゃねえぞ。たとえば今名乗っていたら、この後、ブラウンがお前に対してフルネームで魔法をかけた場合、止められねえし、拒否できねえ。お前の世界でも似たシステムがあるって聞いてたぞ」
オレは口を手で覆ってこくこく頷いた。
そういや漫画かなにかでそういうの見たな。呪いやおまじないにはフルネームちゃんと書けとかなんとか。名で縛るとか。魔法も同じかよ。あ、でもオレ、シルバーには名乗った気が……。
ちらりとシルバーを見ると、にやついている。
確かに元々態度はでかかったけど、もしかして、オレが名乗ったコトで、どうにでも出来る人間を手に入れてたわけか? 逃亡劇に拒否権はなかったわけか?
覆った手の中でため息を漏らしてから、がっくりと手を下ろす。
「ああすいません。君の名を知ったところでどうにも出来ませんから。だから私が世話人をしているんです」
「出来ない?」
「ええ、魔法を使えない上に、知った名前を他の誰かに教えるコトも命じられていて出来ないんですよ。使えないコトが決定したときに、この仕事を任命されました。そう、任命されてしまったんです、名前で縛られました。そういうコトですから、君も気をつけて」
オレはずいぶん不安そうな顔でもしていたのだろう。
説明のあと、何度も、だいじょうぶ、安心して、と繰り返されてしまった。
「えっと、わかりました……オレは……そうですね、トール、で」
「わかりました、トールさんで。それでですね、私のところはこういった移動難民のような人たちが暮らすコミュニティがあるんです。本当にひとりで暮らすのがぎりぎりの小さな小屋が並んでいます。そのひとつをお貸ししますので、当座はそこで生活してくださいね。生活必需品は揃えてありますから」
「それ、すごく助かりますっ」
なんて至れり尽くせりなんだ、ここは。天国か。
「そろそろ歩いたりするのに支障はありませんか? 不便がないようでしたら、移動したいと考えてますが」
「ここから遠いんですか?」
「移動はムーバ……えっと、魔力で動く乗り物があります。なのでそれほど疲れないと思います」
「あれあれ、ほら、車みたいなのがあるから」
シルバーが補足をしてくれている。オレは洗濯が終わった自分の制服に着替えて、さっそくその新しい小屋とやらに移動するコトにした。
外の空気が吸える。ここの様子が知れる。
うきうきとまずは部屋を出た途端、会話や、最初に目が覚めた時に見えた野原とかの風景、ビレッジとか村とか言っていたイメージ、そんなところから抱いていたイメージは、すべて吹っ飛んだ。
廊下がすでに、超がつくほどに近代的……いや、近未来的な施設だったのだ。
中から見ていたドアは、比較的朴訥とした印象のままだった。村と呼ばれていても納得していた。なのに、廊下を見たら、どこになにがあるのかわからないような、繋ぎ目もわからないくらい、つるんつるんでのっぺりとした薄いクリーム色の壁が続いている状態だ。ドアの存在がわからない。ところどころに小さなランプが明滅しているのと、壁の色がうっすら違うところがあるのとで、それらが部屋の区切りやなにかだと思わせている。
とにかく、つるんつるんだ。
「…………村? ここ、村?」
「ああ、君たちの世界だと、この単語は田舎の古い土地を示すのでしたか? ここではひとつの生活ブロックのような単位で捉えています……それもちょっと違うかも知れませんが……ポータルビレッジとは、最初の集落、みたいに考えていただければいいかと思っています」
「最初の……」
ポータルサイトとかの、ああいう扱いなんだろうか。
つるんつるんの廊下を過ぎて玄関口につく。
「開け」
シルバーが軽く言い放ち、手のひらを差し向ける。その手のひらからちりちりと静電気のような光が散り、ドアが開いた。
外だ。
オレは期待と不安でいっぱいになりながら足を踏み出した。
もう一日くらいは養生した方がいいとの診断と、治療用のガスのせいか、あまり動く気になれなず、オレはだらだらとベッドの上でごろごろしていた。
ゆうべ、ミストシャワーみたいなのを浴びたし、服も作務衣に似たゆったりウェアを借りてすっきりしたので、夜はぐっすり眠るコトが出来た。それでもごろごろしてしまう。
そういえば、パソコンは動くんだろうか。スマホは起動させたけども、パソコンは傷の確認だけだったな。まさかこんなコトになるとは思わなかったし、あのまま部屋に置いておいたら確実に炎上していただろうから、持ち出したのは正解かもだけど。
起き上がるのをなんとなく身体が拒否する。そこを無理矢理身を起こし、枕元の荷物を引き寄せた。中からノートパソコンを取り出す。そろそろバッテリーがなくて立ち上がらないパターンかも、と緊張しつつも電源を入れた。
軽い唸りを上げて、ごく普通にパソコンは立ち上がった。
当然、ブラウザなどのインターネット関係はすべてダメだったが、ネットを介さないソフトは普通に使えるようだ。いや、それよりなにより、バッテリーが減っていない? 慌ててスマホも立ち上げてみるが、やはりバッテリーは減っていない。なにこれ魔法?
ある意味いちばんの懸念は電源関係だったが、それは気にしなくてよさそうだ。
なんかもう、オレ、ここに住んでいい?て気分になった。
しかしそれも束の間。
ドアのノックに応えると、シルバーがやってきた。そのすぐ後ろにはもうひとり、知らない男がいた。
というか、ここの人たちは大きいのがデフォなんだろうか。昨日の医者らしき人は小さかったけど、シルバーだって想像したよりは大きいし、後ろの人はずいぶんガタイもいいからか、バスケットボールの選手を真っ先に連想した。
ベッドの上に座り込んでノートパソコンを弄っていたオレを見て、ふたりは顔を見合わせてうなずきあった。すでに話は済んでいて、あとはオレだけみたいな雰囲気だ。
「もうすっかり良さそうだな」
「シルバーが普通にして立ってるの、まだ慣れないけどな」
「そりゃどうも……と、こちら、この村の世話役さん。ブラウンさん。しばらくこの人が面倒見てくれるそうだ」
なんか少し違う違和感をシルバーに感じつつも、オレはパソコンを閉じてベッドの縁に腰掛け直した。そのまま立ち上がろうとしたが、いいよ、と手で制された。
「はじめまして。私はブラウン。落ち着くまで君の住まいや生活のサポートをさせてもらいます。どうぞよろしく」
「あ、はじめまして。オレは緋……」
そこまで名乗りかけたところで、シルバーが「ストップ」と大きな声を上げてオレの声を掻き消した。ブラウンは軽く肩を竦めて苦笑いしている。
「うわぁ、言っておくのすっかり忘れてた。いいか、フルネームは誰に対しても名乗るんじゃねえぞ。たとえば今名乗っていたら、この後、ブラウンがお前に対してフルネームで魔法をかけた場合、止められねえし、拒否できねえ。お前の世界でも似たシステムがあるって聞いてたぞ」
オレは口を手で覆ってこくこく頷いた。
そういや漫画かなにかでそういうの見たな。呪いやおまじないにはフルネームちゃんと書けとかなんとか。名で縛るとか。魔法も同じかよ。あ、でもオレ、シルバーには名乗った気が……。
ちらりとシルバーを見ると、にやついている。
確かに元々態度はでかかったけど、もしかして、オレが名乗ったコトで、どうにでも出来る人間を手に入れてたわけか? 逃亡劇に拒否権はなかったわけか?
覆った手の中でため息を漏らしてから、がっくりと手を下ろす。
「ああすいません。君の名を知ったところでどうにも出来ませんから。だから私が世話人をしているんです」
「出来ない?」
「ええ、魔法を使えない上に、知った名前を他の誰かに教えるコトも命じられていて出来ないんですよ。使えないコトが決定したときに、この仕事を任命されました。そう、任命されてしまったんです、名前で縛られました。そういうコトですから、君も気をつけて」
オレはずいぶん不安そうな顔でもしていたのだろう。
説明のあと、何度も、だいじょうぶ、安心して、と繰り返されてしまった。
「えっと、わかりました……オレは……そうですね、トール、で」
「わかりました、トールさんで。それでですね、私のところはこういった移動難民のような人たちが暮らすコミュニティがあるんです。本当にひとりで暮らすのがぎりぎりの小さな小屋が並んでいます。そのひとつをお貸ししますので、当座はそこで生活してくださいね。生活必需品は揃えてありますから」
「それ、すごく助かりますっ」
なんて至れり尽くせりなんだ、ここは。天国か。
「そろそろ歩いたりするのに支障はありませんか? 不便がないようでしたら、移動したいと考えてますが」
「ここから遠いんですか?」
「移動はムーバ……えっと、魔力で動く乗り物があります。なのでそれほど疲れないと思います」
「あれあれ、ほら、車みたいなのがあるから」
シルバーが補足をしてくれている。オレは洗濯が終わった自分の制服に着替えて、さっそくその新しい小屋とやらに移動するコトにした。
外の空気が吸える。ここの様子が知れる。
うきうきとまずは部屋を出た途端、会話や、最初に目が覚めた時に見えた野原とかの風景、ビレッジとか村とか言っていたイメージ、そんなところから抱いていたイメージは、すべて吹っ飛んだ。
廊下がすでに、超がつくほどに近代的……いや、近未来的な施設だったのだ。
中から見ていたドアは、比較的朴訥とした印象のままだった。村と呼ばれていても納得していた。なのに、廊下を見たら、どこになにがあるのかわからないような、繋ぎ目もわからないくらい、つるんつるんでのっぺりとした薄いクリーム色の壁が続いている状態だ。ドアの存在がわからない。ところどころに小さなランプが明滅しているのと、壁の色がうっすら違うところがあるのとで、それらが部屋の区切りやなにかだと思わせている。
とにかく、つるんつるんだ。
「…………村? ここ、村?」
「ああ、君たちの世界だと、この単語は田舎の古い土地を示すのでしたか? ここではひとつの生活ブロックのような単位で捉えています……それもちょっと違うかも知れませんが……ポータルビレッジとは、最初の集落、みたいに考えていただければいいかと思っています」
「最初の……」
ポータルサイトとかの、ああいう扱いなんだろうか。
つるんつるんの廊下を過ぎて玄関口につく。
「開け」
シルバーが軽く言い放ち、手のひらを差し向ける。その手のひらからちりちりと静電気のような光が散り、ドアが開いた。
外だ。
オレは期待と不安でいっぱいになりながら足を踏み出した。
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