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和泉楓

8話 羞恥プレイ☆

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「…………………え?」

「ひぃ………」

(あああああ!!!!とんでもない所を見られてしまったのです?!)

慌ててナスを引き抜いて琴音はシーツで下半身を隠した。だが今更股間を隠したからと言ってバッチリと和泉には見られた。その事実は変わらない。和泉にとんでもない変態だと思われた事だろう。

「せ、先生っ!!違っ!!!これはちがくて!!その、処女だと駄目って先生が言うからっ………!!!!!っ~~~!!!!」

(ああああ、違う!!違いますこれじゃ、なんの言い訳にもなってません!!!!あああああ!!!!!)

内心でテンパって琴音は顔を真っ青にして震えた。いくら記憶が無くなるとは言え不意打ちでとんでもない痴態を晒すのはやっぱり少し恥ずかしい。いや、かなり恥ずかしい。だってナスだ。ナスを突っ込んでる所を見られるとかヤバすぎて死にたい………いや、既に社会的に死んだ。……股間もじんじんと痛む。もうむりぽ………

「ひぃん……………」

(もう今回の周回は引きこもり確定ですっ!!!!!!うぅ……………。恥ずか死。よりによって何でナスを突っ込んでる時なんですかぁ………せめて普通のオナニーだけなら…うぅ)

ぷるぷると頭からシーツを被り震えていると頭上から和泉の困惑した様な声が振ってくる。

「あ……。その、…………僕の為に、ナスで?…………ナス……。はぁ………」

ため息が聞こえて来て琴音は更にぶるぶると震えた。恥ずかしすぎる。とんでもない変態女で尻軽だと和泉には思われた事だろう。今この瞬間初めてループするこの世界に琴音は感謝した。こんな所を見られて呆れられて、もしやり直せなかったら本気で死ねる。どうやら琴音にもまだ羞恥心が残っていたようだ。

「………………、すみません。酷い所を見せてしまって……」

そう告げると和泉はシーツ越しにポンポンと琴音の頭を軽く叩いた。

「………いえ。僕こそノックも無しに、扉を開けてしまいすみません。…………あー。その、……とりあえず一度シャワーを浴びて来た方が良いですよ?……血が出てますよね?…………はあ」

またため息を吐かれて琴音は羞恥で涙が出て来た。

「…………ぅ……そうしますから、あの。とりあえず一度部屋を出て貰っても良いですか?……あの……少し一人にしてください……ぅ………」

涙声でそう言うとまたため息を吐かれた。

「はあ………。そう、ですね。一度出直します……、観音坂さんにお話があったんですけど、……扉前に来た時に中から悲鳴……が聞こえたので。開けてしまいました……。すみません、30分くらい後にまた来ますからとりあえずアソコはしっかりと洗った方が良いですよ。ナスでなんて……。……ばい菌が入っちゃうかも知れませんからね。それじゃあまた後で……」
  
そう言うと和泉は部屋を出て行った。

(ああああ!!!!!!!最悪ですっ!!!!!)





◇◇◇◇◇◇



シャワーを浴びて身なりを整えてから顔を真っ赤にして和泉を待っているときっかり30分後に和泉はやって来た。ベッドに腰掛ける琴音を和泉は見下ろしている。

「…………観音坂さん。痛みは?大丈夫ですか?」

泳ぐ視線と赤い顔で和泉はそう心配してくれる。それが更に恥ずかしい。和泉に気を使わせてしまっている。

「へ、平気です。………ちゃんと洗いましたから」

「……………そう、ですか。」

そう言ってからお互いに無言になる。

(うぅ…………、気まずい。)

チラリと見ると和泉は口元を手で隠して時折ため息を吐いている。

(……………呆れられてますね……、一体お話とはなんでしょう……。お説教でしょうか?)

暫く無言の時間が続く。和泉は時折ため息を吐いてはこちらをチラチラと見ている。

「あー。その、……」

そう声を出した和泉は琴音の後ろに視線をやるとじっと何かを見つめて固まった。不思議に思って琴音もそちらを見るとナスが転がっている。片付け忘れていた。

(あヒィィぃ!!!忘れてましたっ!!!!!)

血と愛液がついたままの立派なナスはごろんと転がっている。白いシーツの上で存在感が凄い。思わず琴音がバッと隠すと和泉は困った様に笑った。

「…………そんなに、僕とエッチがしたかったんですか?ナスで膜を破いてまで?」

「っ………いえ、その。別にもう、先生に抱いて貰おうなんて気は無いです……。あの、ごめんなさい………」

そう答えると和泉は眉をピクリと動かした。

「…………でも、さっき僕が処女が嫌だって言ったからと君は言ったよね?……僕の為にナスで初めてを喪失したんでしょう?………そうなんでしょう?」

そう言うと和泉は琴音の隣に腰を下ろした。近い。思わず離れようとするとぐいっと腰に腕を回された。

「ひゃあ!!!!!あの先生?……っ……やめ」

驚いて琴音がビクリと固まると和泉はニコニコとしている。

「……………………琴音さん。嘘は駄目ですよ?また嘘つかれたら僕困っちゃいますよ。…ねえ……処女じゃ無くなれば僕に抱いて貰えると思ったの?……それでナス?……馬鹿ですね。………そう言う意味で言ったんじゃないのに」

(あ………。ぅ…………)

馬鹿だと言われて羞恥から琴音がぷるぷる震えていると和泉はクスリと笑う。

(はうぅ………。笑われてます。恥ずかしい…………)

馬鹿だと言われて笑われるのは結構メンタルに来る。自分からエッチな事をするのは結構平気だがこれは精神的にキツイ。

「……………馬鹿ですみません」

ポロリと涙が溢れてしまいゴシゴシと袖で拭っていると和泉はその手を掴んだ。

「………そんなに擦ったら駄目ですよ?……ごめんね?泣かせるつもりは無かったんです……。泣かないで?……ナスで膜を破いちゃうくらい僕が好きなんですよね?馬鹿は言い過ぎでした……。ほら、泣かないで……」

優しく頬を撫でられてポカンとしていると和泉は苦笑した。

「……………僕も悪かったって謝りたくてお部屋に来たんです。………、君を一方的に責めましたけど、良く考えたら僕の方が悪い。………性欲に負けて君の言葉を鵜呑みにして疑いもせずに誘いに乗ってしまいました。………それに割り切った関係だなんてずるい事も言いました。処女が嫌だったのも面倒だったからです……。なのに君だけを責めるのは駄目でしたよね……。君はまだ子供で僕は大人なのに……。なのに大人気なかったです。僕を好きだから嘘をついてまで抱かれたかったんですよね?…………なのにあんな風に怒って、尻軽なんて言って……本当にすみません」

「え……?」

「…………僕のせいで初めてがナスなんて……。本当にごめんね。」

「っ………。いえ、別に………」

「………あんなに太いのを挿れて……、痛かったでしょう?……アソコは裂けてませんか?」

耳元でそう囁かれて琴音は固まった。

(ええええ?!な、なんでこんな展開になっているのでしょうか?!謝罪?と言うよりは言葉責めですよねっ?!あれ?羞恥プレイ?……やっぱり先生まだ怒ってますよね?これ………。めちゃくちゃ恥ずかしいです…………)

「あ、あの和泉先生……?」

困惑してそう声を掛けると和泉は微笑む。

「…………傷になっていないか確認させて貰えませんか?僕のせいですから」

(ええええ?確認って…え?アソコ見るの?!なんでですか?!やっぱり羞恥プレイ?!)

「い、いえ。裂けてはないです。傷も大丈夫ですから……。それに先生のせいじゃないです。私が勝手にナスを突っ込んだんですから!!!!気にしないでください!!!!」

そう琴音が力いっぱい言うとまた和泉の眉はピクリと動いた。

「………そういう訳にはいきませんよ。ほら、見せてください?……もし傷がついていたら消毒しないといけませんからね。……どうしたんですか?この間は自分から見せて来ていたのに……。それに僕に沢山舐められてクリトリスを真っ赤にして……乱れて居たじゃないですか?今更恥ずかしくは無いでしょう?ほら。パンツを脱いで足を開いて?」

(……………それはそうですけど)

エッチをする訳じゃないのにおまんこを見せるのは少し抵抗が有る。抱いて貰える訳でも無い。正直欲求不満の今少し辛い。それに今は一人になりたい。

「い、嫌です……。あの本当に大丈夫ですから……………お話がそれだけなら、もう一人にしてくれませんか?……その、あんな所を見られたので今は先生と居るのは……ちょっと気まずいです」

そう告げると和泉は真顔になった。めちゃくちゃ怖い。

「………僕が嫌いになりましたか?それともやっぱりアノニマスさんに乗り換えました?…………へえ、最近の若い子って本当に怖いですね……。そんなにあっさりと気持ちが変わってしまうんですね?へえ?」

(ひぃ!!!!!え?先生怖ぁ!!!)

瞳からハイライトが無くなって顔に影が掛かる。まるで病んだようなその表情に琴音はビクリと肩を揺らした。

「え?……ええ?あの、そうじゃなくて………」

「なら、見せられますよね?見せてください」

今度はニッコリと微笑まれたが怖い。圧に負けて琴音は引きつった笑顔で頷いた。




◇◇◇◇◇◇





(し、仕方ないです……。見せたらすぐに終わりますよね……。)

渋々とパンツを脱いで足を開くと和泉はニコニコと微笑んでいる。

「良い子ですね。………ああ、真っ赤に腫れてますね……、痛そうですね………」

顔を近づけておまんこを開かれる。和泉の息が掛かってひくんとおまんこが動くがピリリと痛みが走る。

「っ………少し痛いですけど、でもちゃんと洗いましたし。大丈夫です。もう良いですか?」

そう尋ねると和泉は顔を上げて首を振る

「まだ駄目ですよ……。消毒すると言いましたよね?」

そう言われて琴音の体は強張る。

(消毒……。痛そうですね。……?でも消毒液なんて無いですけど……?)

不思議に思っているとぬるりとした感触がおまんこに這う。ハッとして見ると和泉が舌を這わせていた。

「ええ?!和泉先生何してるんですか?!」

思わず大きな声で尋ねると和泉はニコリと笑った。

「何って消毒ですよ?………今手元に消毒液なんて無いですから、舌で舐めて消毒します………。琴音さんは楽にしていてくださいね♡」

(えええええ?!な、なんですかこれ?え?罠?何かの罠ですか?!あれー?やっぱり羞恥プレイなのですかぁ?!)

何故か突如始まったエロイベントに琴音は慄いた。和泉の舌は優しく膣口をくちゅくちゅと舐めてそれから時折クリを掠める。

「っ…………っ……ん……………」

口に手を当てて声を抑えていると和泉はちゅるると強くクリを吸った。

「んぁぁっ!!!!」

強い刺激に腰がビクンと跳ねて声が出てしまう。ハッとして和泉を見ると口元が弧を描いていた。

「おや?…………消毒なのに気持ちよくなっちゃいましたか?本当にスケベな子ですね………君は……。仕方ないのでイかせてあげますね♡」

(あ………♡これもしかして、いけちゃいます?………もしかしてエッチ出来ちゃう?)

期待に胸をドキドキさせて和泉を見つめると和泉はまたおまんこに顔を埋めた。そしてピチャピチャと今度は完全にいやらしく舐めている。絶対に消毒じゃない。クリをねちっこく責められて琴音は潮を噴いて絶頂した。

「あぁっ♡ひぃん……♡」

(……………なんだかよくわかりませんけど、ラッキーです♡はあはあ♡和泉先生とのセックス♡私が処女じゃなくなったからですか?………ふふ♡)

「あ…………ぁん♡和泉先生♡………おちんぽ欲しいです♡」

そう告げると和泉は顔を上げて困った様に言った。

「それは………駄目ですよ。」

(は?)




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