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36話 石比らぶえっち
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比嘉夏希は困っていた。
勤めていた風俗店が摘発され、収入源を失ったからだ。
彼女は学生だ。
そんな彼女がそのような場所で働いているのには理由があった。彼女にはお金が必要だったのだ。一人暮らしをするためのお金がだ。
彼女は愛を知らない。
両親から与えられたのは、暴力という名の毎日。毎日、怯えて暮らした。いつも顔色を窺って暮らしていた。そんな毎日だったから、彼女が逃げ出したいと思うのは自明の理だった。
「これから、どうしよう……」
夜間は両親が帰宅する。
だから彼女は夜の店を選び、両親と接触する機会を限界まで減らしていたのだった。もっとも、両親に「素行不良」という、体罰の原因を与える事になったが。
通帳の貯金額を見れば、それなりの金額が溜まっている。一年くらいは過ごせるだろうか。だが、それだけだ。生きていくためには新しい働き口を探さなければいけない。
想定はしていた。店舗の摘発を。
そういう店だからこそ雇ってもらうことができた。次の働き口を探すにしても、今まで同様に摘発の危険と隣り合った店舗に勤めなければならない。
前回、摘発されたときに居合わせなかったのは偶然に過ぎない。「次も大丈夫」なんて考えは楽観的過ぎる。
「あーあ、つくづくツいてない」
惚れた男にも逃げられた。
昨日の帰り道の事だ。店の裏口にいた男性を見て、一目で恋に落ちた。そばにいるだけで胸が高鳴って、この幸福を逃すなと本能が警鐘を鳴らした。
まあ、結局逃げられたわけだが。
はぁ。
ため息をついた時だった。
聞き覚えのある声が聞こえたのは。
「あ、いたいた。探したよ? 比嘉夏希ちゃん?」
心ノ臓が飛び跳ねた。
脈動する。躍動する。
体を流れる血が沸騰したかのように、全身が熱くなった。
「あぁんっ♥こんばんはですぅ♥」
考えるより先に、本能が媚びた。
*
比嘉夏希が見つかった。
俺が小野寺といちゃらぶえっちしていた時の事だ。不意に、突然、天啓を受けるかのように、脳内にメッセージが届いた。いや単純にテレパシーの事なんだけどさ、分身体から連絡が入ったわけですよ。
そこで俺はテレパシーで返信。
今から行くからバレないように追跡しろと。
それから小野寺とのらぶちゅっちゅふぁいやーは、外の時間を停止して行った。小野寺の部屋でどれだけセックスに時間を割いても、外ではコンマ1秒すら経っていないという訳だ。
小野寺が疲れ果てて眠るまで、ひたすらセックスした。
それから身だしなみを整えて、俺は分身体から連絡があった場所に移動。影の世界で分身と入れ替わり、比嘉夏樹への接触を試みることにしたのだった。
「あ、いたいた。探したよ? 比嘉夏希ちゃん?」
「あぁんっ♥こんばんはですぅ♥」
ぶつぶつ呟く彼女を遠目に、声をかけた。
振り返った彼女の顔は、一瞬でほころんで、コツコツと音を立てて駆け寄ってきた。ひしと俺を抱きしめてきたから、俺は頭を撫でてみる。
すると彼女は、ぶわっと涙を浮かべた。
「お願いです……今晩だけでもいいです。あなたの家に、泊めてくれませんか?」
「……訳アリなの?」
コクンと彼女は頷いた。
「それは今日学校にいなかったことと関係あるのかな?」
「ど、どうしてそれを……っ」
抱擁する力を緩めた彼女が俺を見て、驚いた。
理由は多分、俺の制服に見覚えがあったからだろう。そして冷静になってしまえば、本名を俺に打ち明けてないことなんかも思い出せるだろう。要するに、彼女は困惑していた。
「悪いけどさ、学生証見せてもらったんだ。また会いたくってさ」
「また、会いたく……♥」
「それで今日、楽しみにしてたのに比嘉ちゃんはいないし、いやー、ここで会えたのは運命だね」
「運命……♥」
そんな彼女の頭に手を回し、口元に彼女の耳を引き寄せる。既に【魅了】の影響下にいる彼女は逃げようともせず、俺の腕の中で見悶えするばかりだ。
「俺の家は無理だけど、知り合いにどうにかしてくれそうな奴がいる。着いてくるか?」
「はぁい♥」
彼女は即答すると、俺の腕に自身の腕を絡めた。
ぴとりと頭を、俺の肩に寄せ、密着してくる。
悪い気はしないよな。
そういう訳で、二人して夜の街を歩いた。
石戸晴香の家に向かって。
*
「あら? こんな時間にどうなされたんですか? それと……そちらの女性は?」
「あー、詳しい話は後だ。コイツを一晩泊めてやってくれ」
「それは、その……構わないですけれど……」
石戸晴香は淫紋奴隷である。
天使の眷属をしていたのも今は昔。悪魔を退治するつもりで俺のところにやって来たものの、【淫紋】によってあえなく返り討ちに。今は俺の奴隷だ。主人と呼ぶべき、男ありけりだ。
その石戸晴香は一人暮らしである。
俺の家にはくいなも両親もいるから、コイツのもとに預けた方が賢いと判断したから連れてきたのだった。
「ああ、名前か。名前は比嘉夏樹」
「比嘉夏樹です。一晩泊めていただけないでしょうか」
「いえ! お名前を伺いたかったわけではなくてですね……」
言い淀む石戸。
何を言いたいのだろうと考えたが、理解した。
コイツ、発情してやがる。
「何だ、随分物欲しそうな顔だな」
「あはぁ♥ご主人様ぁ……♥」
「ご、ご主人様……?」
「そ、こいつは俺の奴隷なんだ。羨ましいだろ」
俺の腕にしがみ付く力が強まった。
「……奴隷が好きですか?」
「そうだなぁ……、好きって言ったらどうするんだ?」
「私も奴隷にしてください……、お傍においてください……っ」
ボロボロと、彼女は泣き出してしまった。
さっきも思ったが、よっぽどの問題を抱えているらしい。正直、問題なんていくら抱えててもいいけど、持ち込まないでほしいと思う。めんどくさい。
でもま、知ってしまったのも何かの縁か。
「【新里奏夜に身も心も捧げて奴隷になる】」
「新里……、あなたの名前ですか?」
「そうだ」
「あはぁ♥なるっ♥ご主人様ぁ♥♥」
目を合わせて催眠をかける。
心を捧げさせちまえばあとはこっちのもんだ。
「石戸、コイツをイかせられた回数だけあとでイかせてやる」
「かしこまりました♥ご主人様♥」
「にゅあっ! 何するんですか!?」
石戸に比嘉をイジらせる。
目的は、【記憶改竄】への抵抗軽減だな。
比嘉のおっぱいを石戸が弄る中、俺は比嘉の記憶を弄ぶことにする。
そこで見たのは、凄惨な過去々々。
比嘉は児童虐待の被害者だった。風俗店に勤めていたのは、両親から逃れるためだったらしい。憐憫の情を向けたくなるというか、なんというか、うん。「俺の人生じゃなくてマジでよかった」って感じだ。
とはいえ、なぁ。
親から愛されない苦しさは、分からなくもない。ネグレクトまではいかないが、俺も愛されていたわけではないからな。人が恋しくなる気持ちはわかる。
どうにかしてあげたいよなぁ……。
「ひにゃぁぁぁんっ♥ごしゅ、ご主人様ぁ♥たす、助けてぇ♥」
「ほら、大丈夫よ。ご主人様に代わって、私がイかせてあげるから」
「女の人にイかされるなんてイヤなのぉぉ♥あひっ♥あっ♥あっ♥らめぇ……っ♥」
ふと気づくと、現実は現実で凄いことになっていた。
石戸に剥かれた比嘉が、たわわに実った豊胸をもぎもぎされている。どうやらレズプレイはお気に召さないようだが、体の方は喜んでいるように見受けられる。石戸は淫紋を定着させるときにめちゃくちゃ自己開発してたからな、弱い所がよく分かるんだろ。
「あっ♥あっ♥やぁ……、イっちゃうっ♥イっちゃうからぁ♥もう、やめっ♥♥」
「大丈夫、いやらしい女の子でもご主人様は愛してくれるから♥ほら、イクところを見てもらいましょ?」
「いやらしい女の子っ♥愛、される……♥あっ♥イクッ、イクッ♥イックゥゥゥゥ♥♥♥♥」
手足をピンと張って。
雄叫びを上げる獣のように比嘉は絶頂した。おっぱいだけで。全体的に余韻が残っているのだろうか。あちこちを痙攣させ、明後日の方向を見つめている。
「ひゃっく……やぁ……イかされちゃったぁ♥おっぱいしか触られてないのにぃぃ♥」
「今度はおまたの方も弄っていきましょうねー」
「やぁっ♥も、やめてぇぇぇ♥」
イヤイヤといいながら、比嘉は為されるままだ。
絶頂した後だからというのもあるのかもしれないが、石戸がスカートをめくっても、ショーツを脱がせても、抵抗らしい抵抗を見せずに秘部を見せた。
「ほら、この辺弄られると気持ちいいでしょ?」
「んにゃあぁぁんっ♥やめて、いまそんなところ弄られたりゃぁ♥おかしくなっちゃうぅぅぅ♥♥」
「いいのよ、おかしくなっても♥私たちは身も心もご主人様のモノ♥それだけ覚えていればいいのよ」
「あひゅっ♥♥私たちは身も心もご主人様のモノォォォ♥」
綺麗なお顔をぐちゃぐちゃにして。
比嘉は嬉しそうに咽び泣いている。
今は、幸せそうなんだよなぁ。
「ああぁぁぁぁ……またイクっ♥イっちゃうのぉぉ♥♥」
「いいのよ、我慢しなくて。一緒に幸せになりましょ♥」
「あっ♥あっ♥なりゅぅ♥私もしあわせになりゅぅぅぅ♥ああぁぁぁイグイグイグゥゥゥゥ♥♥♥♥」
ぶしゃあぁぁぁ、と潮を吹く彼女。
その勢いは衰え知らずで、どこに貯水しているんだというレベルで放水する。立っていられなくなった比嘉は、行かされた相手である石戸に寄りかかっている。まるで姉に甘える妹だ。
「比嘉、お前、明日はどうするつもりだ?」
「あひぃぃぃっ♥明日、のことはぁ、考えてないれすぅ♥」
一瞬、ただ一瞬。
比嘉の目に憂いが差したのを、俺は見てしまった。それだけで、比嘉が自宅に帰りたくないと考えていることが分かる。
「石戸、お前コイツの面倒見れるか?」
「え? もちろん大丈夫ですよっ♥ご安心ください♥」
「お前収入源どうしてるの?」
「天使の眷属時代に助けた方々が貢いでくれるんです♥」
「悪魔か」
コイツひもしてやがった。俺より先に。
おかしいと思ったんだよ。眷属たちを堕とした時も今も暇してたみたいだし、いつ働いてるんだって。
「天使の眷属って急に予定が入るんです……だから、バイトすらもシフトの関係上難しくて……」
「あー、そういう事か」
「でも! 今はご主人様のおかげで幸せです!」
目を細め、にっこり笑う石戸。
こんな幸せそうな顔が見られるなら、命懸けで略奪してよかったと思えるな。
「と、いうことだ。比嘉。お前が望むなら、今日から石戸と一緒に暮らしてもいい。ただ、両親のもとには帰れないものと思え」
「……っ、ほ、本当に、ですか?」
子犬のように、貧者のように。
慈悲を求める信徒のように、仰ぐ比嘉。
「私なんかの為に、どうして……」
「……はぁ、比嘉。お前は俺のなんだ?」
「私は、ご主人様の奴隷です」
「奴隷を大事にするのは、当たり前だろ?」
とめどなく。
比嘉の両目から涙が溢れ出た。ぼろぼろ、ぼろぼろ溢れ出た。感涙とはこう言う物を言うのだろう、そんな涙だ。
「お願いします……っ、私を、助けてくださいっ」
「おう、任せろ! でも、その前に、だ」
「ひゃあぁっ!? っ♥♥」
まんすじに、指を這わす。
比嘉はぶるりと身を震わせ、目をハートにした。口はだらしなく弛緩していて、頬は口紅でも塗ったかのように真っ赤に染まっている。
「うぅっ、どうせ私は後回しですよ……」
「そう嘆くな、石戸。お前も一緒に犯してやるよ」
「ご主人様は一人しかいないんですよー? どうするって言うんですか?」
「お前はいつから、俺が一人だと錯覚していた?」
髪の毛を一本、プツリと抜いて。
妖力を籠めた息を吹きかけると、髪の毛はみるみる膨らんで、やがて俺の分身となって現れる。雪女に教えてもらった分身の術だ。
「えぇっ!? ご主人様が二人!? あっ♥うぅんっ♥おまんこに刻まれた淫紋が疼いちゃうぅ♥あっ♥あっ♥ご主人様ぁ♥はやくキてぇ♥♥」
「ほら、服脱げ」
「はぁい♥」
分身を石戸に向かわせて、俺自身は比嘉のもとに向かう。
弄るばかりだった石戸と違い、彼女のおまんこは既に水難に遭ったように俺の救助を待ち望んでいる。
「あっ♥ご主人様……新里様ぁ♥身も、心も。私、比嘉夏樹のすべてをご主人様に捧げますぅ♥どうぞ、お受け取りくだしゃいぃぃぃ♥♥」
「ああ、受け取ってやるよ」
ずぷり、と。
ちんぽを比嘉のまんこに突き入れた。
一度マジカルチンポを受け入れた彼女の膣内は、俺専用に作り替えられたかのようにすっぽりと俺のちんぽを飲み込んだ。一日足らずでここまで作り変えてしまったのだとしたら、つくづく恐ろしい肉棒だ。
「ありがとうごじゃいましゅぅぅ♥♥はぁっ♥あっ♥あっ♥あはぁ♥こりぇしゅごいのぉぉっ♥♥ごりっごりきてぇ♥体の奥からシアワセが溢れてくりゅぅぅ♥♥」
「そうだ、お前の中にもあるんだよ。幸せの素は」
「ふぎゅぅぅぅぅ♥あはっ♥うれしぃぃ♥あっ♥あっ♥いいんですよね、私も、幸せになっていいんですよねっ♥♥」
「ああ、俺がお前の幸せを教えてやるよ」
お前の幸せを決めてやる。
「一生俺の奴隷として生きろ。それだけでお前は幸せになれる」
「あひっ♥わかりましたぁ♥♥ご主人様の奴隷になれてぇ♥♥私は幸せでしゅぅぅ♥♥」
パンパンパンパン。
ひとつつつけば音が弾ける。幸せの鐘の音色だ。そこにメロディを乗せるかのように、比嘉が嬌声で音楽を奏でる。その歌声はまるで歌姫。
「あんっ♥あんっ♥しゅごっ、しゅごいのぉぉっ♥♥キてるぅ♥奥まで届いちゃってりゅぅぅ♥♥コンコンノックされりゅたびにぃぃ♥脳みそからシアワセがドバドバあふれてくりゅぅぅぅ♥♥ご主人様への思いをここに刻みましゅぅぅ♥♥」
「いまから俺の幸せを注いでやるからな。大切にしろよ」
「あぁぁあぁぁっ♥♥くだしゃいぃぃぃ♥♥ご主人様のせーしっ♥私の奥に注いでくだしゃいぃぃぃ♥♥必ず大切にしてみしぇましゅからぁぁ♥どうかわらひにくだしゃいぃぃぃ♥♥」
ドクドクと、血が集まっていくのが分かる。
目の前のメスに俺という存在を刻み付けろと本能が訴えてくる。ドクンドクンと震える肉棒から、精をいま解き放つ。
「射精すぞ! 比嘉!」
「あっ♥あっ♥ダシてぇぇぇ♥♥シアワセを刻み込んでほしいのぉぉぉっ♥♥」
「イクぞっ!」
どびゅるるるるっ、どびゅるるるるっ!
出力パワーマックスのザーメンミルクが、彼女の子宮に注がれる。マジカルチンポで妊娠の心配は不要。安心安全設計だ。
「イッグゥゥゥゥ♥♥」
比嘉夏樹はこの日、完全に悪魔の手に堕ちた。
勤めていた風俗店が摘発され、収入源を失ったからだ。
彼女は学生だ。
そんな彼女がそのような場所で働いているのには理由があった。彼女にはお金が必要だったのだ。一人暮らしをするためのお金がだ。
彼女は愛を知らない。
両親から与えられたのは、暴力という名の毎日。毎日、怯えて暮らした。いつも顔色を窺って暮らしていた。そんな毎日だったから、彼女が逃げ出したいと思うのは自明の理だった。
「これから、どうしよう……」
夜間は両親が帰宅する。
だから彼女は夜の店を選び、両親と接触する機会を限界まで減らしていたのだった。もっとも、両親に「素行不良」という、体罰の原因を与える事になったが。
通帳の貯金額を見れば、それなりの金額が溜まっている。一年くらいは過ごせるだろうか。だが、それだけだ。生きていくためには新しい働き口を探さなければいけない。
想定はしていた。店舗の摘発を。
そういう店だからこそ雇ってもらうことができた。次の働き口を探すにしても、今まで同様に摘発の危険と隣り合った店舗に勤めなければならない。
前回、摘発されたときに居合わせなかったのは偶然に過ぎない。「次も大丈夫」なんて考えは楽観的過ぎる。
「あーあ、つくづくツいてない」
惚れた男にも逃げられた。
昨日の帰り道の事だ。店の裏口にいた男性を見て、一目で恋に落ちた。そばにいるだけで胸が高鳴って、この幸福を逃すなと本能が警鐘を鳴らした。
まあ、結局逃げられたわけだが。
はぁ。
ため息をついた時だった。
聞き覚えのある声が聞こえたのは。
「あ、いたいた。探したよ? 比嘉夏希ちゃん?」
心ノ臓が飛び跳ねた。
脈動する。躍動する。
体を流れる血が沸騰したかのように、全身が熱くなった。
「あぁんっ♥こんばんはですぅ♥」
考えるより先に、本能が媚びた。
*
比嘉夏希が見つかった。
俺が小野寺といちゃらぶえっちしていた時の事だ。不意に、突然、天啓を受けるかのように、脳内にメッセージが届いた。いや単純にテレパシーの事なんだけどさ、分身体から連絡が入ったわけですよ。
そこで俺はテレパシーで返信。
今から行くからバレないように追跡しろと。
それから小野寺とのらぶちゅっちゅふぁいやーは、外の時間を停止して行った。小野寺の部屋でどれだけセックスに時間を割いても、外ではコンマ1秒すら経っていないという訳だ。
小野寺が疲れ果てて眠るまで、ひたすらセックスした。
それから身だしなみを整えて、俺は分身体から連絡があった場所に移動。影の世界で分身と入れ替わり、比嘉夏樹への接触を試みることにしたのだった。
「あ、いたいた。探したよ? 比嘉夏希ちゃん?」
「あぁんっ♥こんばんはですぅ♥」
ぶつぶつ呟く彼女を遠目に、声をかけた。
振り返った彼女の顔は、一瞬でほころんで、コツコツと音を立てて駆け寄ってきた。ひしと俺を抱きしめてきたから、俺は頭を撫でてみる。
すると彼女は、ぶわっと涙を浮かべた。
「お願いです……今晩だけでもいいです。あなたの家に、泊めてくれませんか?」
「……訳アリなの?」
コクンと彼女は頷いた。
「それは今日学校にいなかったことと関係あるのかな?」
「ど、どうしてそれを……っ」
抱擁する力を緩めた彼女が俺を見て、驚いた。
理由は多分、俺の制服に見覚えがあったからだろう。そして冷静になってしまえば、本名を俺に打ち明けてないことなんかも思い出せるだろう。要するに、彼女は困惑していた。
「悪いけどさ、学生証見せてもらったんだ。また会いたくってさ」
「また、会いたく……♥」
「それで今日、楽しみにしてたのに比嘉ちゃんはいないし、いやー、ここで会えたのは運命だね」
「運命……♥」
そんな彼女の頭に手を回し、口元に彼女の耳を引き寄せる。既に【魅了】の影響下にいる彼女は逃げようともせず、俺の腕の中で見悶えするばかりだ。
「俺の家は無理だけど、知り合いにどうにかしてくれそうな奴がいる。着いてくるか?」
「はぁい♥」
彼女は即答すると、俺の腕に自身の腕を絡めた。
ぴとりと頭を、俺の肩に寄せ、密着してくる。
悪い気はしないよな。
そういう訳で、二人して夜の街を歩いた。
石戸晴香の家に向かって。
*
「あら? こんな時間にどうなされたんですか? それと……そちらの女性は?」
「あー、詳しい話は後だ。コイツを一晩泊めてやってくれ」
「それは、その……構わないですけれど……」
石戸晴香は淫紋奴隷である。
天使の眷属をしていたのも今は昔。悪魔を退治するつもりで俺のところにやって来たものの、【淫紋】によってあえなく返り討ちに。今は俺の奴隷だ。主人と呼ぶべき、男ありけりだ。
その石戸晴香は一人暮らしである。
俺の家にはくいなも両親もいるから、コイツのもとに預けた方が賢いと判断したから連れてきたのだった。
「ああ、名前か。名前は比嘉夏樹」
「比嘉夏樹です。一晩泊めていただけないでしょうか」
「いえ! お名前を伺いたかったわけではなくてですね……」
言い淀む石戸。
何を言いたいのだろうと考えたが、理解した。
コイツ、発情してやがる。
「何だ、随分物欲しそうな顔だな」
「あはぁ♥ご主人様ぁ……♥」
「ご、ご主人様……?」
「そ、こいつは俺の奴隷なんだ。羨ましいだろ」
俺の腕にしがみ付く力が強まった。
「……奴隷が好きですか?」
「そうだなぁ……、好きって言ったらどうするんだ?」
「私も奴隷にしてください……、お傍においてください……っ」
ボロボロと、彼女は泣き出してしまった。
さっきも思ったが、よっぽどの問題を抱えているらしい。正直、問題なんていくら抱えててもいいけど、持ち込まないでほしいと思う。めんどくさい。
でもま、知ってしまったのも何かの縁か。
「【新里奏夜に身も心も捧げて奴隷になる】」
「新里……、あなたの名前ですか?」
「そうだ」
「あはぁ♥なるっ♥ご主人様ぁ♥♥」
目を合わせて催眠をかける。
心を捧げさせちまえばあとはこっちのもんだ。
「石戸、コイツをイかせられた回数だけあとでイかせてやる」
「かしこまりました♥ご主人様♥」
「にゅあっ! 何するんですか!?」
石戸に比嘉をイジらせる。
目的は、【記憶改竄】への抵抗軽減だな。
比嘉のおっぱいを石戸が弄る中、俺は比嘉の記憶を弄ぶことにする。
そこで見たのは、凄惨な過去々々。
比嘉は児童虐待の被害者だった。風俗店に勤めていたのは、両親から逃れるためだったらしい。憐憫の情を向けたくなるというか、なんというか、うん。「俺の人生じゃなくてマジでよかった」って感じだ。
とはいえ、なぁ。
親から愛されない苦しさは、分からなくもない。ネグレクトまではいかないが、俺も愛されていたわけではないからな。人が恋しくなる気持ちはわかる。
どうにかしてあげたいよなぁ……。
「ひにゃぁぁぁんっ♥ごしゅ、ご主人様ぁ♥たす、助けてぇ♥」
「ほら、大丈夫よ。ご主人様に代わって、私がイかせてあげるから」
「女の人にイかされるなんてイヤなのぉぉ♥あひっ♥あっ♥あっ♥らめぇ……っ♥」
ふと気づくと、現実は現実で凄いことになっていた。
石戸に剥かれた比嘉が、たわわに実った豊胸をもぎもぎされている。どうやらレズプレイはお気に召さないようだが、体の方は喜んでいるように見受けられる。石戸は淫紋を定着させるときにめちゃくちゃ自己開発してたからな、弱い所がよく分かるんだろ。
「あっ♥あっ♥やぁ……、イっちゃうっ♥イっちゃうからぁ♥もう、やめっ♥♥」
「大丈夫、いやらしい女の子でもご主人様は愛してくれるから♥ほら、イクところを見てもらいましょ?」
「いやらしい女の子っ♥愛、される……♥あっ♥イクッ、イクッ♥イックゥゥゥゥ♥♥♥♥」
手足をピンと張って。
雄叫びを上げる獣のように比嘉は絶頂した。おっぱいだけで。全体的に余韻が残っているのだろうか。あちこちを痙攣させ、明後日の方向を見つめている。
「ひゃっく……やぁ……イかされちゃったぁ♥おっぱいしか触られてないのにぃぃ♥」
「今度はおまたの方も弄っていきましょうねー」
「やぁっ♥も、やめてぇぇぇ♥」
イヤイヤといいながら、比嘉は為されるままだ。
絶頂した後だからというのもあるのかもしれないが、石戸がスカートをめくっても、ショーツを脱がせても、抵抗らしい抵抗を見せずに秘部を見せた。
「ほら、この辺弄られると気持ちいいでしょ?」
「んにゃあぁぁんっ♥やめて、いまそんなところ弄られたりゃぁ♥おかしくなっちゃうぅぅぅ♥♥」
「いいのよ、おかしくなっても♥私たちは身も心もご主人様のモノ♥それだけ覚えていればいいのよ」
「あひゅっ♥♥私たちは身も心もご主人様のモノォォォ♥」
綺麗なお顔をぐちゃぐちゃにして。
比嘉は嬉しそうに咽び泣いている。
今は、幸せそうなんだよなぁ。
「ああぁぁぁぁ……またイクっ♥イっちゃうのぉぉ♥♥」
「いいのよ、我慢しなくて。一緒に幸せになりましょ♥」
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ぶしゃあぁぁぁ、と潮を吹く彼女。
その勢いは衰え知らずで、どこに貯水しているんだというレベルで放水する。立っていられなくなった比嘉は、行かされた相手である石戸に寄りかかっている。まるで姉に甘える妹だ。
「比嘉、お前、明日はどうするつもりだ?」
「あひぃぃぃっ♥明日、のことはぁ、考えてないれすぅ♥」
一瞬、ただ一瞬。
比嘉の目に憂いが差したのを、俺は見てしまった。それだけで、比嘉が自宅に帰りたくないと考えていることが分かる。
「石戸、お前コイツの面倒見れるか?」
「え? もちろん大丈夫ですよっ♥ご安心ください♥」
「お前収入源どうしてるの?」
「天使の眷属時代に助けた方々が貢いでくれるんです♥」
「悪魔か」
コイツひもしてやがった。俺より先に。
おかしいと思ったんだよ。眷属たちを堕とした時も今も暇してたみたいだし、いつ働いてるんだって。
「天使の眷属って急に予定が入るんです……だから、バイトすらもシフトの関係上難しくて……」
「あー、そういう事か」
「でも! 今はご主人様のおかげで幸せです!」
目を細め、にっこり笑う石戸。
こんな幸せそうな顔が見られるなら、命懸けで略奪してよかったと思えるな。
「と、いうことだ。比嘉。お前が望むなら、今日から石戸と一緒に暮らしてもいい。ただ、両親のもとには帰れないものと思え」
「……っ、ほ、本当に、ですか?」
子犬のように、貧者のように。
慈悲を求める信徒のように、仰ぐ比嘉。
「私なんかの為に、どうして……」
「……はぁ、比嘉。お前は俺のなんだ?」
「私は、ご主人様の奴隷です」
「奴隷を大事にするのは、当たり前だろ?」
とめどなく。
比嘉の両目から涙が溢れ出た。ぼろぼろ、ぼろぼろ溢れ出た。感涙とはこう言う物を言うのだろう、そんな涙だ。
「お願いします……っ、私を、助けてくださいっ」
「おう、任せろ! でも、その前に、だ」
「ひゃあぁっ!? っ♥♥」
まんすじに、指を這わす。
比嘉はぶるりと身を震わせ、目をハートにした。口はだらしなく弛緩していて、頬は口紅でも塗ったかのように真っ赤に染まっている。
「うぅっ、どうせ私は後回しですよ……」
「そう嘆くな、石戸。お前も一緒に犯してやるよ」
「ご主人様は一人しかいないんですよー? どうするって言うんですか?」
「お前はいつから、俺が一人だと錯覚していた?」
髪の毛を一本、プツリと抜いて。
妖力を籠めた息を吹きかけると、髪の毛はみるみる膨らんで、やがて俺の分身となって現れる。雪女に教えてもらった分身の術だ。
「えぇっ!? ご主人様が二人!? あっ♥うぅんっ♥おまんこに刻まれた淫紋が疼いちゃうぅ♥あっ♥あっ♥ご主人様ぁ♥はやくキてぇ♥♥」
「ほら、服脱げ」
「はぁい♥」
分身を石戸に向かわせて、俺自身は比嘉のもとに向かう。
弄るばかりだった石戸と違い、彼女のおまんこは既に水難に遭ったように俺の救助を待ち望んでいる。
「あっ♥ご主人様……新里様ぁ♥身も、心も。私、比嘉夏樹のすべてをご主人様に捧げますぅ♥どうぞ、お受け取りくだしゃいぃぃぃ♥♥」
「ああ、受け取ってやるよ」
ずぷり、と。
ちんぽを比嘉のまんこに突き入れた。
一度マジカルチンポを受け入れた彼女の膣内は、俺専用に作り替えられたかのようにすっぽりと俺のちんぽを飲み込んだ。一日足らずでここまで作り変えてしまったのだとしたら、つくづく恐ろしい肉棒だ。
「ありがとうごじゃいましゅぅぅ♥♥はぁっ♥あっ♥あっ♥あはぁ♥こりぇしゅごいのぉぉっ♥♥ごりっごりきてぇ♥体の奥からシアワセが溢れてくりゅぅぅ♥♥」
「そうだ、お前の中にもあるんだよ。幸せの素は」
「ふぎゅぅぅぅぅ♥あはっ♥うれしぃぃ♥あっ♥あっ♥いいんですよね、私も、幸せになっていいんですよねっ♥♥」
「ああ、俺がお前の幸せを教えてやるよ」
お前の幸せを決めてやる。
「一生俺の奴隷として生きろ。それだけでお前は幸せになれる」
「あひっ♥わかりましたぁ♥♥ご主人様の奴隷になれてぇ♥♥私は幸せでしゅぅぅ♥♥」
パンパンパンパン。
ひとつつつけば音が弾ける。幸せの鐘の音色だ。そこにメロディを乗せるかのように、比嘉が嬌声で音楽を奏でる。その歌声はまるで歌姫。
「あんっ♥あんっ♥しゅごっ、しゅごいのぉぉっ♥♥キてるぅ♥奥まで届いちゃってりゅぅぅ♥♥コンコンノックされりゅたびにぃぃ♥脳みそからシアワセがドバドバあふれてくりゅぅぅぅ♥♥ご主人様への思いをここに刻みましゅぅぅ♥♥」
「いまから俺の幸せを注いでやるからな。大切にしろよ」
「あぁぁあぁぁっ♥♥くだしゃいぃぃぃ♥♥ご主人様のせーしっ♥私の奥に注いでくだしゃいぃぃぃ♥♥必ず大切にしてみしぇましゅからぁぁ♥どうかわらひにくだしゃいぃぃぃ♥♥」
ドクドクと、血が集まっていくのが分かる。
目の前のメスに俺という存在を刻み付けろと本能が訴えてくる。ドクンドクンと震える肉棒から、精をいま解き放つ。
「射精すぞ! 比嘉!」
「あっ♥あっ♥ダシてぇぇぇ♥♥シアワセを刻み込んでほしいのぉぉぉっ♥♥」
「イクぞっ!」
どびゅるるるるっ、どびゅるるるるっ!
出力パワーマックスのザーメンミルクが、彼女の子宮に注がれる。マジカルチンポで妊娠の心配は不要。安心安全設計だ。
「イッグゥゥゥゥ♥♥」
比嘉夏樹はこの日、完全に悪魔の手に堕ちた。
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