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79話 甘く溺れる二人☆
しおりを挟むカタンと言う衝撃に目を覚ますと、アーノルドがこちらを見ていた。
「あ………、私寝ちゃってました?」
目を擦って、そう尋ねるとアーノルドは優しく微笑む。
「…………30分程寝ていたな。まだかかる、眠いなら寝ていると良い」
(………………30分か。)
「アーノルドさん。…………アーノルドさんもちゃんと寝てくださいね?……………疲れてますよね?」
「…………仮眠はちょくちょく取っている。………………大丈夫だ、それに明日は休みをとる」
「え?お休み………。そうですか。良かった」
ハルミはホッと息を吐いた。
(…………お休み取れたんだ……。ゆっくり休んで欲しいなぁ)
ハルミがニコリと微笑みかけると、アーノルドはハルミをじっと見る。いや、ハルミの手に有る、潰れた箱を見ているようだ。
(あ、…………これ。どうしよう)
中身のフルーツタルトは多分ぐちゃぐちゃだ。病院のスタッフが玄関を出ようとした時に慌てて持ってきてくれた。落としたまま暫く廊下に放置していたのだ。
(……………捨ててくれて良かったのに)
渡されたら受け取らざるをえない。箱も潰れて、持った感じからも中身が悲惨な状態なのは間違い無い。
(………折角作ったのに……。はあ)
ぼんやりと考えているとアーノルドが口を開く。
「ハルミ………?それをどうするんだぁ?」
「………帰ったら、自分で食べます」
(……………作ったのを自分で捨てるのも、なんかやだし……)
はあとため息を吐くと、アーノルドがまた声を掛けてくる。
「なら、拙者に食べさせて貰えないかぁ?…………ハルミの作ったそれが食べたい。………………………駄目かぁ?」
不安そうに瞳が揺れている。
(アーノルドさん…………。………っ)
「……………駄目です」
そう返すとアーノルドはそっと瞳を伏せた。
「………………そうか。」
ポツリと呟いた声は悲しげだ。
それを見て、聞いて、ハルミは胸が甘く痛む。やっぱりこの痛みの名前をハルミは既に知っているのだ。
「駄目です………アーノルドさん。貴方に食べて貰うなら、ちゃんとした物を作りたいです………。ちゃんとアーノルドさんに向けて作りたいです、貴方の為だけに。……………初めてなら尚更です」
ハルミが頬を染めて、そう告げるとアーノルドは伏せた瞳をこちらに向けた。
「……………………ハルミ。君は小悪魔だなぁ…………。…………っ………そう言われたら、それを食べる訳にはいかないなぁ……………」
そう言ってアーノルドは体をこちらに乗り出した。
「……………なら代わりの甘い物をくれないか?」
アーノルドの顔が近づく。返事は返さず、ハルミはそっと瞳を閉じた。
▷▷▷▷▷▷
「……………ハルミ。………明日休みを取ったのは、君と過ごす為だ……。………この間約束しただろう?」
アーノルドは甘い声でそう言う。
(……………約束?あ……………)
来週、沢山えっちしてくれると前に言われた気がする。中にたっぷり出すとも言われていた。それを思い出して、ハルミは顔が真っ赤になる。
(………っ………アーノルドさん)
そっと視線を向けるとアーノルドはフッと微笑む。
「……………その視線は、了承と言う意味でとらえても良いのかぁ?………………可愛い顔をしているぞぉ。ハルミ…………」
そう言うとアーノルドはまたキスをしてくる、そう広くない馬車の中だ。少し身を乗出せば容易くキスが出来る。
(……………アーノルドさん)
ハルミはまだ少し複雑な気分だ。ベルの事をそんなに簡単に割り切れない。それが出来れば今こんなに辛い思いをしていない。
アーノルドの唇を受け入れながらそう考えていると、後頭部をガシリと掴まれて口内にアーノルドの長い舌が入り込んでくる。
(っ?!)
そのまま、ぬるぬると口内や喉を犯されると頭が蕩ける。
ぴちゃぴちゃと響く水音に、体は甘く蕩けて発情し始める。雄を受け入れる為におまんこも愛液をダラダラと垂れ流し始めた♡
(んっ♡はぁ♡ふっ……♡)
どんなに悩んでいても、こうなったらもうハルミは駄目なのだ。目の前の雄が、快感が欲しくなってしまう♡ぬぽんと舌が口から抜けた頃には既に瞳もとろんとろんで、アーノルドに強請るような声で名を呼んでしまう。
「あーのるどせんせぇ♡……………もっと………」
告げるとまた噛み付くようなキスをされる。キスの合間合間に可愛い、好きだと甘く言われると心まで蕩けてしまう。
「んっ♡ンふ……♡はぁ♡せんせぇ♡好きぃ♡好きぃ♡キス好きぃ♡っ……お願い……、もっと」
既に馬車の中は甘いハルミの愛液の匂いが充満して、アーノルドもガチガチにおちんぽを勃起させていた♡
(ふぁ……♡………っ♡……アーノルドさん♡………っ……ン♡欲しい……♡)
辛い事も、嫌な事も、こうして甘い行為に溺れていれば考えなくて済む。
(……………………ずるいなぁ私。でも………もう良い、……………もう良い子のフリは止める……。もっと素直になろう、………………………………ただ今はこの甘くて幸せな事に溺れていたい………♡アーノルドさん♡)
▷▷▷▷▷▷
ぴちゃぴちゃと水音が響く。それはアーノルドの足の間からしていた。ハルミがアーノルドのおちんぽを舐める音だ♡
馬車の中、座席からずり落ちるように床に座りアーノルドのおちんぽをズボンから出すとハルミはそれを愛おしむ様に、丁寧に愛撫する♡
(アーノルドさん♡っ……♡おちんぽ♡っ……はぁ♡アーノルドさんのおちんぽ♡)
優しく優しく舌を這わせて、裏筋の辺りをペロペロと上目使いで、アーノルドを見ながら舐めるとおちんぽはビクンビクンと動く。
「っ♡ハルミ♡かわいいぞぉ♡はぁ♡良い子だなぁ♡」
頭を撫でられてうっとりと瞳を細める、もっとアーノルドに沢山褒められたくて一生懸命舌を這わす♡
アーノルドの凶悪カリ首おちんぽ♡カリのボコリとした部分を唇で引っ掛けるようにぢゅぽぢゅぽすると、アーノルドは目を閉じて気持ち良さそうだ♡
「っ♡はぁ♡せんせぇ♡気持ちいい?♡私、上手に出来てる?♡んっ……♡はぁ♡せんせぇ美味しいよぉ♡おちんぽ美味しい♡」
射精してしまわないようにだけ気をつけて優しく舐めたり咥えたり♡先走りと我慢汁の匂いに頭がくらくらとしてくる♡
(好きぃ♡これ♡好きぃ♡………ん♡っちゅ♡んぁ♡)
尿道をちゅうちゅうしているとアーノルドに髪を優しく撫でられた。
「……………美しい髪だ。……初めて出会った時よりも君は、どんどん美しくなる……♡ハルミ♡好きだ♡………愛している♡……ん♡はぁ……気持ちがいいぞぉ♡」
そう甘く言われると涙が出そうになる。
(…………嬉しい)
何故だか今日はおちんぽみるくが欲しいと言うよりも、沢山アーノルドに気持ちよくなって貰いたい♡
「っ……ちゅう♡んぁ♡れろれろ♡
っ……♡ぁ……♡……せんせぇ♡私嬉しい♡せんせぇが私で気持ちよくなってくれて、嬉しい♡」
ポロリと涙が流れるがそれを無視してアーノルドに微笑みかけると、アーノルドは、ぼうっとした顔でハルミを見ていた。
「………………君は……本当に…ずるい…………何故そんなに可愛い?」
ついうっかり本音が溢れたように言われてハルミの胸は甘く締め付けられる。
「アーノルドさんに……可愛いって言われるの………好き」
はにかんで伝えると、おちんぽがグンッと大きくなった♡
「っ…………♡ハルミ……っ………ふー。……そろそろ屋敷に着く。一度、離れてくれ。用事を終わらせたら…………………………………後でたっぷりと可愛がってやる」
龍化した瞳をハルミに向けて、アーノルドはそう言う。その言葉におまんこと子宮が期待して疼く♡
ハルミは素直にアーノルドに従う。
「はい♡………………………………沢山可愛がってください、アーノルドさん♡…………何も考えられない程、めちゃくちゃにしてください」
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