白の皇国物語

白沢戌亥

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18巻

18-3

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         ◇ ◇ ◇


 エリザベーティアは議場をあとにすると、まっすぐ自分の部下たちが待機している一室へと戻ってきた。
 部屋にいるのは三人の男女。そのうちのふたり、革椅子に座って菓子を食い散らかす鎧姿の部下たちを見て、エリザベーティアは舌打ちした。

「あなたたち、ここがどこなのか分かっているの?」
「お、お戻りっすな、殿下」
「おかえりなさーい」

 真っ先に返事をしたのは、灰色狼の三角耳を持つ獣人の男と、彼の半分ほどしか体重がないであろう森小人族フォレナーの女性だった。

「ワイズ、ヒュリム、食べながら口を開かないで。ガンデス、隊はちゃんと解散させたんでしょうね?」
「はい、ご命令どおりひとりずつ小遣いを渡して解散させました」

 のっそりと立ち上がる巨人族の男は、エリザベーティアにゆっくりうなずいてみせた。同時に腰にげた革袋を示し、部隊の者たちに金を渡したことを伝える。

「そう、なら良いけど」
「いやいや、良くないでしょ殿下。うちの欠員、誰がどこで補充してくれるんですか? 軍? それとも陛下?」

 狼獣人の男、ワイズが指についた砂糖をめつつ、エリザベーティアにたずねた。
 彼の部隊は先の戦いで三割を失っていた。遊撃部隊として駆け回る以上損失は致し方ないが、補充さえままならないとなれば、文句のひとつも言いたくなる。

「こちとら、三ヶ月前に二〇人補充されただけですぜ? 部隊定数の一割足らずしかいない。せめてあと四〇は調達してくれないと、殿下の命令がこなせませんよ」
「あたしの隊も忘れないでー。エルフ連中が何かよく分からないお祭りのために一年くらい帰ってこないって話だから、その分の穴埋めしてくれないと、まともに支援射撃できないよー」

 ヒュリムの部隊は、魔導兵と弓兵を中心とした支援部隊だ。
 彼女たちの能力の低下は、そのまま前線部隊の生存率に影響する。こちらの補充も妥協だきょうするわけにはいかなかった。

「――装備もかなりいたんでいます。すぐに北方にとって返すのは無理ですよ」

 巨人族のガンデスは、エリザベーティアの副官としてよく働いてくれた。
 皇国の民ですらないエリザベーティアが指揮官であっても部隊がとどこおりなく動いているのは、間違いなく独立戦争時代を知る老練な副官ガンデスあってこそだ。

「どちらにせよ、すぐに戻るなんて不可能よ」

 エリザベーティアが革椅子に近付くと、ヒュリムがワイズの肩の上に移動して場所を空ける。

「なにかあったのか? とうとうお城に戻れって言われたとか?」

 ワイズがからかうように発した言葉に対し、エリザベーティアは頭を横に振ることでしか答えない。

(――どうにも陛下のお加減がよくない感じなのよね。この間会ったときよりも一気に老け込んだ感じだし)
「まあ、とりあえず三人は本営の仕事でもしていて。募兵ぼへいも許可をもらってこっちでやった方が早いし」
「殿下がそう言うならそうするけどー、あんまりあたしたちが前線を離れてるのってよくないよー?」

 ヒュリムの言葉にはそれなりの重みがあった。
 この時期、エリザベーティアは軍の一部隊を率いて各地を転戦していた。
 主な戦場は北部の国境地帯だったが、場合によっては西方や南方にも足を伸ばしていた。
 何故なぜ彼女がそんなことをするようになったのかといえば、彼女自身が気付いていなかった軍事指揮官としての才能が強要したからだ。
 そして、彼女が自らの才能を開花させたのは、皇国に集められた旧帝国の叡智えいちだろう。
 旧帝国の崩壊に際し、その文化は各地へと散った。
 元々の文化的中心地だった中原はもとより、皇国でも純粋な学術資料として旧帝国時代の書籍などが蒐集しゅうしゅうされた。
 敵国の資料を集めることに異議が出なかったわけではない。しかし、初代皇王が「異文化を否定しては自分たちも旧帝国と同じになってしまう」と諸侯を説得したおかげで、旧帝国の資料はもっとも多く皇国へと移される。
 この流れは以後も変わらず、皇国は世界中から多くの資料を集め、皇都の皇立図書館は複数の島にまたがる巨大な図書館と化した。
 エリザベーティアもそんな皇国が生み出した傑物けつぶつのひとりだ。
 もしも旧帝国の知識の数々が皇国に残されていなければ、彼女が自分の持つ才能を開花させ、皇国を導くことはできなかった。

「人間たちは常にこの国を狙っております。殿下が戻らないと知れば、彼らは攻勢を強めるでしょう」
「いくらなんでも、わたしひとりがいない程度で戦局は変わらないわ。もしもそうなら、軍なんてなんの意味もないってことになっちゃうもの」
「へへっ、そいつはどうかな。案外殿下がいないだけで、とんでもないことになるかもしれないぜ」
「もしそうなら、今度こそ陛下に北方軍を作ってもらわないとね」

 冗談じょうだん交じりの言葉は、半分だけ現実のものとなった。


 北方人類国家はこの一週間後に大攻勢を行い、皇国側は一万人に届く死傷者を出してしまう。
 その情報が影響したのかどうかは不明だが、直後に皇王フィリップスが不予ふよとなり、エリザベーティアは摂政せっしょうとして皇都にしばりつけられる。
 時に皇国暦五二六年のことだった。


         ◇ ◇ ◇


「はははッ!!」

 光を反射して迫る刃。
 その刃に込められた殺意を感じ取り、レクティファールはわずかにあごを反らしてそれを回避した。

「強い強い! 君はわたしよりも強い!! あれからどれくらい経った!? 五〇〇年!? 一〇〇〇〇年!?」
「二〇〇〇年です! 亡霊が生き残るには少し長いのではありませんか!?」
「亡霊? そうか、それもそうだね! 今のわたしは亡霊だ!」

 エリザベーティアの攻撃は苛烈かれつそのものだ。
 上空から飛来したと思えば、地面すれすれから舞い上がるようにして空をき、横合いから抜けたと思った次の瞬間には、袈裟懸けさがけの一撃となってレクティファールを追い詰める。

「フィリップス様はどういう評価を受けているの? あ、わたしの方はあんまり良くなさそうだね」

 くるくると短剣をもてあそびながら、エリザベーティアはレクティファールに笑いかける。あまりにも楽しそうなその態度に、レクティファールは目の前の女性が本当に第三代皇王エリザベーティアであるのかどうか判断できなくなっていた。

(〈皇剣〉の反応は、エリザベーティアと変わらない。だが、彼女は行方不明になったまま、〈皇剣〉だけが帰還したということになっている。いったいどういうことだ? 〈皇剣〉と皇王の分離は〈皇剣〉そのものをもってしても不可能なはず……)
「レクティファール!!」
「ッ!!」

 背後からの鋭い声。
 レクティファールがそれに反応して上空へ逃れると、先ほどまで彼がいた場所に巨大な光の柱が立ち上った。
 柱は魔素の集合体だった。
 視線を横にずらしてみれば、レクティファールに向けて右手の人差し指を向けているエリザベーティアがいる。
 どうやら彼女が放った攻撃らしい。

「良い反応だなあ。わたしの頃にもそれくらい良い反応してくれたらよかったのに」

 エリザベーティアは不満そうにレクティファールを見つめているが、視線の先にあるのはレクティファールではなく〈皇剣〉だった。

「まあ、フィリップス様は戦いが好きじゃなかったし、初代様はそもそも戦いとか苦手だったしね。〈皇剣〉が戦い方を知らなくても仕方がないか」
「――よくご存知ですね」
「そりゃあね。あなたのその動きも、わたしが〈皇剣〉に残したものだもの」

〈皇剣〉は、過去の皇王の行動や知識をそのまま記録する。
 戦い方、考え方、感情の動きまで、なにひとつ欠けさせることなくすべてを残している。
 自然、能力は時代を経るごとに強くなっていった。
 エリザベーティア以降、皇王は戦場で戦うことが増えた。
 これは、彼女が残した〈皇剣〉を用いた戦い方によって、可能になったことである。
 巨大な力を持つ〈皇剣〉は、本来ならば戦場を選ぶような代物だ。
 ところがエリザベーティアはそんな前提をくつがえし、〈皇剣〉の汎用性はんようせいを大きく向上させた。
 レクティファールが得意とするような多彩な武具を用いた戦闘も、元を辿たどればエリザベーティアに行きつく。

「本当にうらやましいな。もしもあの頃にその力があれば、もうちょっと仲間と一緒にいられたのに……」

 エリザベーティアが目を伏せる。
 だが、ふと何かに気付いたようにレクティファールを見つめた。

「そうだ。誰か、生き残ったりしてない? 〈皇剣〉なら分かるでしょう?」

 レクティファールは、エリザベーティアが何を望んでいるのかすぐに分かった。
 自分とともに戦った戦友たちの足取りだ。
 皇王エリザベーティアには、戦友と呼べる多くの将がいたとされている。
 しかし彼らの大半は各地の戦場で命を落としており、子孫さえほとんど残っていない。
 彼女の戦功の大半が皇国側ではなく敵側によって残されているのは、そうした理由もあっただろう。彼女の業績を語り継ぐ存在が、皇国にはいなかったのである。
 彼女を題材にしたあらゆる資料のうち、皇国に存在するのはほんのわずかだ。そのわずかな資料も、大半が公文書のたぐいで、彼女個人の歴史を辿たどるのは難しい。
 一方で彼女と敵対した各国には、敵手だった人物たちによって多くの資料が残された。
 彼女は、味方にとっては戦場の皇王のひとりでしかなかったが、敵にとっては偉大な敵の代名詞だったのだ。

「――生憎あいにくですが、現代まで血筋が残っている方はいませんね」
「そう、残念」

 エリザベーティアは軽い調子で肩をすくめたが、レクティファールから見れば、これ以上ないほどの落胆を感じるに十分過ぎる仕草だった。
 レクティファールには、エリザベーティアの真意は分からない。
 だが――

「レクト!!」

 レクティファールの戦いを見つめるふたりの女に、自分が見せるべき姿は分かっている。
 かつて自分は兵士たちに言った。
 その後背こうはいはる彼方かなたにあるのは、自分たちが守るべき国であり、友であり、家族である、と。
 それは、レクティファールとて例外ではない。
 彼は皇王となる。
 彼は国のいしずえとなる。
 その最後の瞬間まで、愛してくれる女に見せるべき姿はただひとつだ。

「――――」

 レクティファールは両手に曲刀をび出し、少しの油断もなく構える。
 銀の瞳にあるのは、すでに動揺ではなくなっていた。

「ふふふ、やるじゃない」

 エリザベーティアは嬉しそうに笑うと、レクティファールと同じように二振りの剣を作り出して構えた。
 その構えはまったく同一。
 エリザベーティアの言葉通り、〈皇剣〉の中に残された剣技は、彼女たち先達が作り上げたものだと証明しているかのようだった。

「〈皇剣〉と戦えるだけでも、こうして亡霊になった甲斐かいがあったってものね」
「皇王は亡霊退治も仕事ですか?」
「それが民のためなら、側溝掃除そうじだってするわ」
「ああ、やりましたね。確かに」

 レクティファールが皮肉げに笑うと、エリザベーティアは心底嬉しそうに目を細めた。

「本当に今生の皇王は良い子で嬉しいわ」
「あ、私、まだ皇太子です」
「え? そうなの? なんで〈皇剣〉持ってるの?」

 エリザベーティアは不思議そうに首を傾げる。
 それでも構えた剣がまったく揺るがないのは、彼女の技量の高さゆえだろうか。

「先代がしくじったとしか……」

 レクティファールは先代皇王の名誉を最大限擁護ようごしようとしたが、どうしようもなかった。〝当代〟の皇王を育てた責任は、先代皇王があがなうしかないのだ。
 無論、その〝当代〟については口にすら出さない。
 彼は皇国が続く限り存在を無にされる。それが罰であり、唯一の救いでもあった。
 もっとも、詳しい事情を知らないエリザベーティアは、先代皇王が後継者選びで失敗したということくらいしか分からない。
 しかし、彼女にとってはそれで十分だった。
 なにせ、自分という実例を作った制度だ。欠陥けっかんだらけなのはよく知っている。

「やっぱりねえ。いつか誰かやらかすと思ったのよ。まあ、わたしもやらかした側なんだけど、他にもやっぱり色々いるの?」

 剣を構えたままの世間話である。
 だが、それが一種の我慢くらべである以上、レクティファールは受けなければならない。

「いますよ。というか、ほぼ全員色々やりました」
「あ、やっぱり? 第二代様もわたしっていうしょうもない後継者選んじゃったしねえ」

 確かに、今に至るも第二代皇王フィリップス最大の瑕疵かしといえば、第三代皇王エリザベーティアの存在だった。
 あまりにも短い在位期間は、第四代皇王ル=ガルドの治世を十年単位でとどこおらせ、皇国史上最大の不況を発生させ、国の崩壊さえささやかれたほどだった。
 ル=ガルドがそれまでの皇王と比較してもすぐれた能力を持っていたからこそなんとか持ち直したものの、おかげで彼は慢性的な不眠をわずらうことになってしまった。
 皇王の中で持病を持っていたのは彼だけで、〈皇剣〉は彼の存在によって〝持病〟というものを学んだとさえ言われた。
 実際のところは、ル=ガルドの不眠は〈皇剣〉が問題とする水準に達していなかっただけであり、〈皇剣〉はそれ以前から皇王の身体機能を問題のない水準に保つ能力を持っていた。

「それで、あなたはどうなの? ちゃんと皇王として働いているの?」
「そのつもりですよ。そうでなければここにいない」

 レクティファールは背後から感じる視線にむずがゆさを覚えつつも、自信を持って答えた。
 皇王としての振るまいに不足している部分は多々あるだろう。だが、働くべきところではきちんと働いているという自負があった。

「じゃあ、あの子たちはお嫁さんかあ。あと何人いるの?」
「――じゅ、じゅうにんくらい……」

 エリザベーティアの何気なにげない質問に、じり、と額から汗がにじむ。
 レクティファールの言葉を聞いたメリエラが、〝姉妹〟となる女性たちの名前を呼びながら指折りしているさまは、非常に胃に悪かった。

「あれ? 少なくない……?」

 メリエラが首を傾げる。

「え? 本当? まだいるの?」

 エインセルがあきれたように声を上げる。

「うん、たぶんその倍はいると思ってる」
「うわあ、わたしすごい人好きになっちゃった」
「そうそう、あの男すごいから覚悟しておいて」
「分かった。そうする」

 もうやめて欲しいなあ、というレクティファールの願いが聞こえたわけではないだろうが、エリザベーティアが肩を揺らして笑いはじめると、皆の意識はそちらに向けられた。

「あはははっ! いやねえもう、わたしの子孫、わたしそっくりで困っちゃう! どうせ城で散々しぼられてるんでしょう? 皇王としての振る舞いについてとか、皇王とはかくあるべしとか」
「ええ、その通りです。うちの宰相さいしょうは説教にかけては歴代最高だと思っていますよ」
「あはははははっ!! きっとそうね、わたしを前にしてこんな風に雑談するんだもの、あなたの臣にとって、あなたは頭痛の種でしょうとも!」

 エリザベーティアは思い出していた。
 自分が皇王になった直後、次代の〝白〟が見つかった頃のことだ。


         ◇ ◇ ◇


 皇王フィリップスからエリザベーティアへの皇位継承はとどこおりなく進んだ。
 フィリップスは内政家としての手腕に違わぬ準備を整えており、このときの手順書は第八代皇王の即位まで皇位継承の式次第の手本になった。
 エリザベーティアは皇王として即位すると同時に、彼が残した内政問題を片付けなければならなかった。
 それというのも、フィリップスは役人としての思考を基底にして政治をおこなっており、自然と官僚たちにとって都合の良い政策にかたよってしまっていたのだ。
 そう考えると、フィリップスの治世において官僚と軍の仲が悪かったのも仕方のないことかもしれない。
 無論、フィリップスの行動に問題があったわけではない。
 建国からの過渡期、彼のような内政型の皇王が辣腕らつわんを振るったことは、間違いなく皇国の基礎を固めることに寄与した。
 だからこそ、エリザベーティアはフィリップスの負の遺産ともいうべき諸問題を丁寧に片付けた。
 官僚たちは、エリザベーティアの即位によって政策の大転換が行われ、自分たちの立場が危うくなるのではないかと危惧きぐしていた。だが、彼女はそうした心配を払拭ふっしょくするように、問題は問題として処理しつつも、内政面ではフィリップスの政治路線を踏襲した。


「だって、わたし内政とかよく分かんないし」
「だと思ったぜ」
「思ったねー」

 エリザベーティアは、招かれたワイズの屋敷で本音を漏らし、大いに笑われた。
 ワイズ――ワイズ・ドールトン陸軍少佐は、エリザベーティアが抜けた穴を埋める形で昇進し、彼女がかつて率いた部隊をそのまま受け継いでいた。

「ワイズ、それで戦況はどうなの?」
「一進一退ってところだ。向こうはイケイケ、こっちは地の利と質を生かして互角に戦っているって感じだな」

 彼の言葉に嘘はなかった。
 だが、勝負そのものは互角であっても、地力の差が出始めているのは間違いない。
 ワイズがそれを口に出さないのは、エリザベーティアに余計な心労をかけたくないという、一種の忠誠心からだった。


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