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11話 元勇者は推しに癒やされる

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今の時刻は15時過ぎ。『気配遮断』と『透明化』のスキルを使い今分身体が居る場所から一番近い聖女候補の居る地点に向かう。『サーチ』の結果は学校だった。

(なるほど。元の世界で言う高校生くらいの子達が通う学校か……。ここだけで9人、ならさくっと終わるかもね。)


周囲から薫子の姿は見えないので堂々と学校の中を歩き回る。元の世界より規模は小さいがちゃんとした学校だ。生徒達は授業が終わったのか中庭や校庭で楽しそうに過ごしていたり、図書館で本を読んでいる。

(はー。この感じ良いね。なんか良い………。学生時代に戻りたいなぁ、ヒバリの制服姿とか見たい…。ぐふふ)

此処の学校は私服のようで皆格好はバラバラだ。腕に腕章を付けているのでそれで学年を見分けるようである。だが薫子はヒバリの制服姿を妄想して涎を垂らしていた。

(学ランが絶対に似合うよね。……でもブレザーも捨てがたい……。眼鏡とか)

そんな事を考えていると第一聖女候補を発見した。花の咲く中庭でベンチに座り本を読んでいる。さらさらの金髪に整った容姿。背筋をピンと伸ばした品の良い少女だ。服もお高そうなワンピースで良い所のお嬢様感が凄い。ビッチの薫子とは雲泥の差だ。だが乳は勝った。よっしゃぁ!!!

(ぐぬぬ。どう見ても聖女です。ありがとうございます。…………うわぁ、凄い)

風が吹くたびにサラリと髪が揺れてキラキラと輝く。完璧な美少女だ。これなら速攻イケるんじゃない?you聖女になっちゃいなよ☆と思ったが焦りは禁物。とりあえずは内面もちゃんと聖女に相応しいのか見ないといけない。

(……………放課後にベンチで読書。美少女じゃなきゃ許されないな。)

うんうんと頷きながらさっそく心を読んでいく。

《………………はぁ。毎日毎日こうしてボッチアピールしてるのに、なんで素敵な殿方は声を掛けてくださらないのかしら?こんな美少女が毎日毎日ベンチで本を読んでいるというのに……………。おかしいですわね》

(んん?!)

《…………はぁ。くっ……。風で本が読みにくいですわぁ!!!もうっ!!!日差しも眩しいっ!!!……虫も飛んでるし…クソうぜぇですわね……》

(なら室内で読めよ)

思わず素で突っ込んでしまう。

《………おかしいですわぁ。この本のヒロインはベンチで読書しているだけで殿方がうんこにたかるハエのように集まってきますのに…………》

(っ……?!美少女の口からうんこだと!!いや口にはしてないか………。いやでも……え?)

《はあ………。どうなってますの?………やはりこれは受け身過ぎましたかしら?それなら次は……パンを咥えて曲がり角で素敵な殿方が来るまで待機?………いえ駄目ね。……それは一度失敗してますものね……。それに私朝はライス派ですし………。》

(…………………。)

そっと近寄り少女の読んでいる本を後ろから覗くと内容は逆ハーレム物の小説だった。え?この世界にあるのそう言う本?買いに行かなきゃ!!!!一瞬目的を忘れそうになった薫子だがハッとする。

(いやいや。え?どゆこと?……)

もっと詳しく少女の心の中を読むとどうやらイケメン逆ハーレムを夢見ている肉食系女子の様だ。小説に書かれた出会いの内容を実践しているようである。

(うーん、やっぱり人は見た目だけじゃわからんね………。こんな清楚な見た目で男を沢山侍らして〇〇な事や〇〇な事をしたい願望が有るなんて…………。聖女は失格!!!!)

別にそう言う願望が悪いとは言わないが彼女に力を与えたら大変よろしくない事になる気がしたので不採用である。

(………………なんかすまんね。いつかイケメンが現れるといいね………ファイト☆)

勝手に心を読んで勝手に不採用にした事を少女に侘びながら次の聖女候補の所へ向かう。薫子が求めているのは容姿も勿論だが心が美しい少女だ。多少の欲は有っても良いが逆ハー酒池肉林は駄目である。修羅場になる未来しか見えない。聖女じゃなくて性女である。それはそれで有りかも知れないけど今回は無し!!!

暫く歩くと今度は校舎裏で虐められている少年を庇っている少し姉御肌っぽい少女を発見した。次の聖女候補はあれだ。

「虐めなんて格好悪い事はやめるんだ!!!……文句があるのならこのわたしが相手になるよ!!!!」

3人の不良達から少年を庇うように仁王立ちしているのは赤毛をポニーテールにしたそばかすで翠の瞳が強気なツリ目の美少女だ。

「あ……、ビアンカさん……。」

ひょろりとした眼鏡の少年は少女の名を呼びトゥンク☆と胸の鼓動を高鳴らせて頬を染めている

「っ………くそっ…ビアンカが相手じゃ勝ち目はねぇ。………覚えてろー!!!!」

「待ってください親びん!!!」

「ひいぃ!!!!置いて行かないでください!!!!」

3人のクソ雑魚はすたこらサッサと逃げて行った。

「おとといきやがれっ!!!」

「ビアンカさん……」トゥンク☆

(なにこれ?)

一瞬遠い目になったがじっと少年と少女を眺める。

(なるほど。正義感が強いタイプか。聖女としては、まあ有りかな。………人を助けたいって気持ちが有るのは良い事だし。容姿も………悪くないね。よきよき)

うんうんと頷いて少女の心の中を読む。


「ありがとう……。ビアンカさん。いつも助けてくれて……」

「ははは。礼なんて良いのさ。彼らが悪いんだからね」

《おっほぉぉぉ♡トムたんペロペロペロペロ》

「ビアンカさん………。でも、僕いつも貴女に助けられてばかりだし。……僕、貴女みたいに強かったら良かった。女性の貴女に助けられて情けないよ…………」

「………何を言うんだい?トム。君は頭が良いじゃないか。彼らだってそれを妬んで君にあんな風に絡んでくるんだ。…情けなくなんて無いよ。……それに君は勉強をわたしに教えてくれるだろ?……持ちつ持たれつさ☆」

《んぴぃぃぃぃ♡しょんぼりトムたんペロペロペロペロペロペロ♡》

(あ、これあかんやつ。……………そっとしておこう。)

スッと薫子は背を向けた。

まさかのビアンカは薫子と同類だった。なら間違いなく聖女は失格。不採用であるっ!!!

(なんか、すまんな。………トム君ファイト☆………まあ幸せにはなれるよ。きっと)

純粋そうな少年トムにそっと手を合わせてから薫子は次の聖女候補を探しに校舎を歩く。だが残り七人の聖女候補も似たりよったりで聖女を此処で見つける事は出来なかった。

(……………………人って…怖い)

また人間不信が加速しそうだ。確かに皆善人ではあった。だが癖が凄い。

(……………いや。皆大なり小なり人間ってあんな物なのかな?)

一度ふうと息を吐いて、意識を本体に戻す。隣でスヤスヤ眠るヒバリたん♡ペロペロペロペロ、おっとビアンカのアレが移ってしまった。いかんいかん。

「…………………皆、二面性あるなぁ。………ヒバリは………損してるね。……私ヒバリを見つけられて良かった」

ちゅっと頬にキスをするとヒバリは顔がニヤける。寝ている時は本当に素直だ。

(癒やされるなぁ♡……好き♡)

やる気を補給してから、もう一度分身体に意識を移す。今度は街から少し離れた教会だ。ここには5人の聖女候補が居る。

(シスターとかそう言う人達なら欲は薄そうだな。…………うん。聖女って言うのもバッチリイメージ通りかも。)

スキルを使いまた自由に歩き回る。大きな教会だ。

(おっ。居た居た。)

見ると大きな噴水の前で子供達に囲まれた優しそうな爆乳のシスターが居た。おっとりとした雰囲気で垂れ目の下に泣きぼくろが有る美女だ。先程より少し年齢は上がったが聖女としてはバッチリだ。

(おおっ!!!!爆乳シスター!!!しかもおっとりと来たか!!!!ええやないか!!!!)

何故か無駄にテンションがあがってしまう。どうやら孤児の子供達に読み聞かせをしている様だ。

「そうして、お姫様と王子様は幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。うふふ。良かったわねぇ、皆……たのしかったかしらぁ?」

ニコニコとシスターは子供達に声を掛けると子供達は口々に楽しかった!!!とはしゃいでいる。

(…………良いね。ほのぼの)

ほんわかと癒やされていたが、目的を忘れては居ない。早速シスターの心を読む。

「うふふ。皆、良い子ね。さあ、もうすぐお夕飯ですよぉ」

《あーだるい。まじだるい。クソガキの世話とかまじだるい。…………早く神父とズコバコヤりてぇなぁ………。いつも最後まではやってくれねえしよ。………でもあのじじい舐めるの上手いんだよなー。》

(ワッツ!!!!!!)

思わず二度見した。

《はぁ………。煙草吸いてぇなぁ。でも流石にガキの前で吸うのは体に悪いしな。我慢しねぇとな……。あー代わりに早く神父のちんこ吸いてぇなぁ……なんてなぁ。ガハハハハっ!!!!》

(ええ?…………今度はそう来たか。)

おっとりシスターはまさかのお下劣シスターであった。だが一応は善人ではあるようだ。

(………………………不採用。)

残念だが不採用である。残当。聖女としては失格である。

その後の残る4人の聖女候補は全員不採用であった。恐ろしい事に神父は全員と関係を持っていた。最後までしては居ないが舐めるのがめっちゃ上手いらしい

(………………神父すげぇ…。どうなってんねん……。………刺されるなよ?)

神父を少し心配しつつ教会を後にする。次の聖女候補が居る地点に向かいながら薫子は顔を顰めていた。

(………………くっ。なんか……嫌な予感しかしないんだが?)







▶▶▶▶▶▶







分身体を増やして聖女候補60人全員の心を読んでみたが見事に全滅だった。


(どうなってんねん!!!この世界っ!!なんなのっ!!!!!皆欲望に忠実過ぎないっ?!)

薫子も人の事は言えないがそれにしても酷い。皆善人ではあったのだが、欲望が強すぎて力を与えるのを躊躇った。絶対に力を与えたら暴走する未来しか見えなかった。

(……………ぬぅぅぅ。女神が異世界人に力を与えるのってそう言う理由?)

娯楽が余り無い分やはり性的な欲求が強くなるのかも知れない。

(…………………どうしよ。範囲を増やすか?…………くっ……思ったより大変かも……………うぐぅ。しかも精神的なダメージが凄い………………)

人の心を読む罪悪感も有るが色んな意味でギャップが凄すぎて突っ込み疲れた。

(今日は…………もうやめとこ)

分身体を消してスッと意識を本体に戻すと、ヒバリは起きて薫子の顔を覗き込んでいた。

まだ薫子は目を開けていなかったので寝たふりをする。

(ヒバリ?…………私の寝顔見てるの?何それー♡かわゆ♡)

「……………寝てる?」

小さく呟いてヒバリはツンツンと頬を突いてくる。その可愛い行為に癒やされつつ寝たふりを続けているとちゅっと頬にキスをされた。

「…………………カオル姫。……好きだべよ」

そう小さな声で呟いてヒバリはベッドを降りてお風呂場に向かった様だ。



「……………っ、ずるい。そのギャップ本当にずるい…………」

真っ赤な顔を枕に押し付けて暫く薫子は動けなかった。





▶▶▶▶▶▶






「ヒバリ♡あーん♡美味しい?」

「………………。」

《………美味え。カオル姫♡かわいいなぁ♡》

今日はデリバリーした料理を部屋で食べる。ヒバリと二人きりでいちゃいちゃしたかったのだ♡

(はあ♡やっぱりヒバリは癒やしだわ♡)

可愛いヒバリの心の声に癒やされる♡精神ダメージ全回復である♡

「ヒバリ……♡食べ終わったらもっかいえっちする?……私の事も食べてくれる?」

クスクスと笑いながら尋ねるとヒバリはもぐもぐと無言で食事を食べながら小さくコクリと頷く。目元がほんのり赤い♡それに咀嚼スピードが早くなった。

(ふふ♡スケベな蛇ちゃん♡)

「……………………こっち来い」

食事を終えて不機嫌にそう言うヒバリに近づくとキスをされる。うっとりと受け入れているとヒバリは顔を顰めた。

「…………………仕事。だから、……沢山抱いてやる……。………」

《……オラ…いっぱい抱きてぇ……。っ……はぁ。なのに……そう言えねぇ…。くそ…》

「…………うん♡嬉しいよヒバリ♡沢山しようね♡…………大好き♡」

「……………っ……」

《カオル姫……。………なら、もっと居てくれよぉ……。1ヶ月なんて足りねぇ………》

(………………ヒバリ。…うーん。そろそろ一度店長には話しておこうかな………)

内心で泣きそうなヒバリを見ていると胸が痛む。だけど逆プロポーズするにしても、もう少しちゃんと根回しはしておきたい。

(……………借金の事とか、この店辞められるのかとか…………。まあ、最終手段としてヒバリを買い取るのも視野には入れてるけど……。)

出来ればヒバリがちゃんとお店を辞められるのを確認してから告げたい。それにやっぱりもう少し素を出して貰いたい。

(……………でも、あんまりヒバリが悩むなら……、早めに逆プロポーズも考えないとな………。ごめんねヒバリ。もう少しだけ待ってね。……はあ。意外とやる事あるな)


聖女候補探しと後はヒバリの借金の事を店長に話す、出来ればお店を辞める方向で話を進めてもらおう。

(…………………勇者もスカウトしないとな。でも聖女探しも難航してるしこの分だと難しそう…。勇者かあ。……………善人で、欲も強くない人……。あ…………、ならアレンで良くない?)

超がつくほどのお人好しで容姿も良い。彼が勇者になったとしたら、世間は地味な薫子の事などすぐに忘れてくれる筈だ。

(ふふふ、ええやんけ!!!)

自分の考えにほくそ笑んでいるとヒバリはじっとこちらを見つめている。おっといけないいけない。ヒバリたんとのラブえっちの途中だった。

「……………………ヒバリ。……沢山中に出してね♡」

告げるとヒバリはコクリと頷いてそれから薫子の服に手を掛けた。

「…………………たっぷり出してやる。」

《……………孕んでくれれば良いのによぉ。んでもこの店の中じゃ……いくら出しても孕まねえんだよなぁ…………。………はあ。……外で……襲っちまうべか?……いやそれは最低だべな……………うぅ……》

(はぁぁぁぁ!!!!今すぐ孕んだろかっ!!!)

思わず声に出しそうになって薫子はハッとして冷静になる

この店には魔法が掛けられていて建物内部でいくら行為をしても孕むことはない。なので外でのデートは性行為を禁止にしているのだ。

(………………私なら今此処ででも無理やり孕む事も出来るけど。……でも子供はちゃんと気持ちが通じあってからが良いし………。それも、もう少しだけ待ってね……ヒバリ。)

心の中でそう告げて覆いかぶさってくるヒバリを受け入れる。

(…………………はぁ♡…幸せ♡)







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