色欲デモナージュ ~チートは危険ですのでおやめください。ハーレムが出来てしまいます~

一ノ瀬るちあ/ねこねこバレット

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38話 シエルと魅了えっち

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「オネガイぃぃっ♥今から、エッチなシエルのオマンコじゅぼじゅぼしてぇ♥♥」

 顔がほころぶ。
 この瞬間がこの上ない。後戻りできないほどに、俺に溺れた、メスに対する征服感。待ち受ける快楽に対する夢想感。言い表せぬ充足感に達成感を、言葉にするなら感無量である。
 獰猛な笑みが浮かぶ。

「ふぅん。こんな、いつ人が通るか分からないような野外で犯されたいんだ?」
「はぅぅぁ……い、イジワル言わにゃいでぇ♥ツライの……切ないの……新里クンたしゅけてよぉ♥♥」
「シエルちゃんはえっちだね。好きだよ」
「あぁ……っ♥♥」

 シエルの表情がトロける。
 真冬の寒さなんてなんのその。熱中症よりどうしようもない熱に身を焦がす彼女の顔色は、案の定真っ赤に燃えている。冬の、色あせたように灰色の街並みに、彼女の色は強く印象に残る。これはお色直しをするほかあるまい。染め上げてやるさ、俺色に、心の奥底からな。

「でもそのまえに、口で一発ヌいてくれるかな? そうしたら下の口で好きなだけ咥えてくれて構わないから」
「ハァ♥いいっ♥それでいいから……っ♥♥はやくっ♥♥」

 両手を伸ばす彼女。
 伸ばされた手は俺のズボンを目的としていて、性交の許可を求めるかのようだ。瞳がうるうるしているのは、苦しさの涙からか、泣き落としからか。どっちでもいいな。かわいいは正義だ。

「ズボン、脱がしてくれる?」
「うん、うんっ! お、おじゃまします……ひゃぁっ! なにこれっ♥スゴくおっきいぃ♥♥」

 顔を近づけ、すぅと大きく息を吸う彼女。
 緩んだ口角で「えへっ、えへっ」と笑いを零すたび、甘い吐息がチンポにかかる。刺激自体は大したものじゃないが、シエルみたいなかわいい子がしてくれてるという事実だけで十分興奮する。

「ン……チュ♥アハァ♥ヨダレ垂れてきちゃった♥」
「そのだらだらなベロでちんぽをコーティングしてくれる?」
「ん……こ、こうかな? レロ、レロ……♥」

 ぴかーん。
 聞いたことがある。西欧人は日本人と比べて唾液が多いと。向こうでよく食べられているパンは、日本人からすると少しパサついているように感じられると。そう聞き及んでいる。
 シエルには見るからに西欧の血が流れている。名前もそうだし、なんなら純血だって言われたって驚くこともない。そんな彼女の唾液量が多いのは自然の道理。

「レロ……んあっ、んむぅ……♥」
「おおぅ」

 新触感だ。
 舌技で言えば、小野寺なんかには遠く及ばない。それこそ、天と地ほどの差があるだろう。だが、彼女がもたらす刺激は、これまでの誰とも選を異にしている。
 彼女の口で包まれたなら、どんなだろう。
 そんな疑問の答えは、すぐに開示される。

「ちゅぅ♥はぁむっ♥んふぅ……♥」
「おおっ!?」

 そりゃもうローションよ。
 蠢く流動体が迸って、骨の髄にズシンとした快感を叩きつけてきた。間違いない、これは、天賦の才。日本人には真似できない、人種の壁を超えた未知との邂逅だ。どうしようもなく食欲をそそるスパイスだ。

 食欲をそそられたのは、俺だけじゃないようで。
 ハムスターが給水器から水を飲むように、シエルが一生懸命ストロークする。見たことない人には分かりづらいかもしれないけど、まあ要するに、けなげでカワイイってこと。真剣な表情して「ぢゅるぢゅるぢゅぶぢゅぶ」と音を立ててるんだぜ? そんな一途な愛を受けて無感動なわけがないじゃないか。

「んあぁ……♥んぢゅるるっ、んふぅ……♥ぢゅ、ぢゅるる♥♥」

 チラとこちらを覗く瞳。
 あったばかりだけど、「早く頂戴」と言っているのが如実にわかる。以心伝心および相思相愛だな。こういうのを「周波数ピッタリだね」って言うんだろうな。違うか。

「シエルー、出すから、ちゃんと残さず飲むんだよ? じゃないとシて上げないからね?」
「んーっ! んんーっ!!」
「射精すぞっ!」

 初手口内射精は礼儀。
 口に蓋をされながら何かを叫んでいた気がしなくもないが、気のせいだろう。おおよそ「そんなの言ってなかった」とか「後出しの追加条件はズルい」とかそんな事だろうけど俺は察しない。当たりはつけても当てはしないのだ。

 噴き出す白濁液は、湧水のようにとめどない。
 あまりなれていない、どころか下手すれば初めてフェラをしたかもしれないシエルが全部飲むのは難しいかもしれない。それでも俺は信じてる。俺達が育んできた愛なら、その程度の困難は乗り越えてくれると、俺は信じてる!
 ま、俺が植え付けて芽吹かせただけの愛だけどな。

「ン……ングッ♥」

 体液が、くだっていく音がする。
 自分の一部を取り込んでいく様子というのは良いものだ。お前は俺のものだということを、言葉以上に教え込んでくれる。犬猫がするマーキングと同じようなもんだろうな。あいつらもこういう優越感を抱いているに違いない。

「んぐひっ♥新里クン……全部飲めたよ♥♥」

 だから、はやく。
 そんな言葉が隠れているのが、よく分かる。

「えへへ♥きちんというコト聞けたよ♥だから、ねぇ? オネガイだからぁ♥はやくシエルのオマンコじゅぼじゅぼしてぇ♥♥」

 ガチ恋汁が溢れてる。
 散々焦らしたせいでぐっちょぐちょだ。調子に乗り過ぎた。まあ、半分はシエルが我慢してたせいだからお相子ってことにしておこう。
 いや、待てよ。
 そもそもシエルがえっちなのがいけないんじゃないだろうか。見た目的にも、彼女自身も。うん。俺が責任追う必要はないな。シエルが発情してるのは俺のせいの気もするけど気にしないでおこう。うん。

「ああ、いい子だ。俺に乗って、好きなだけ、好きなように貪るがいいよ。自身の肉欲に正直に、ね」
「正、直にぃぃぃ、ん、あぁっ♥あんっ♥あはぁ♥先っちょがおまんこにキスしただけなのにぃ♥♥んああぁぁ♥」

 エビぞった。俺にまたがるシエルが。
 ただでさえ彼女の唾液でドロドロになったちんちんに、彼女の愛液が合わさって最強にヌルヌルする。次から次へと、道を譲るためにはけるが如く溢れる恋液。ファストパスを使って入るアトラクションのように、俺の肉棒はすんなりと膣内に迎え入れられた。

「んほぉぉぉぅ♥♥あはっ♥アハハ♥♥あはははは♥♥」

 ぶちり。
 俺が「あ、処女膜だ」と思ったときには、既に破けていた。彼女が勢いよく腰を下ろしたからだ。本来なら訪れる、暴力的な痛みも、【マジカルチンポ】の効果で快感しか伝わらない。収まるべきところに収まった、そんな感じだ。

 シエルは笑った。狂ったように。
 あくまで、狂ったようにであって、断じてイカれてなどいない。彼女は至って正常だ。彼女が笑う理由は、単純な幸福感からに違いない。
 シエルは笑う。高らかに。

「あはぁ♥しりゃにゃいっ♥♥んああぁぁ、にゃ、にゃにこりぇぇぇぇ♥♥あっ♥ギモヂイイイイィィィィのぉぉっ♥♥いっぐ……イッグゥゥゥゥ♥♥」
「シエル、今までよく頑張ったね。もう我慢しなくていいから、好きなだけイクといいよ」
「はひぃぃぃぃっ♥♥シエルはイきましゅぅぅ♥♥あっ♥これぇぇえ♥私が欲しかったのはこれにゃのぉ♥♥もっろ、もっろぉぉぉ♥♥ああぁぁぁぁ♥♥またイクゥゥゥゥ♥♥」

 ごりごりと、肉壁がちんぽを扱いていく。
 フェラの時点で想定していたが、最初、彼女の動きは幼稚なものだった。知らない感覚に戸惑う、例えるなら迷子の子供のように、右も左も分からずやみくもに動き回る状態だった。

 彼女は飲み込みが異様に早い。
 あるいは快感を求める欲望がなせるわざかもしれないが、彼女は見る見るうちに性技が上達していく。一度腰を打つたびに、動きが洗練されていくのが、肌を通して伝わってくる。セックスIQが高いに違いない、そんなのあるかは知らんが。

「んにぃぃぃぃ♥♥イッたばっかりなのにぃぃぃ♥腰がとみゃらにゃいのぉぉぉっ♥たしゅ、たしゅけてぇぇ♥♥」
「はいはい、助けてあげるからね。よっ」
「お、ご……おっ? アァァァアァァァァア!?」

 パンパンと腰を動かす彼女。
 周期的な動きを取ることで、キモチイイのタイミングを計っていただろう彼女のプラン。それを一突きで崩壊させる。重い重い一撃を、天を穿つがごとく打ち上げる。それ、花火みたいに飛んでいけ。

 理解より先に、快感が駆けて行った。
 彼女のリアクションを表すならば、そんなところだろう。ナニが起きたのか分からない。そんな表情をしたのち、自身を押し上げる俺の腰を見て、彼女は絶頂を唱えた。

「ンアアアァァアアァァア!? チ、チガッ♥♥しょうじゃないぃぃぃ♥もっとヤサしくシてほしぃのぉぉ♥♥」
「仕方ないなぁ、こうか?」
「んっくぅぅぅ♥♥あっ♥あっ♥しゅごいぃ♥♥さっきみたいな苦しい感じじゃなくてぇぇ♥♥ビリビリなしゅわしゅわシアワセがあふりぇてくりゅぅぅぅ♥♥」

 要望通り、優しく相手してやることにする。
 こちとらすでに、片手で数えきれない女を抱いてきたんだ。圧倒的な経験の差で、望み通りにリードしてやるよ。だから、ひとっ走り付き合えよ。

「んあっ♥あっ♥しょこ♥♥しゅごっ♥♥」

 彼女の足が、腰に回される。
 だいしゅきホールドだ。
 彼女の四肢は、俺を掴んで離さない。

「あんっ♥あぁんっ♥しゅきぃぃ♥♥」
「好きなのは俺? それともセックス?」
「あぁんっ♥♥どっちもぉぉ♥どっちもだいしゅきなのぉぉ♥♥」

 かわいい。
 プラス、えっちだ。

「もっと好きにしてやるよ。染め上げてやるよ、お前の全部を俺色に。シエルのすべては俺のものだ」
「はひっはひぃぃぃっ♥わらひは新里クンのモノれすぅぅ♥♥」
「いい子だ。ご褒美に膣内に射精してやるよ。うれしいだろ?」
「はひぃ♥新里クンのザーメンをナカに出してもらえりゅなんてぇぇ♥♥至上の喜びでしゅぅぅ♥♥」
「イクぞっ!!」

 どびゅるるるるぅっ、どびゅるるるるっ!!

「ああぁぁあぁ♥♥キターっ♥ハジメテでナカだしさりぇてりゅぅぅぅ♥♥んひぃぃぃぃっ♥♥こわりぇちゃうぅぅぅ♥♥頭コワれてオカシくなっちゃぅぅぅぅ♥♥♥♥」
「シエルっ!」
「あああぁぁぁぁ♥♥新里クゥンっ♥愛してりゅぅぅぅぅ♥♥」

 二度目の射精も衰え知らず。
 それもこれも何もかも、マジカルチンポのおかげだ。感謝します。

 精一杯注いでから、しばらくシエルは絶頂の余韻に浸っていた。時折体をビクンと弾いている。まるで幽霊に憑りつかれたみたいに。

 彼女が落ち着くのを待ってから、肉棒を抜き取った。
 ぬぷ、と言った感触の後、ドロドロとした液体が零れ出てくる。

「あっ♥出て行っちゃうぅ♥新里クンから貰った愛の形がぁ♥♥」

 そう言って、懸命に閉門しようとする彼女だったが、俺が注いだ精子の量は意識して止められるレベルではない。抵抗あえなく、涙のようにぼろぼろと溢れてくる。
 あるいは、シエルも泣いていた。
 そんな彼女を、安心させるために。

「大丈夫だ。またいつでも注いでやるさ。俺のお前に対する愛の大きさは、底をついたりなんかしない。これからも、何度でも。それじゃ不満か?」
「あぁ……新里クン……っ♥」

 腕の中で、シエルが震えた。
 ぽんぽんと、やさしく叩くと、震えは少しずつ収まっていく。かわりに、彼女がぎゅっと、抱きしめてくる。

「私の愛も……こんなくらいじゃ証明できないっ♥だから」

 だらしなく崩れた顔は、それでも綺麗に整っていて、とても妖艶だ。どこまでも深い瞳に、惹き込まれる。

「これからも……♥」
「……ああ、約束だ」

 シエルの小指と俺の小指。
 たおやかな彼女のそれと、節くれだった俺のそれ。
 氷炭のようなそれをない交ぜにして、契りを交わした。

 お前は俺のものだ。
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