9 / 20
激動の一日。
9.白い光と黒い光
しおりを挟む
あれから、おそらく目黒はすぐには来ないはず、という古くからの知り合いである白神の言葉を信じて、シャワーを借りて、デリバリで頼んだカツ丼を食べ、モバイルバッテリーとノートパソコンとスマホに充電させてもらいながら、ソファでそのまま寝た。完全に空調が効いていて暑くも寒くもない快適な部屋だ。疲れ切っていたせいで、横になったらすとんと眠りに落ちてしまった。
たまにシルバーの、帰る帰りたいもうやだ、という泣き声にも似た声が聞こえたような気がした。
翌朝、とは言っても雨戸が閉まっている部屋には煌々と明かりがついたままで、スマホで確認したらすでに九時を回っていたわけだが、インターホンがしつこく鳴らすチャイムの音に起こされた。
まだ眠い目をこすりこすり起き上がり、充電していたノートパソコンやらをディパックに詰め直し、またいつでも飛び出せるように支度した。
あれは目黒だ。
しつこいチャイムに眉を顰めていると、奥から白神が入って来た。
ここは四○二号室で、この広い白い部屋は四○三号室とぶち抜きになっている。だから広いわけだが、その向こうの四○四号室が、一般的に知られている白神の部屋、というコトになっているらしい。全ての部屋は隠し扉で繋がっているそうで、厨二心をくすぐる仕組みにときめいてしまったのは仕方ないだろう。
それはともあれ、インターホンも全室に共有されていてしっかり聞こえる。
『おぉい、白神ぃ、あいつを返しちゃくれねぇかあ?』
『いるんだろぉ? おおおぉい』
しつこく繰り返される呼び出しに、オレも近くのインターホンにそっと近付いてモニタを見た。
確かにあの時ぶつかった黒尽くめだし、落ち着いて見て見たら店長本人にしか見えない。モニタに映っている姿も、しっかり黒尽くめだ。
ああ、すぐにオレだってわかってたんだ。だから逃げてもすぐに諦められたんだ。個人情報は会員証を作った時に申込書に書いている。オレがその場で気付いていたら、こんなコトにならずに、バッグ戻して終わってたんだろう。
でも、そうしたら、シルバーはずっとあいつの元で……。白神も、脱出できたとか逃げられたとか、そんな言い方をしていたし、シルバーにとってはよかったんだと思いたい。
『おぉい、来いっつって出て来ねぇのかよ、だったら強硬手段に出るぜぇっ?』
はぁ、と小さく溜め息をついて、どうしましょうかね、と白神は呟いてオレを見た。
シルバーはキャスター付きのワゴンに座布団を敷いて乗っている。魔法で動かして白神の後をついて来たらしい。
「だからさ、オレ、元の村に帰りたいんだってば」
「ええ、ええ、だから最終的に確かめてからじゃないと怖いでしょう? まだ試せませんよ、何かあったら……」
「んなコト言われたって、オレ、こんなんでずっと暮らすの、イヤすぎるしっ、バカもいるしっ」
「しっ、静かに……」
ふっ、とモニタから目黒の姿が消えた。
と同時に、四○四号室の方から凄まじい轟音が轟いた。
壁が崩れ、砂塵がこちらの室内まで流れ込む。燃えてはいないようだ。
瞬間、アパートに車で突っ込まれた記憶が蘇って膝が震える。それでも背中のディパックを背負い直し、ソファに置いたままになっていたシルバーが入っていたバッグをよたよたと取ってきた。
いざとなったら、またここにシルバーぶち込んで逃げよう。
「しぃるぅばぁあああ~?」
まるで地獄の底から呼ぶような声が砂塵の向こうで唸った。
こんな人だったっけ、店長さん。店にいた時はホントにやさしくて、人当たりもよくて、とっても普通の、普通すぎるくらいの人だったのに、いったいどうしてこんなに……。
「そういえば、あまり具体的な話は出来ないままでしたね。目黒くんは、たびたびうちに来て、魔方陣を真似て描いては、おかしなモノを召喚してました。そうですね……漫画とかで見るような錬成失敗したイメージでいいですよ」
白神はオレを庇うように前に立ち、シルバーが乗ったワゴンをオレに掴ませた。
「四○四号室は、ここのコピーみたいな部屋です。目黒くんの遊び場になっていました。そこでシルバーくんを召喚したのはこの春ごろでした」
「ちょ、今、この状態で話すコト?」
「……はい、今しかもう時間がありませんから」
淡々と、言い聞かせるように白神は続ける。その間にも、目黒はにたにたとした笑みを浮かべて近付いてくる。舞い上がっていた砂塵が落ち着くほどに、その黒尽くめの姿が鮮明になる。
「それからずっと、シルバーくんはわたしのところに置いたままになっていて、わたしは元の世界に帰してあげようと、魔方陣の研究に余念がありませんでした……が、梅雨に入った頃でしょうか、気がついたらシルバーくんがいなくなっていました。彼が連れ出したのです。それっきり、目黒くんからは連絡もなくなりました」
「そんな最近のコトだったんだ?」
オレは、嫌がるシルバーをむんずと掴んでバッグに押し込みながら聞いている。
顔を上げると、目黒は白い砂塵を浴びて灰色に、白神はその砂塵で黒ずみ灰色になっているように見えた。
「でも、その間に急いで魔方陣を編み出して、実は一度は成功していたんです」
「成功?」
オレと目黒が同時に尋ねた。ハモりたくないわっと呟いていると、目黒が一気に距離を詰めてきた。白神は背中でオレを押して後退らせる。
「すいません、念の為に君が寝ている間にちょっと仕込みました。たぶん、気付いてくれると信じてますからっ」
「え……っ?」
「いいかい、シルバーくん、詠唱頼むよ。ついさっきは試せないと言ったけれど、状況が許さないようだ」
「まっかせろっ」
なにが?と問う間もなく、世界が真っ白に弾けた。
光だ。
真っ白なのに目に痛くない。優しい白い光。
白神の手元から光が広がっていく。
魔法か?と思ったが、白神はこの世界の人間、のはず。
ファスナーは閉めていないバッグの中で、シルバーが詠唱した。
『光よ眷属たる風よ、我の世界を呼び寄せよ。我が光を贄に風を興せ』
詠唱に合わせて空間に立体的な魔方陣が出現した。
ぐるぐるとランダムな回転をする虹色のそれは、花火のように丸く見える。
もう、目黒のコトは頭から消えた。それくらい強いインパクトと衝撃がオレを包んだ。
ごおごおと鳴る音は、渦巻く風か。
白く柔らかな光は煌めく丸い魔方陣を際立たせる。
ふわり。
身体が宙に浮いた……いや、重力もなにも感じなくなった。
上下左右、なにも感知出来ない。
その中でちりちりとした産毛が逆立つような感覚が襲う。
手にしたバッグをぎゅっと抱える。
「いつか、必ず、緋川くんを呼び戻してあげますからっ」
『ポータルビレッジへ導かん。シルバーライトの名において眷属全てに命ず。跳べっ』
「ちょ、なんでオレまで……っ?」
白神と目黒の姿が遠くなり近くなり、距離感も感じない中、白神の手にあるモノがスマホだと見て取れた。光を発したのはスマホか。あの立体魔方陣はスマホアプリ……?
と、ふたりが争いだし、白神の手のスマホから黒い光が一筋走った。
それの直撃を受けた目黒は、黒尽くめがさらに黒い何かに包まれるようにして、消えてしまった。
目を見開いて、あああ、と言葉にならない声を上げる白神は、もうオレたちのコトは意識にない。
『弾けろ』
無重力状態の中、シルバーの声とともに、空間が弾け飛んだ。
たまにシルバーの、帰る帰りたいもうやだ、という泣き声にも似た声が聞こえたような気がした。
翌朝、とは言っても雨戸が閉まっている部屋には煌々と明かりがついたままで、スマホで確認したらすでに九時を回っていたわけだが、インターホンがしつこく鳴らすチャイムの音に起こされた。
まだ眠い目をこすりこすり起き上がり、充電していたノートパソコンやらをディパックに詰め直し、またいつでも飛び出せるように支度した。
あれは目黒だ。
しつこいチャイムに眉を顰めていると、奥から白神が入って来た。
ここは四○二号室で、この広い白い部屋は四○三号室とぶち抜きになっている。だから広いわけだが、その向こうの四○四号室が、一般的に知られている白神の部屋、というコトになっているらしい。全ての部屋は隠し扉で繋がっているそうで、厨二心をくすぐる仕組みにときめいてしまったのは仕方ないだろう。
それはともあれ、インターホンも全室に共有されていてしっかり聞こえる。
『おぉい、白神ぃ、あいつを返しちゃくれねぇかあ?』
『いるんだろぉ? おおおぉい』
しつこく繰り返される呼び出しに、オレも近くのインターホンにそっと近付いてモニタを見た。
確かにあの時ぶつかった黒尽くめだし、落ち着いて見て見たら店長本人にしか見えない。モニタに映っている姿も、しっかり黒尽くめだ。
ああ、すぐにオレだってわかってたんだ。だから逃げてもすぐに諦められたんだ。個人情報は会員証を作った時に申込書に書いている。オレがその場で気付いていたら、こんなコトにならずに、バッグ戻して終わってたんだろう。
でも、そうしたら、シルバーはずっとあいつの元で……。白神も、脱出できたとか逃げられたとか、そんな言い方をしていたし、シルバーにとってはよかったんだと思いたい。
『おぉい、来いっつって出て来ねぇのかよ、だったら強硬手段に出るぜぇっ?』
はぁ、と小さく溜め息をついて、どうしましょうかね、と白神は呟いてオレを見た。
シルバーはキャスター付きのワゴンに座布団を敷いて乗っている。魔法で動かして白神の後をついて来たらしい。
「だからさ、オレ、元の村に帰りたいんだってば」
「ええ、ええ、だから最終的に確かめてからじゃないと怖いでしょう? まだ試せませんよ、何かあったら……」
「んなコト言われたって、オレ、こんなんでずっと暮らすの、イヤすぎるしっ、バカもいるしっ」
「しっ、静かに……」
ふっ、とモニタから目黒の姿が消えた。
と同時に、四○四号室の方から凄まじい轟音が轟いた。
壁が崩れ、砂塵がこちらの室内まで流れ込む。燃えてはいないようだ。
瞬間、アパートに車で突っ込まれた記憶が蘇って膝が震える。それでも背中のディパックを背負い直し、ソファに置いたままになっていたシルバーが入っていたバッグをよたよたと取ってきた。
いざとなったら、またここにシルバーぶち込んで逃げよう。
「しぃるぅばぁあああ~?」
まるで地獄の底から呼ぶような声が砂塵の向こうで唸った。
こんな人だったっけ、店長さん。店にいた時はホントにやさしくて、人当たりもよくて、とっても普通の、普通すぎるくらいの人だったのに、いったいどうしてこんなに……。
「そういえば、あまり具体的な話は出来ないままでしたね。目黒くんは、たびたびうちに来て、魔方陣を真似て描いては、おかしなモノを召喚してました。そうですね……漫画とかで見るような錬成失敗したイメージでいいですよ」
白神はオレを庇うように前に立ち、シルバーが乗ったワゴンをオレに掴ませた。
「四○四号室は、ここのコピーみたいな部屋です。目黒くんの遊び場になっていました。そこでシルバーくんを召喚したのはこの春ごろでした」
「ちょ、今、この状態で話すコト?」
「……はい、今しかもう時間がありませんから」
淡々と、言い聞かせるように白神は続ける。その間にも、目黒はにたにたとした笑みを浮かべて近付いてくる。舞い上がっていた砂塵が落ち着くほどに、その黒尽くめの姿が鮮明になる。
「それからずっと、シルバーくんはわたしのところに置いたままになっていて、わたしは元の世界に帰してあげようと、魔方陣の研究に余念がありませんでした……が、梅雨に入った頃でしょうか、気がついたらシルバーくんがいなくなっていました。彼が連れ出したのです。それっきり、目黒くんからは連絡もなくなりました」
「そんな最近のコトだったんだ?」
オレは、嫌がるシルバーをむんずと掴んでバッグに押し込みながら聞いている。
顔を上げると、目黒は白い砂塵を浴びて灰色に、白神はその砂塵で黒ずみ灰色になっているように見えた。
「でも、その間に急いで魔方陣を編み出して、実は一度は成功していたんです」
「成功?」
オレと目黒が同時に尋ねた。ハモりたくないわっと呟いていると、目黒が一気に距離を詰めてきた。白神は背中でオレを押して後退らせる。
「すいません、念の為に君が寝ている間にちょっと仕込みました。たぶん、気付いてくれると信じてますからっ」
「え……っ?」
「いいかい、シルバーくん、詠唱頼むよ。ついさっきは試せないと言ったけれど、状況が許さないようだ」
「まっかせろっ」
なにが?と問う間もなく、世界が真っ白に弾けた。
光だ。
真っ白なのに目に痛くない。優しい白い光。
白神の手元から光が広がっていく。
魔法か?と思ったが、白神はこの世界の人間、のはず。
ファスナーは閉めていないバッグの中で、シルバーが詠唱した。
『光よ眷属たる風よ、我の世界を呼び寄せよ。我が光を贄に風を興せ』
詠唱に合わせて空間に立体的な魔方陣が出現した。
ぐるぐるとランダムな回転をする虹色のそれは、花火のように丸く見える。
もう、目黒のコトは頭から消えた。それくらい強いインパクトと衝撃がオレを包んだ。
ごおごおと鳴る音は、渦巻く風か。
白く柔らかな光は煌めく丸い魔方陣を際立たせる。
ふわり。
身体が宙に浮いた……いや、重力もなにも感じなくなった。
上下左右、なにも感知出来ない。
その中でちりちりとした産毛が逆立つような感覚が襲う。
手にしたバッグをぎゅっと抱える。
「いつか、必ず、緋川くんを呼び戻してあげますからっ」
『ポータルビレッジへ導かん。シルバーライトの名において眷属全てに命ず。跳べっ』
「ちょ、なんでオレまで……っ?」
白神と目黒の姿が遠くなり近くなり、距離感も感じない中、白神の手にあるモノがスマホだと見て取れた。光を発したのはスマホか。あの立体魔方陣はスマホアプリ……?
と、ふたりが争いだし、白神の手のスマホから黒い光が一筋走った。
それの直撃を受けた目黒は、黒尽くめがさらに黒い何かに包まれるようにして、消えてしまった。
目を見開いて、あああ、と言葉にならない声を上げる白神は、もうオレたちのコトは意識にない。
『弾けろ』
無重力状態の中、シルバーの声とともに、空間が弾け飛んだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる